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CMLL:Best of 2015 Part.2の分析


名勝負 メキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ティタン(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(9/19/15)
好勝負 カベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:レイ・エスコルピオンvs.ウルティモ・ゲレロ(8/1/15)

世界ライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:アンヘル・デ・オロ(ch)vs.ポルヴォラ(8/4/15)

3本勝負:アンヘロ・デ・オロ、ブルー・パンテル、レイ・コメタvs.ドラゴン・ロホJr.、ポルヴォラ、ヴィルス(9/11/15)

@カベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:レイ・エスコルピオンvs.ウルティモ・ゲレロ(8/1/15)
 (7/17/15収録)
 ヘビー級ルチャドールが拳の打ち合い。
 他にはない武器で序盤から盛り上げます。
 しっかり感情を描いた上でまずは1本軽めにまとめあげます。
 2本目。
 エスコルピオンが攻勢をかけますが、
 ゲレロも決してやられてばかりではありません。
 一進一退を繰り返しますが、
 気力が落ちていないことを見せる表情づくりがベースにあるのが尚良し。
 ゲレロがビッグ・ダイブに柵越えのフライ。
 1-0の状況関係なく目の前の攻防に引き込まれていきますね。
 3本目。
 一つ一つのムーブを丁寧にしながら試合を構築。
 花道等アクセントとなるスポットが1つ欲しい所でしたが、
 見応えのある攻防で最初から最後まで素晴らしかった。
 文句なしに好勝負。

A3本勝負:ラ・ソンブラvs.ヴォラドールJr.(8/3/15)
 入場中のヴォラドール襲撃から1本目はあっさりと。
 ヴォラドールの受け手側としての貢献が見られなかったですね。

 2本目はその流れ継続。
 ヴォラドールがトペ連発していますが、
 アピールが下手になったかな、
 それとも素顔になり観客に影響されやすくなったか、物足りない印象です。

 3本目。
 大技をそれぞれ打つスポット頼みの構成へ。
 技打ってカバーの単調な繰り返しですね。
 徐々に加速度は出てきたか、これは宜しくない内容。
 まあまあ良い試合程度です。

B世界ライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:アンヘル・デ・オロ(ch)vs.ポルヴォラ(8/4/15)
 (7/28/15収録)
 アンヘルの悪いところで動きは比較的綺麗ながら印象に残りません。
 スター性に繋がる細かな身振りもないし、
 飛びぬけて凄い動きとも言いきれない。
 ただ1本目、2本目はその中で
 最低限やるべきことをやっている。
 それはポルヴォラがちゃんと相手の性質を理解しているからですね。
 軽くなり過ぎない適度な内容でフィニッシュ。
 3本目。
 場外のフェンスを使ってアンヘルをダウン・モードへ。
 攻防のつなげ方が素晴らしく、
 バランス感の良さをしっかり出せていますね。
 ポルヴォラは技の大小出すべきタイミングをわきまえている。
 場外にハイ・フライを決めた後、胸を張って間を開ける
 こういうことが出来る奴はそうそういないですよ。
 最後はアンヘルが返しまくって
 流れが露骨でしたが素晴らしい試合。
 ぎりぎり好勝負。

C3本勝負:ヴィルスvs.ゲレロ・マヤJr.(8/14/15)
 細かく韻を踏んだレスリング。
 もう少し意図的にリズムを演出しても良いかな。
 それぞれ得意のジャベ、技に持っていき1本。
 3本目。
 ロープ・ワークで勢いをつけてから
 グラウンドに転じる展開付が弱く、
 地方マッチの1試合に過ぎないんだな、という印象。
 平均的な良試合。 
 (執筆日:9/?/15)

D3本勝負:アンヘロ・デ・オロ、ブルー・パンテル、レイ・コメタvs.ドラゴン・ロホJr.、ポルヴォラ、ヴィルス(9/11/15)
 (9/11/15収録)
 レスリングからフライへ。
 定型ながらしっかりとクオリティ高く行っています。

 2本目。
 俊敏に入れ替わりながら個々の攻防をつなげていきますが、
 ポルヴォラ、オロを筆頭として誰もが非常に動きが良い。
 パンテルもヴィルスを相手に得て輝いていた。

 3本目も特別なことはしません。
 遺恨がある組み合わせもないですからね。
 ただ1本目から3本目まで全編を通して
 全ての人間のコンディションが素晴らしかった。
 クオリティの高い一戦でしたね。
 ぎりぎり好勝負。

E3本勝負:ドクトル・ワグナーJr.、ラ・ソンブラ、ルーシュvs.LAパーク、アトランティス、ヴォラドールJr.(9/12/15)
(8/28/15収録)
 1本目の乱戦ではヘッド・バッドを打ち合い、
 2本目は気合で起き上がりジャーマンの打ち合い。
 アトランティスvs.ワグナーの攻防含め、
 普段とは違うな、という見せ方は多いです。
 ただそれが良いか、というと話は別で
 かなり強引な内容だったかな、という印象は拭えません。
 最後はアトランティスvs.ソンブラの予告を行いフィニッシュ。
 平均的な良試合

Fメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ティタン(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(9/19/15)
 (9/16/15収録)
 レスリングからスタート。
 空間を広くまんべんなく使っているのは好印象。
 花道へのスピアーからフィニッシュ。

 2本目。
 カベルナリオが引き続き厳しい攻め。
 かといって視野の広い空間の使い方は変わっていないのは見事。
 上手く攻め手を抜いてコントロールしていますね。
 カベルナリオ上手いねぇ、と唸ってしまう。
 クローズライン連発からちゃんと流れを作って2本目の締め。

 3本目。
 勢いにのって加速度をあげていきます。
 カベルナリオの受けも素晴らしく、
 こうなると試合がどんどん乗っていく。
 トリトンの技の精度が若干粗いですけどね。
 カベルナリオがセカンド・ロープを踏み台にして
 トップ・ロープに移るとビッグ・ダイブ。
 浮遊感は勿論ないですが、大迫力。
 このビッグ・スポットに見劣りしない攻防が最後まで続きました。
 ルチャ・オブ・ザ・イヤー。
 ぎりぎり名勝負。

Gカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ショッケルシートvs.デムス3:16(10/16/15)
 (10/16/15収録)
 1本目はショッケルシートがトペからのジャベで早々に取ります。
 2本目デムスがカウンターからフォールを奪うかと思いきや
 ショッケルシートのステージ階段からのヘッド・シザース・スポット。
 これは特段2本目で放つ必要があったか疑問。
 また、ミニの迫力の弱さを却って目立たせている気もします。
 3本目。
 ショッケルシートがダイブを連発するとそのまま押し切って決着。
 もっと出来るような気もするんですけどね。
 コンパクトに完結。
 まあまあ良い試合です。
 (執筆日:1/?/16)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@カベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:レイ・エスコルピオンvs.ウルティモ・ゲレロ(2-1)(8/1/15)
A3本勝負:ラ・ソンブラvs.ヴォラドールJr.(2-1)(8/3/15)
B世界ライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:アンヘル・デ・オロ(ch)vs.ポルヴォラ(2-1)(8/4/15)
C3本勝負:ヴィルスvs.ゲレロ・マヤJr.(8/14/15)
D3本勝負:アンヘロ・デ・オロ、ブルー・パンテル、レイ・コメタvs.ドラゴン・ロホJr.、ポルヴォラ、ヴィルス(9/11/15)
E3本勝負:ドクトル・ワグナーJr.、ラ・ソンブラ、ルーシュvs.LAパーク、アトランティス、ヴォラドールJr.(2-1)(9/12/15)
Fメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ティタン(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(新チャンピオン!)(2-1)(9/19/15)
Gカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ショッケルシートvs.デムス3:16(2-1)(10/16/15)