TOPルチャ・リブレCMLL 2012年 →CMLL:Best of 2012 Part.3

CMLL:Best of 2012 Part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@メキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ポルヴォラ(ch)vs.タイタン・グアダラハラ(10/16/12)
 グアダラハラで行われた試合。
 ということはタイタンは地方スターでしょうか。
 ハンドスプリングやスプリングボード式ムーンサルトなど
 そういう印象的なムーブをやたら技セットに取り入れていますね。
 節操がないと言って良いレベルではありますが
 花道から観客席上空を飛び越えてトペ・アトミコを決める等
 信じられないムーブがあったことも確かですね。
 抑揚もダメージ表現もできていないので単なるスポット・フェスト選手以上ではないですけど。
 試合としてはタイタンのその致命的な欠点をポルヴォラが見事に補っている。
 そのコントロール力はベテランの域に達していましたね。
 中々良い試合。

ACMLL世界ミドル級王座戦、3本勝負:ドラゴン・ロホJr.(ch)vs.ヴァリエンテ(10/22/12)
 最初のレスリングはスピード感に乏しく
 両者の技術、クイックネスが十分に出ていません。
 ロホの弱点が出てしまった形ですね。
 演舞からロホがジャベを決め1本です。
 2本目は開始直後、演舞に入りジャベで即終了。
 3本目。
 ヴァリエンテが飛び技、ジャベ、丸め込みと様々な方向から攻め立てます。
 ロホが耐え忍ぶ中で力強さを見せると技術的な面も加え加速。
 最後は緊張感のある二ア・フォール合戦でした。
 しかし見応えある試合となるのが遅すぎました。
 基本的には期待外れ。
 まあまあ良い試合。

B3本勝負:レイ・コメタ、ストゥーカJr.、トリトンvs.プーマ・キング、ナマハゲ、奥村重雄(11/9/12)
 トリトンはやや体が重く動きは決して綺麗ではないですが、
 見せ方、見え方が良くて貴賓さを感じさせますね。
 奥村とのベーシックなレスリングは良かった。
 一方ナマハゲとストゥーカはテキパキとしたレスリング。
 同ロープ走りからプーマがストゥーカをたたき出し抗争中のコメタと対決。
 記念大会と同じく素晴らしい演舞にダイブを見せてくれました。
 混沌とさせながらもフィニッシュまで持って行き1本。

 1本目の延長でストゥーカがナマハゲを叩きのめしますが
 上手くアピールを入れて一息つかせる休憩を入れましたね。
 プーマとコメタの攻防で再び注目を集めた後、コメタの孤立。
 試合への集中のさせ方、見方のシフトさせ方が素晴らしい。
 荒々しさをテンポで維持しつつ落ち着かせたところでプーマがコメタからフォールを取ります。
 込めたはリーダーでないので攻防は続きナマハゲがトリトンからフォールを取り1本。
 2本目において2フォールを独立させるのは極めて珍しいですね。

 3本目はルードが全員入り制圧かと思いきや誤爆。
 そこからダイブ連発に持ち込み混沌とさせて一気に持って行きました。
 王道でありながら構成の妙を感じさせる一戦。
 好勝負に少し届かず。

C3本勝負:ヴォラドールJr. vs.ラ・マスカラ(11/20/12)
 まずはマスカラがトペを絡めて1本。
 ヴォラドールが丸め込みで取り返しタイ。
 基本的にルチャの1,2本目は短いですが
 それにしたって余りにも短すぎるでしょう。
 3本目はちょっと攻防を加えた直後に
 もうカウント2を見せる展開となっています。
 なんとまあ軽薄な前半です。
 しかし一度入るとその攻防は一定のレベルを満たしている。
 以前やりすぎぐらいの二ア・フォール合戦をしていますからね。
 最後はトペコン及びヴォラドールのシャツ脱ぎからテンションを上げ、まとめあげました。
 平均より少し上。
 (執筆日:11/1/12)

D3本勝負:ラ・ソンブラvs.ウルティモ・ゲレロ(3/18/12)
 ゲレロの奇襲から開始。
 ソンブラの受けによる援護を受けて
 一定以上のインパクトを常に生み出し続けました。
 上手くパンプハンドル・スラムに持って行き一発逆転でソンブラ先取。
 2本目は演舞からソンブラがダイブを決めるも
 ウルティモが綺麗にジャベに捕らえて追いつきます。
 1本目にじっくり時間を割いた割には少々あっさりしていたかもしれませんね。
 3本目は二ア・フォール戦。
 ソンブラのアピール力が光りましたね。
 一方でジャベの伝統的な見せ方に関してはまだ甘いところがありました。
 中々良い試合。
 (執筆日:5/?/13)

E3本勝負:ラ・ソンブラvs.ウルティモ・ゲレロ(12/7/12)
 ソンブラがいきなりトペコン狙うも
 ゲレロがキャッチしてフェンスにぶつけます。
 最初の掴みは成功。
 その後もゲレロが優れた対応力を見せながら
 バランスの取れた二ア・フォールで試合のクオリティを向上させました。
 最後は悪徳レフェリーとのやり取りでフィニッシュ。
 平均的な良試合。
 (執筆日:5/?/13)

FコッパJr.決勝:ラ・ソンブラvs.タマ・トンガ(12/14/12)
 タマはこんなに表情、仕草から入ってくる選手だったかな。
 何をするか分からない感じを上手く演出しています。
 ただ未知の敵が乗り込んできた戦いにしても
 ソンブラが受け手に回りすぎな印象が強いですね。
 3本目はそれぞれダイブを決めてから
 攻防をゆっくりだがしっかり過程をもって作り上げていきました。
 素晴らしい試合とまではいかないものの
 ビジネス的に注目を集める試合としては成功している。
 平均的な良試合。
 (執筆日:5/?/13)

GNWA世界ウェルター級王座戦、3本勝負:ネグロ・カサス(ch)vs.ゲレロ・マヤJr.(12/25/12)
 良い呼吸のタイミングで動かしあうレスリング。
 そろそろロープ・ワークを使ってくるかと思いきや
 打撃をとめたマヤJr.が必殺のジャベを完成させ1本。
 あっさりしているもののちょっとした衝撃ではあります。
 2本目は一転開始時からアーム・ドラッグ。
 マヤがトペを決め攻め立てます。
 非常にキレのある動きですね。
 カサスがその場外で流れを止めるとリングに戻った際にラ・マヒストラルで決着。
 これも簡単にフィニッシュ。
 お互い必殺技を消費した状態で3本目に突入です。
 まずはカサスが腕攻め。
 変則的なロープ・ワークでギアを上げるとマヤの反撃開始。
 この流れは歪だったかもしれませんね。
 その後は見事なジャベ合戦+丸め込み。
 しかし投げや打撃がなく十分にふくらみきらず。
 技術的なレベルで言えばこの2人にしかできない内容ながら
 王座戦ならもっと広げられたはずだけに残念。
 中々良い試合です。
 (執筆日:1/6/13)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@メキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ポルヴォラ(ch)vs.タイタン・グアダラハラ(2-1)(10/16/12)
ACMLL世界ミドル級王座戦、3本勝負:ドラゴン・ロホJr.(ch)vs.ヴァリエンテ(2-1)(10/22/12)
B3本勝負:レイ・コメタ、ストゥーカJr.、トリトンvs.プーマ・キング、ナマハゲ、奥村重雄(2-1)(11/9/12)
C3本勝負:ヴォラドールJr. vs.ラ・マスカラ(2-1)(11/20/12)
D3本勝負:ラ・ソンブラvs.ウルティモ・ゲレロ(2-1)(3/18/12)
E3本勝負:ラ・ソンブラvs.ウルティモ・ゲレロ(2-1)(12/7/12)
FコッパJr.決勝:ラ・ソンブラvs.タマ・トンガ(2-1)(12/14/12)
GNWA世界ウェルター級王座戦、3本勝負:ネグロ・カサス(ch)vs.ゲレロ・マヤJr.(2-1)(12/25/12)