TOPルチャ・リブレCMLL 2015年 →CMLL:Best of 2016 Part.2

CMLL:Best of 2016 Part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 メキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦:バルバロ・カベルナリオ(ch)vs.レイ・コメタ(6/10/16)

3本勝負:ヴォラドールJr. vs.KUSHIDA(7/8/16)

@ライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:アンヘル・デ・オロ(ch)vs.ラ・マスカラ)(4/8/16)
 演武系から小気味良くスタートするも
 ハード・ヒットで1本目をフィニッシュします。
 意外にこっち押しで見せてくる様子。
 今回、マスカラがルードの立場なようで
 マスク引き裂きを2本目開始時に持ってきます。
 舞台を整えた上で3本目。
 正面からのぶつかり合いと
 予期せぬタイミングでのカウンターが
 良い塩梅で混ざった攻防が繰り広げます。
 定番スポットを要所に使ってリフレッシュしていたのも良し。
 好勝負に少し届かず。

A3本勝負:ピエロス、レイ・エスコルピオン、ルーシュvs.ラ・マスカラ、ショッケル、テリブレ(5/20/16)
 最初に入場してきたマスカラにルード軍が襲いかかりリンチ。
 普通の乱戦スタートよりストーリー性が出て良い形ですが、
 それ以上にルーシュのマスカラに対する
 憎しみのストーリー・テリングが素晴らしい。
 1本目はルードが勢い余ってレフェリーを突き飛ばしDQ。
 2本目もその延長上。
 マスカラがマスクを引き裂かれて戻ってきたりと
 コスチュームを絡めて展開の見せ方が良いですね。
 特別凄いことはしていませんが、
 マスカラxルーシュの抗争が大ヒット中ということは
 十分に伝わってくる熱量です。
 平均的な良試合。

Bメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦:バルバロ・カベルナリオ(ch)vs.レイ・コメタ(6/10/16)
 (6/10/16収録)
 1本目は軽妙な切り返し合いを重ねます。
 非常にオーソドックスな方向性で
 個性が活きているか少し怪しいものの
 1本目から十分量のアクションを見られるのは贅沢ですね。
 2本目。
 1本目のスポットも取り入れて
 コメタが取り返すまでの流れを丁寧に描きました。
 3本目。
 ロープに振られたコメタが場外に滑り降りたところを
 カベルナリオがダイブで追撃。
 そこからのカベルナリオの攻めは熾烈なもの。
 それぞれのダイブがしっかり重要な場面に配置され、
 期待通りの素晴らしい攻防が見られました。
 ぎりぎり好勝負。

Cカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:バルバロ・カベルナリオvs.レイ・コメタ(7/1/16)
 コメタが入場してきたカベルナリオに襲いかかり、いきなりステージ・ダイブ。
 演武の中ですらっとこういうスポットをやってしまうと軽く見えますね。
 これならコメタ先取で良いのにカベルナリオが反撃して1本目を取ります。
 2本目。
 そこそこの攻防量でまとめていますが、
 定型通りもっとシンプルにしても良かったか。
 3本目。
 カベルナリオが観客を煽る形。
 ただ2本目コメタがとっているので
 流れとしては余りスムーズではないように見えます。
 また、その後一進一退を繰り広げますが、
 カベルナリオがサポートして作っている形。
 前回みたいなしっかり噛みあって高めていく感じまではいかなかった。
 中々良い試合。

D3本勝負:ヴォラドールJr. vs.KUSHIDA(7/8/16)
 演武を予想していましたが、
 アーム・ドラッグを耐えて動きを止めたりと
 焦らしを活用しながら見せます。
 空中キャッチしてのアーム・バーのフィニッシュは
 1本目の結末として適切です。
 2本目。
 KUSHIDAが奇襲してルード・アピール。
 会場のざわつきは若干不十分かな、と思いますが、
 KUSHIDAもわかっていますね。
 それだけで終わらせず理の腕攻めに並行してルード・アピールも繋げる。
 これを両立させるバランス感はKUSHIDAならではです。び
 読みあいながら最後はヴォラドールがバック・クラッカーで1-1。
 耐えきれず決まる形で、これまでの試合の様式にも合っていますね。
 3本目。
 KUSHIDAがアピールを非常に重要視しながら安定した試合運び。
 綺麗に技を決めるだけでない攻防は何が起こるか分からない
 味わい深いルチャを生み出しました。
 ただ一度完全に区切ってからのブーストが今一つ。
 ヴォラドールがついていけず、KUSHIDAの引っ張り上げも少し甘かった。
 ぎりぎり好勝負。




注目試合の詳細

なし

試合結果

@ライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:アンヘル・デ・オロ(ch)vs.ラ・マスカラ(新チャンピオン!)(2-1)(4/8/16)
A3本勝負:ピエロス、レイ・エスコルピオン、ルーシュvs.ラ・マスカラ、ショッケル、テリブレ(2-0)(5/20/16)
Bメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦:バルバロ・カベルナリオ(ch)vs.レイ・コメタ(新チャンピオン!)(2-1)(6/10/16)
Cカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:バルバロ・カベルナリオvs.レイ・コメタ(2-1)(7/1/16)
D3本勝負:ヴォラドールJr. vs.KUSHIDA(2-1)(7/8/16)