TOPルチャ・リブレCMLL 2018年 →CMLL:Best of 2018 Part.2

CMLL:Best of 2018 Part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 グラン・アルタナティヴァ決勝、3本勝負:ヴォラドールJr.、フライヤーvs.ウルティモ・ゲレロ、テンプラリオ(5/18/18)

3本勝負:LAパークvs.ルーシュ(6/22/18)

3本勝負:フェニックスvs.バルバロ・カベルナリオ(6/29/18)

メキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ソベラーノJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(7/10/18)

NWAライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:ハチセロ(ch)vs.ストゥーカJr.(8/14/18)

@グラン・アルタナティヴァ決勝、3本勝負:ヴォラドールJr.、フライヤーvs.ウルティモ・ゲレロ、テンプラリオ(5/18/18)
 1本目。
 ゲレロ側がトペをキャッチし、場外でのパワー・ボム。
 それが切欠になりフィニッシュ。
 2本目。
 1本目の流れでゲレロ側が制圧。
 テンプラリオが良質な軽快な動きを見せますね。
 ヴォラドール側が連携技で反撃し同時トペコン。
 フライヤーが少し他についていけていない感はあるものの
 全体的なアクション・パッケージとしては見事です。

 3本目。
 ヴォラドールのが世界トップ・クラスのキレのあるムーブ。
 2本目で不安を感じたフライヤーも
 連携技要員としてムーブのレベルをあげてきます。
 セル表現に課題はあるもののこれは良い。
 スケールの大きな攻防が繰り広げられました。
 決勝ということでボリュームがあるので一部粗さも出て来ましたが、
 テンプラリオ、フライヤーが決勝にふさわしい頑張りを見せて素晴らしい試合になりました。
 ぎりぎり好勝負。

A3本勝負:ヴォラドールJr.、LAパーク、フライヤーvs.べスティア・デル・リング、ルーシュ、テリブレ(5/25/18)
 乱闘スタート。
 劣勢になったテク二コが同時ダイブを決め、
 相手をリングアウトに追いやりフィニッシュ。
 2本目。
 乱戦の雰囲気を醸しつつ、アピール・タイム。
 遺恨カードのパークとルーシュがやはり観客を盛り上げますね。
 ルーシュがパークにキャリーバッグ攻撃を決めた所から1−1へ。
 3本目は2本目の流れでルード制圧。
 ちょっとだるい時間が続きますね。
 パークがキャリーバッグ攻撃のお返しをするも
 控えがエプロンに戻る行儀の良い形に戻ったりと
 展開付けが上手くなく勢いにのれない印象。
 印象的な場面も幾つかあったものの
 パークvs.ルーシュ絡みのワン・オブ・ゼムの印象です。
 まあまあ良い試合。

Bミドル級王座戦、3本勝負:クアトレロ(ch)vs.アンヘロ・デ・オロ(6/1/18)
 マスカラ戦のリマッチ。
 まずはテンポのよいグラウンドの中でオロがジャベを決め1本。
 2本目。
 オロが得意のハイ・フライングで攻め立てますが、
 クアトレロがカウンターでジャベを決め当然の3本目突入。
 1、2本目は特筆すべきこともない短めの内容。
 少しクアトレロに追い込まれている感が欲しかったか。
 3本目。
 ダイブ・スポットや2本目のフィニッシャーのジャベを使ったりと
 大技スポットを上手く使いこなして盛り上げていきましたね。
 ただ綺麗な試合ながら熱情をやや感じにくかったのがマイナス。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

C3本勝負:LAパークvs.ルーシュ(6/22/18)
 飛び切りのグラッジ・マッチを見せるカードが2018年に再び。
 入場ステージ前でいきなり荒々しい殴り合い。
 そこから観客席にもつれこみます。
 インディーはともかくCMLLでこういう演出は珍しいですね。
 しかも売り子のケースを投げつけたり観客席にスラムしたり、
 ただ観客席に入るというだけでなく特別な行動まで。
 リングに入るとマスク引き裂き、トペ、乱入、ロー・ブローと
 観客の反応を引き出す行動を重ねて煽ります。
 レフェリー気絶でカウント3が取れなかったことに
 キレたルーシュがレフェリーに八つ当たりしてDQ。

 2本目。
 ややインパクト不足ながら
 細かな一進一退でテンションを落としません。
 ダイブ・スポットからはレフェリー誤爆、ツームストンに
 ボード攻撃と1本目と同じくネタを盛り込みました。
 カウンターのボード攻撃を決めたパークが
 レフェリーの制止を聞かず頭突きを重ねてDQ。

 その後もパークが止まらず、
 フェンスにルーシュの後頭部をぶつけるなどするものだから
 3本目始まらずしてノー・コンテスト。
 他国のプロレスの感覚からすると
 3本目が行われないというのはありえないですけれども
 それを押して尚、お勧めするグラッジ・マッチでした。
 パークがカベジェラ戦をアピールをしていましたが、
 実現したら凄い試合になりそうですね。
 文句なしに好勝負。

D3本勝負:フェニックスvs.バルバロ・カベルナリオ(6/29/18)
 1本目はゴングが鳴るなりカベルナリオが不意打ち。
 フェニックスの反撃を封じてフェンスにスイング。
 場外ダウンのフェニックスに追撃のダイビング・ボディ・プレスを決め
 まずは1本目が決まります。
 印象的で良い内容。

 2本目。
 場外ダウン中のフェニックスを引き続きドミネイト。
 カベルナリオが反撃を許さない厳しいコントロールを見せますが、
 後半少し緩くなったので
 フェニックスの押さえ込みフィニッシュが弱く見えてしまったのが残念。

 3本目。
 それぞれが緩急を利かせてビッグ・スポットを放ちます。
 華やかでそれでいて相互に手を緩めず鬩ぎあう。
 細かな間の調整や観客への働きかけで魅了し続けましたね。
 上質な試合でした。
 ぎりぎり好勝負。

Eメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ソベラーノJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(7/10/18)
 カベルナリオがドミネイト。
 一方的でも退屈させないように
 一つ一つアクションを変え、
 ヒートを買えるカベルナリオの技量は見事。
 ソベラーノは反撃をつぶされかけるも
 丸め込みで何とかカウント3を取り1-1。
 ルチャでは軽視される最初の2本が
 ちゃんと試合全体のストーリーとして機能していますね。
 3本目も華麗さと荒々しさが両立されていて、
 攻防への持って行き方も創意工夫に飛んでいる。
 この2人のカードの魅力が十分に出ている。
 ぎりぎり好勝負。

F3本勝負:LAパーク、ペンタ0M、レイ・フェニックスvs.ルーシュ、ブリスコ・ブラザーズ(8/3/18)
 いつも通りルーシュとパークは
 周り関係なしで遺恨をぶつけ合います。
 CMLL参戦となったブリスコズも
 ルードとしてのアピールを見せ、
 後半ではペンタ、フェニックスと技の攻防で盛り上げました。
 ただ最後はマスク剥ぎでのDQですし、
 全体的に表面的な内容で終わった感も強い。
 平均的な良試合。

GNWAライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:ハチセロ(ch)vs.ストゥーカJr.(8/14/18)
 CMLLということで大会場でも分かりやすく作りますが、
 それでもそこには裏打ちされた技術が発揮されている。
 いつもより長めに1本目を作りますが、
 その一方で2本目はいつも以上に短い。
 余りに短くて不意を突いた丸め込みというフィニッシュも不十分。
 3本目はダイブ・スポットが
 定期的に混ぜられた見応え十分の内容。
 一方的な打ち合いではなく
 両者同意の下で攻防が作られているのが好感持てますね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@グラン・アルタナティヴァ決勝、3本勝負:ヴォラドールJr.、フライヤー(優勝!)vs.ウルティモ・ゲレロ、テンプラリオ(2-1)(5/18/18)
A3本勝負:ヴォラドールJr.、LAパーク、フライヤーvs.べスティア・デル・リング、ルーシュ、テリブレ(2-1)(5/25/18)
Bミドル級王座戦、3本勝負:クアトレロ(ch)vs.アンヘロ・デ・オロ(2-1)(6/1/18)
C3本勝負:LAパークvs.ルーシュ(1-1)(ノー・コンテスト)(6/22/18)
D3本勝負:フェニックスvs.バルバロ・カベルナリオ(2-1)(6/29/18)
Eメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ソベラーノJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(2-1)(7/10/18)
F3本勝負:LAパーク、ペンタ0M、レイ・フェニックスvs.ルーシュ、ブリスコ・ブラザーズ(2-1)(DQ)(8/3/18)
GNWAライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:ハチセロ(ch)vs.ストゥーカJr.(新チャンピオン!)(2-1)(8/14/18)