CMLL:Best of 2016 Part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@カベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ネグロ・カサスvs.スペル・パルカ(1/1/16)
花道乱戦から始まるや1分くらいでパルカが先取。
余りに短い。
2本目も当然短めにシャープ・シューターでカサスが追いつきます。
3本目ここからが本番ですね。
お互い老体に鞭打って動いていますが、リズムはいまいち。
特に打撃の打ち合いでだれますね。
最後もセコンド介入のチープ・エンド。
どっちが髪を切るか、しか見所がないかな。
悪い試合。
Aカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:マキシモvs.カマイタチ(1/1/16)
1本目はカマイタチが脚攻めで取る形。
しかし小さいながらマキシモの反撃を
織り込んで流れを作っており悪くない。
2本目、1本目の流れの延長上で。
スムーズな攻防の連鎖は3本目への期待感を増すに十分。
ここまでキス(不発)もトペも温存しているのも好感が持てる。
3本目。
場外投げ⇒ダイビング・セントーンと
過度にダイブに頼らず綺麗に過激化させていくのは好感が持てます。
4の字で落ち着かせた後、
クイックも含めてバランスの良い攻防。
ただキスを出さないままカウンターのパワー・ボムで
終わってしまったのは少し?。
まだやろうと思えばやれたでしょう。
好勝負に少し届かず。
Bウェルター級王座戦、3本勝負:マスカラ・ドラダ(ch)vs.メフィスト(2/19/16)
1本目はレスリングの中でジャベが決まってメフィスト先取。
抑揚がなく、決まるという流れがなかったですね。
2本目の反撃、最初のカウンターに
セカンド・ロープ渡りを使うのは如何なものか。
ここまでは凡庸な内容。
3本目。
一進一退の精度は高く、
スポットとしても両者のタイミングがあっているのを活かして
良いものを作り出しています。
エプロンのドラダがメフィストのスライディングをかわすと
同時にS式ムーンサルトを放つとかね。
ドラダの連続ダイブを凌いだメフィストがデヴィルズ・ウィング。
これでも試合が決まらず、続いては花道へ。
浮遊感いまいちながらステージ・ダイブが繰り出されます。
ただ、その後はメフィストの雪崩式エンジェルズ・ウィング以外
ドラダがひたすらにダイブ他スポットの連発押し。
これまでバランス感が良かったのに残念です。
平均的な良試合。
C3本勝負:ストゥーカJr.、ドラゴン・リー、ヴォラドールJr. vs.ネグロ・カサス、カマイタチ、グラン・ゲレロ(2/19/16)
入場中をルード・チームが襲撃も
リング内の立体スポットでテクニコが逆転。
即座に1本決まります。
2本目、ハイ・スピードの演武を見せた後、
ミニの見せ場を挟んで締めへ。
1,2本目は軽く3本目が本番の構成ですね。
3本目。
リング横にはけたかと思いきや、
花道から飛び込んで来たり、
コーナー上から飛んで来たり、
6ウェイばりの入り混じり方を見せます。
おもちゃ箱とでも表現したら良いか、
はちゃめちゃなスポットの連発は楽しかったですね。
しかし最後はカサスのロー・ブローDQで肩透かし。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Dスーパー・ライト級王座戦、3本勝負:カマイタチ(ch)vs.ドラゴン・リー(3/4/16)
1本目から花道の攻防を交えたり、
フィニッシュもカウンター一発でなく、
返し合いの結果だったりと、
数え歌ということを意識して力を入れていますね。
2本目も場外に出るや柵飛び越えのドロップ・キックを入れてくる。
時間的にはいつもながらの長いものではないのですが、
決して軽さは感じなかった。
3本目も積極的に場を変えながら過激化。
ただ、ここまで良いことばかり書き連ねましたが、
ただどんどん見せ場を作ろうという意識が強すぎて
攻防、配置が雑になっている感は否めない。
またクライマックスも決まる手なしで
無為に大技の手数勝負になったきらいも。
次のステージを模索する中で、
ここにきて完成度が崩れてしまった。
中々良い試合。
Eカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ヴォラドールJr. vs,ネグロ・カサス(3/18/16)
1本目は演武もほとんどなく、余りに少ない手数で決着。
2本目はヴォラドールがダイブを決め1-1に追いつく形。
1本目に比べるとましだけど、という所でしょうか。
ただ3本目になると熱を持って動き始め、
大技でそれぞれ鬩ぎあいます。
カサスが歳で一部動きが乱れる場面もありましたけどね。
後は前年に比べると観客御観る余裕がなくなっているか。
大技の応酬にスペクタクルを感じさせる仕組みが欲しい。
最後のフィニッシュへの流れも地味。
まあまあ良い試合程度。
F3本勝負:カリスティコvs.ウルティモ・ゲレロ(3/21/16)
入場中にウルティモが襲撃。
容赦なく甚振ります。
ウルティモの場合、パワーがあるので投げも織り込めるのが魅力。
しかし一発逆転の丸め込みでカリスティコが1本目奪取です。
2本目は引き続きウルティモが圧倒。
ダイブを決められるもカウンターのパワー・ボム
+ロープ悪用フォールで追いつきます。
このどちらだけでもなくて両方使うバランス感が良いですね。
3本目はカリスティコお得意のダイブを適宜挟んでいく構築。
ウルティモがダイブ並みの投げをスポットで挟むのでいつもより量は十分に用意できます。
好勝負に少し届かず。
Gウェルター級王座戦、3本勝負:マスカラ・ドラダ(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(3/28/16)
1本目は最低限の攻防でフィニッシュ。
特筆すべきことはなし。
2本目。
カベルナリオが動かした後にドラダが個性的なフライング、
フィニッシュはセカンド・ロープに立たせての
ハリケーン・ラナでフィニッシュ。
カベルナリオの空間構成には相変わらず目を見張るものがあります。
3本目。
カベルナリオが緩急を利かせながら試合をリード。
ドラダはポイントにおいて技で貢献。
やりようが野暮ったいもののスポットの見得はある。
カベルナリオは遊び心を持って試合に臨んでいますね。
スーパー・キックのリアクションがWORMだったのは悪ふざけ感もあったけれど。
充実の一戦。
後、一つ他の試合にない派手なスポットで印象付けれれば尚良かった。
好勝負に少し届かず。
注目試合の詳細
なし試合結果
@カベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ネグロ・カサスvs.スペル・パルカ(2-1)(1/1/16)Aカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:マキシモvs.カマイタチ(2-1)(1/1/16)
Bウェルター級王座戦、3本勝負:マスカラ・ドラダ(ch)vs.メフィスト(2-1)(2/19/16)
C3本勝負:ストゥーカJr.、ドラゴン・リー、ヴォラドールJr. vs.ネグロ・カサス、カマイタチ、グラン・ゲレロ(2-1)(DQ)(2/19/16)
Dスーパー・ライト級王座戦、3本勝負:カマイタチ(ch)vs.ドラゴン・リー(新チャンピオン!)(2-1)(3/4/16)
Eカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ヴォラドールJr. vs,ネグロ・カサス(2-1)(3/18/16)
F3本勝負:カリスティコvs.ウルティモ・ゲレロ(2-1)(3/21/16)
Gウェルター級王座戦、3本勝負:マスカラ・ドラダ(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(2-1)(3/28/16)