CMLL:Best of 2016 Part.2の分析
名勝負 | レイエス・デル・エアー決勝、3本勝負:ヴォラドールJr. vs.バルバロ・カベルナリオ(9/30/16) |
好勝負 | ウェルター級王座戦:ヴォラドールJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(10/7/16) |
@GP決勝:チーム・メヒコ(ヴォラドールJr.、ディアマンテ・アズール、マキシモ、ラ・マスカラ、レイ・エスコルピオン、ルーシュ、ショッケル、ウルティモ・ゲレロ)vs.チーム・インターナショナル(ジョニー・アイドル、KUSHIDA、マルコ・コルレオーネ、マイケル・エルガン、奥村、サム・アドニス、タマ・トンガ、トンガ・ロア)(7/1/16)
大人数なので流れ作業の中で、それぞれアピール。
エルガンらインターナショナル・メンバーもメキシコ仕様に馴染んでおり
一定のテンポを保ちつつ楽しませてくれる。
とはいってもこういうカードに期待するのは
国境を超えたマッチアップですね。
エルガンが存在感を増して
ゲレロと重量級対決を見せてくれますが、これは面白かった。
抜擢されたアズールも精力的な動きで魅せてくれましたね。
ただインターナショナルの最後に残ったのが
トンガ・ロアなので最後の伸びが今一つ。
ちょっと物足りないかな。
中々良い試合。
Aウニベルサル王座トーナメント決勝、3本勝負:ヴォラドールJr. vs.ヴァリエンテ(10/28/16)
1本目はマット・ワークですが、
ヴォラドールがヴァリエンテの領域に入っていけず、あっさり目。
2本目。
いまいち攻防がはまらず。
普通にダイブを決めるのもヴォラドール側で良かったのでは。
3本目。
目まぐるしい攻防は見応えがありますが、
無用にカウント2.9を演出した場面も目立ちましたね。
終盤はどんどんダイブを繰り出すし、
とにかくスピード感を追及しつつ重みは技後のダウンで取って
カウントは敢えてテンポ良く返した方が良かった印象です。
終盤はそれが出来ていましたね。
想像を超えて行きつくとこまで行こうという攻防になり、
観客席の中へのスプリングボード式ダイブまで飛び出します。
しかし鉄階段の伏線回収で決めるのかと思いきや
最後はまさかの気合で起き上がりながらの必殺技の打ち合いで〆。
これはちょっと微妙すぎる。
最初と最後は問題だが、それ以外のフロー感は素晴らしかった。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Bレイエス・デル・エアー決勝、3本勝負:ヴォラドールJr. vs.バルバロ・カベルナリオ(9/30/16)
1本目。ヴォラドールがステージ・ダイブ、トペ、必殺技全て出してストレート。
爽快な出だしだが、後が少し心配。
2本目はボディ・プレス1発な内容ですが、
とにかくそこに至る走り、移行を
トップ・ギアにしたために上手く誤魔化されている。
良い3本目への入りですね。
2本目と同じくらいの素晴らしいスピード感ある攻防を数珠つなぎ。
これは盛り上がらざるを得ません。
カベルナリオ本当に上手いですね。
2回連続でダイブへの段取りで踏み外しがありましたが、
その際のフォロー含めて見事。
全速力でぶつかり合うフローでありつつも
自分でコントロールしているものね。
完璧な流れでそれぞれ必殺技を決めるもキックアウト。
この舞台にふさわしい極致へ。
ここも先ほどとは攻防の質を変えつつ見事にやってのける。
カベルナリオを褒めましたが、
この試合ではヴォラドールも良かったですね。
いつもよりも試合との一体感があり、
自分がやるべきことを間違えずに掴んでいました。
最後はずるして頂きだが、完璧にはまった至高の一戦。
ぎりぎり名勝負。
Cウェルター級王座戦:ヴォラドールJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(10/7/16)
1本目は花道へのダイブをカベルナリオがパワー・ボムに切り返し〆。
それぞれの攻めが段階を踏んでいるので
攻防のポイントが観客にも分かりやすく
その攻防に素直に引き込まれていきます。
1,2本目共あっさり目とはいえしっかり作りこまれていました。
3本目でもカベルナリオが匠のテンポ・チェンジ。
連続ダイブで疲労感を出しつつ、
この試合でもステージ・ダイブを披露し盛り上がりました。
目まぐるしい攻防は見応えがありましたよ。
前回に比べると間の紡ぎ方はまあまあで絶品とまでは言えないし、
最後は時間切れなのか良くわからない終わり方でしたが、
あくまでの前の試合と比べて見劣りするというだけで、
ルチャの中ではトップ・クラスの内容です。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:1/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@GP決勝:チーム・メヒコ(ヴォラドールJr.、ディアマンテ・アズール、マキシモ、ラ・マスカラ、レイ・エスコルピオン、ルーシュ、ショッケル、ウルティモ・ゲレロ)vs.チーム・インターナショナル(ジョニー・アイドル、KUSHIDA、マルコ・コルレオーネ、マイケル・エルガン、奥村、サム・アドニス、タマ・トンガ、トンガ・ロア)(7/1/16)Aウニベルサル王座トーナメント決勝、3本勝負:ヴォラドールJr. vs.ヴァリエンテ(新チャンピオン!)(10/28/16)
Bレイエス・デル・エアー決勝、3本勝負:ヴォラドールJr. vs.バルバロ・カベルナリオ(優勝!)(9/30/16)
Cウェルター級王座戦:ヴォラドールJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(10/7/16)