CMLL:8/13/11 & 8/20/11の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
SlamBamJam製。
8/5/11の大会(アレナ・メヒコ)より
@3本勝負:ぺケーニョ・ニトロ、ぺケーニョ・ウォーリアー、ピエロシートvs.バン・バン、ショッケルシート、ウルティモ・ドラゴンシート
1本目はウルティモのムーブの雑さが印象に残る。
2本目はルードが仕掛け支配ですが、
リングを制圧していると印象を与えるには緩急が足りずダラダラしている。
コーナー上に座ったピエロの肩の上にのせての雪崩式ハリケーン・ラナはインパクトありましたけどね。
3本目もウルティモの思いっきりの良いトペコンの一発のみ。
試合としてはいまいち。
悪い試合。
Aライトニング・マッチ:サングレ・アステカvs.ラジエル
アステカは巧みなレスリング・テクニックがある事は一部の返しで分かるのだが
守勢に回ってラジエルの好きにさせています。
それも若手のラジエルを活躍させる手だけれども
もっと厳しく当たっても良かったのでは、と思いますね。
トリオで時折見せるアピール力も控えめで
アステカの牙城を崩すもなにもそこまで迫れなかった印象。
平均レベルです。
B3本勝負:アトランティス、ヘクトール・ガルザ、ラ・マスカラvs.ドラゴン・ロホJr、ミステル・ニエブラ、ウルティモ・ゲレロ
1本目は開始時にロホらが奇襲しリングを支配。
たいした事はしてないけれど場所を移したり、
花道から打ち上げてのミサイル・キックという強力なスポットを持っているので安定。
ガルザをリンチし続けDQ裁定。
2本目も引き続きルード支配。
ガルザがゲレロのマスクを引き裂き(やりすぎてボカシ入っています)
フォールを奪ってウニベルソ王座戦挑戦を決定づけた形ですが、
その事実以外は特に見どころはなくアトランティス、マスカラは数合わせ状態。
少し悪い試合。
8/12/11の大会(アレナ・メヒコ)より
Cライトニング・マッチ:ヴァリエンテvs.レイ・エスコルピオン
新進気鋭のエスコルピオンの外人ルード的な雰囲気は出ている。
ただハイ・フライングにしてもレスリングにしても
ヴァリエンテのレベルに到達していないので一進一退は不自然ですね。
濃厚な内容ではないが特にミスがあるという訳でもないので平均レベル。
D3本勝負:アヴェルノ、ミステル・ニエブラ、ネグロ・カサスvs.アトランティス、デルタ、ゲレロ・マヤJr
アヴェルノらが奇襲を仕掛け1本目はあっという間に終了。
2本目、ケモニートへのレッグ・ドロップでヒートしているが
両チームの間で訴えかけてくる攻防は皆無です。
3本目期待の若手マヤJrとデルタが高さのあるフライを見せていたが、
ベテランの勢いの切り方が悪くこれらムーブが試合の中で活きてこない。
悪い試合。
ECMLL王座戦、3本勝負:ウルティモ・ゲレロ(ch)vs.ヘクトール・ガルザ
ゲレロは特に自分から変化しないので地味だけど
相手を良く見てロックを決め続けるその技術は本物。
鞘に収められた刀のような威圧感があります。
完全にゲレロが圧倒していたがガルザがジャベを決めて一発逆転で1本。
2本目はガルザがロング・パンツに続いてシャツを脱ごうとした所を丸めこみというもの。
3本目メインの中で1,2本目をどう特徴づけるかが問題の中で上手くやりましたね。
3本目はニア・フォールの攻防。
技と技の間に空いた間が駆け引きとなっていて単純な攻防に陥らない。
最後はガルザが通常のムーンサルトに捻りを加えた裏必殺技でフィニッシュ。
予想以上に上手く歯車が回っていた内容でした。
好勝負に届かずも中々良い試合。
総評
単純に王座が移動したから、という理由だけで手に入れたけれども
メインは嬉しい誤算でハイ・クオリティの試合となりました。
CMLLの2011年を代表する試合の1つになるでしょうね。
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@3本勝負:ぺケーニョ・ニトロ、ぺケーニョ・ウォーリアー、ピエロシートvs.バン・バン、ショッケルシート、ウルティモ・ドラゴンシート(2-1)Aライトニング・マッチ:サングレ・アステカvs.ラジエル
B3本勝負:アトランティス、ヘクトール・ガルザ、ラ・マスカラvs.ドラゴン・ロホJr、ミステル・ニエブラ、ウルティモ・ゲレロ(2-0)
Cライトニング・マッチ:ヴァリエンテvs.レイ・エスコルピオン(DQ)
D3本勝負:アヴェルノ、ミステル・ニエブラ、ネグロ・カサスvs.アトランティス、デルタ、ゲレロ・マヤJr(2-1)
ECMLL王座戦、3本勝負:ウルティモ・ゲレロ(ch)vs.ヘクトール・ガルザ(新チャンピオン!)(2-1)