TOPルチャ・リブレCMLL 2010年 →CMLL:Puebla 4/19/10

CMLL:Puebla 4/19/10の分析


名勝負 なし
好勝負 スペル・ライト級王座戦、3本勝負:マスカラ・ドラダ(ch)vs.ドラゴン・ロホJr

1枚、約1時間15分です。
SlamBamJam製。

4/12/10の大会より
@センタウロ・デ・フエゴ、フエルザ・チカナ、トロ・ビルSr vs.アストゥリアーノ、ブラック・タイゲル、クレイジー・ブラック
 観客との一体感を意識していますね。
 決して能力的に優れた選手達ではないけれど自らの出来る範囲でハードさ、工夫さを追求している。
 1本勝負で途中で切る事が無かったのも功をそうして悪くない試合になっています。

Aスペル・ライト級王座戦、3本勝負:マスカラ・ドラダ(ch)vs.ドラゴン・ロホJr
 ドラダは珍しく口が出ているVer。エル・サムライ風です。
 それはともかく試合です。 
 レスリングは動き方を工夫していて地味に注意を引き続けます。
 ロープ・ワークもゆったりしているがその後のフィニッシュを考えればこの焦らしが心地よい。
 序盤のレスリング以外の場面でもロホがレスリングを頻繁に見せていたのには唸りましたね。
 決して卓越したレスリング力を持っている選手ではないですが、
 どう移行しよう、どうやって変えそうという考えを行動に適用している、という点で本質をついたレスリングをしている。
 またサブミッションの感情の伝え方も上手いです。
 若手におけるオールド・スクール・レスリングの伝道者になれる可能性を持っているかもしれませんよ。
 構築においては対等関係を作っていますが、
 それをメインに据える安直な考えではなく、伏線として利用しているのがにくいですね。
 また丸め込みのカウンターが冴えていて、
 決着がつくのではないか、という真実味があり熱いニア・フォールの応酬が見られます。
 想像以上に構築力があり、立体的に攻防も優れて演出されていた試合。
 攻防自体にキレとメリハリがあればまだ伸びしろはあったかもしれない程です。
 ぎりぎり好勝負。

B3本勝負:奥村重雄、タイチ、ヴィルスvs.イホ・デル・ファンタズマ、ラ・マスカラ、ラ・ソンブラ
 良い受け手の奥村、ヴィルスが相手という事でテクニコが良い形でムーブを披露していけますね。
 この試合で特に良かったのはタイチですね。
 ルチャに合った形でナルシスト・アピールが出来ていますし、
 良い蹴りも持っているのでソンブラとの若手対決は絵になっていました。
 この2人がコントラ・マッチを行って欲しかったなぁ。
 ストレート決着ながら充実している。
 平均より少し上。

 試合後インバソーレス軍(シコシスII、イステリア、マニアコ、アレブリヘ)が襲撃。
 インベイジョン・アングルの始まりですね。
 ストロング・マンらが現われると逃げていきます。
 アヴェルノが襲いかかりそのまま次の試合へ。

C3本勝負:ブラゾ・デ・プラタ、ミスティコ、ストロング・マンvs.アヴェルノ、テリブレ、テハノ
 先ほどのインベイジョンでテンションが高くなっているので
 ストロング・マンの暴れっぷりについていけますね。
 2本目はプラタ、ミスティコと担当。
 テクニコがしっかりアピールできていますが、
 ルードは引き立て役一辺倒でスカッシュ・マッチも同然でした・・・。
 まあストロング・マンのいつもの試合と比べればましか。
 少し悪い試合。

総 評
 インベイジョン・アングルを一応押さえるために手に入れたけどライト級王座戦が当たりで嬉しい誤算。
 (執筆日:12/19/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Aスペル・ライト級王座戦:マスカラ・ドラダ(ch)vs.ドラゴン・ロホJr
  組み離れる。
  ロホがバックを取りフロント・ヘッド・ロック。
  ドラダが倒して脚を取る。
  ロホが蹴り飛ばす。
  ドラダがフルネルソン。
  ロホがマスクを掴もうとするも届かない。
  ロックを外すとバタフライ・ロック。
  ドラダが反転しようとするも戻される。
  ドラダが脚を取って倒しレッグ・ロック。
  ロホが回して上にかぶさる。
  ドラダがタックルで倒し両脚を脚で挟む。
  ロホが引っ張り回転させかぶさる。カウント2。
  腕を取る。
  背中にのり首を捻る。
  そこからフルネルソン。
  前に回り腕を取って倒す。
  ドラダが頭部に足をかけ一回転。
  ロホは対応し蹴りをいれ腕を取る。
  ドラダがロープを使って一回転。
  ロホが対応し蹴りを入れ腕を取る。
  ドラダがコーナーを駆け上がりアーム・ドラッグ。
  そのままアーム・バー。
  ロホは体勢を変えて逃れると両肩をつけにいく。
  ドラダはカウント2で返すと背中を回り仰向けにしてカバー。
  カウント2で返されるも腕を取る。
  ロホが逃れ腕を取ってアーム・バーを狙う。
  ドラダはロックして防ぐと逃れて弓矢固めへ。
  ロホが逃れてかぶさる。カウント2。
  仕切りなおし。
  ロホがロープに走る。
  リープ・フロッグに伏せ手をどちらも繰り返す。
  ロホがボディ・シザースで飛びついてアーム・ドラッグ。
  ドラダがボディ・シザースで飛びつく。
  ロホがドライバーに切り返し1,2,3!
  ロホが先取(5分)!

  笛がなるなりロホが突進しクローズライン。
  スナップ・メアからアーム・バーへ。
  変形バタフライ・ロック。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  変形キャメル・クラッチ。
  ドラダが後ろに逃れる。
  ロープに走る。
  セカンド・ロープからトップにのりヘッド・シザース。
  ロホがヘッド・シザース。
  クローズラインを避けるとサンセット・フリップへ。
  ドラダが逃れドロップ・キック。
  脚を4の字にしてジャベにもっていこうとする。
  ロホがインサイド・クレイドル。カウント2。
  ドラダが飛びつき一回転してのインサイド・クレイドルで1,2,3!
  追いつく(2分)!

  ロホが力比べを求める。
  応じようとしたドラダにニー。
  ロープに振りショルダー・スルー。      
  もう1発。
  バタフライ・ロック。
  ロープに振ろうとする。
  ドラダは振り返すと打ち上げフェイス・バスター。
  クローズラインを避ける。
  クローズラインを避ける。
  サンセット・フリップへ。
  拳をかわしてから決める。カウント2。
  ロホを蹴りつける。
  コーナーにフル。
  サマーソルト。
  ロホが低空ドロップ・キック。
  ラ・マヒストラルを狙う。
  ドラダがスクール・ボーイに返す。カウント2。
  ロープに走る。
  セカンド・ロープからフライング・ヘッド・バッド。
  ジャックナイフ固めを狙う。
  ロホが丸め込む。カウント2。  
  ドラダがロープ際のロホに突進。
  カウンターでショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地。
  ロープ越しに飛んでセカンド・ロープから飛ぶ。
  ロホがカウンターでドロップ・キック。
  場外のドラダにスプリングボード式ボディ・アタック。
  リングに戻る。
  ドラダが遅れて戻り背後からヴィクトリー・ロールを狙う。
  ロホが対応し丸め込む。カウント2。
  ドラダがレフェリーに確認。
  背後からロホが丸め込む。カウント2。
  ロホが突進してきたドラダにドロップ・トー・ホールドを決めロープにもたれさせる。
  セカンド・ロープからエプロン側へのレッグ・ドロップを狙う。
  ドラダはかわして自爆させると場外のロホにトペ・スイシーダ。
  セカンド・ロープを踏み台にしたトペ・コンヒーロ。
  リングに戻る。
  ロホも何とかリングに戻る。
  ドラダがアーム・ドラッグ。
  アーム・ドラッグ。
  ロープに走る。
  一回転してのサンセット・フリップ。カウント2。
  ロープに走りセカンド・ロープからフライング・バック・ヘッド・バッドを狙う。
  ロホがカウンターでドロップ・キックを決めカバー。カウント2。
  担ぐ。
  前に倒しコーナー上へ。
  ムーンサルト。
  ロホが脚を上げて迎撃しカバー。カウント2。
  ロホがクローズラインへ。
  ドラダがかわす。
  蹴りも受け止める。
  脚をかけヘッド・ロックを決めジャベを決めようとする。
  体勢を崩し失敗。
  スナップ・メア。
  脚を4の字にしバタフライ・ロックというジャベでギブ・アップさせる!
  ドラダの防衛(8分)! 

試合結果

@センタウロ・デ・フエゴ、フエルザ・チカナ、トロ・ビルSr vs.アストゥリアーノ、ブラック・タイゲル、クレイジー・ブラック
Aスペル・ライト級王座戦、3本勝負:マスカラ・ドラダ(ch)vs.ドラゴン・ロホJr(2−1)
B3本勝負:奥村重雄、タイチ、ヴィルスvs.イホ・デル・ファンタズマ、ラ・マスカラ、ラ・ソンブラ(2−0)(DQ)
C3本勝負:ブラゾ・デ・プラタ、ミスティコ、ストロング・マンvs.アヴェルノ、テリブレ、テハノ(2−0)