TOPルチャ・リブレCMLL 2014年 →CMLL:81th Aniversario 9/19/14

CMLL:81th Aniversario 9/19/14の分析


名勝負 なし
好勝負 世界タッグ王座戦、3本勝負:ショッケル、ネグロ・カサス(ch)vs.ルーシュ、ラ・マスカラ

マスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:アトランティスvs.ウルティモ・ゲレロ

@3本勝負:ブルー・パンテル、カチョーロ、ドラゴン・リーvs.フェリーノ、タイガー、プーマ
Aラ・コッパ81アニベルサリオ・トルネオ・シベルネティコ
B3本勝負:ボラドールJr.、マスカラ・ドラダ、ヴァリエンテvs.ミステル・ニエブラ、サンダー、ユーフォリア 

Cカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:カベルナリオvs.レイ・コメタ
 コメタが入場してきたカベルナリオに走りかかり
 花道ムーンサルトを繰り出すも見せ方が軽いですね。
 リングに戻ってすぐ決着です。
 2本目。
 カベルナリオの技は的確で良い攻め。
 それに対しての反撃としてやっぱりコメタが不十分。
 450で軽く取り返して1-1。
 3本目。
 攻防は面白くカベルナリオがエプロンから
 鉄柱脇を通るトペで会場を盛り上げるも
 試合の作りがカベルナリオ一辺倒。
 コメタはもう少しできた印象だったが、
 ハイ・フライ同士の対決でないと粗が出てしまうか機微がない。
 平均的な良試合。

D世界タッグ王座戦、3本勝負:ショッケル、ネグロ・カサス(ch)vs.ルーシュ、ラ・マスカラ
 細かく相手の技を切り返し合い。
 タイミングを見て2人目が入り乱戦の中で決着へ。
 マスカラが不完全ながらも相手の意図を読み取り良い動きをしていました。
 ルーシュと共にショッケルにハード・ヒットを連続で叩き込み1本。
 マスカラとルーシュが良い連携技でリングを制圧。
 劣勢の中で必死に反撃を試みる空気感の演出がカサスは上手いですね。
 カサスXルーシュを中心にハード・ヒットの攻防。
 シンプルにダイブ系を重要スポットとしてしっかり配置した上で、
 非常に均衡した戦いに転じます。
 1対1の切り返しが少なくなり
 泥仕合的攻防がクライマックスでは目立ったものの
 この4人ならではの密度の高いタッグ・マッチでした。
 ぎりぎり好勝負。

Eマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:アトランティスvs.ウルティモ・ゲレロ
 まさかの実現を見せたビッグ・マッチ。
 ゲレロが不意打ちのビッグ・ブーツでスタートさせます。
 間の手繰りが上手いですね。
 実体で勝負するしかないアトランティスの受けに対し、
 会場の空気感をちょっとした間の置き方で作り上げていく。
 とはいっても観客を過度に見ず、
 目の前のアトランティスに集中して
 この試合の重要性を失わせない配慮もある。
 地味にカメラ・ワークも良い仕事をしていました。
 遠近の使い分けが良い。
 定型の反撃に持っていったところで切り返し合って
 ゲレロの丸め込みで1本目決着。
 
 インターバル中は敢えて何もせず2本目。
 2本目はジャベで呆気なく決着。
 これは何か意味あるものにしても良かったですね。
 
 3本目。
 ここもインターバルを置いてスタート。
 特別な試合だからこそ何もしなくても
 観客は自然な高まりを持って大事な3本目を迎えます。
 それを壊すことなく綺麗に高めていく。
 一つ一つの動きに注目させるために
 間を多く置いていますが、これが成功していますね。
 アトランティスがトペ含めスポットで、
 ゲレロは受け手に回って丸め込み主体で対応。
 ビッグ・マッチとはいえ2人の歴史の違いを考慮した
 この方向性を変える狙いは見事にはまっている。
 映画のような戦いで、
 一瞬一瞬の迸りは目を見張るものがあります。
 最後は終わるべくして終わる。
 21世紀に入り商業的に扱われる側面も無視できない中で、
 マスカラ・コントラ・マスカラの意味性をしかるべく伝えた一戦。
 文句なしに好勝負。


 (執筆日:9/?/14)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@3本勝負:ブルー・パンテル、カチョーロ、ドラゴン・リーvs.フェリーノ、タイガー、プーマ(2-1)
Aラ・コッパ81アニベルサリオ・トルネオ・シベルネティコ(勝者:ザウキス)
B3本勝負:ボラドールJr.、マスカラ・ドラダ、ヴァリエンテvs.ミステル・ニエブラ、サンダー、ユーフォリア(2-0)
Cカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:カベルナリオvs.レイ・コメタ(2-1)
D世界タッグ王座戦、3本勝負:ショッケル、ネグロ・カサス(ch)vs.ルーシュ、ラ・マスカラ(2-1)
Eマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:アトランティスvs.ウルティモ・ゲレロ(2-1)