TOPルチャ・リブレCMLL 2010年 →CMLL:Best of 2010 12/25/10 & 1/1/11

CMLL:Best of 2010 12/25/10 & 1/1/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

SlamBamJam製。
約2時間10分です。

@ライトニング・マッチ:ヒロカvs.マルセラ(1/1/10)
 この2人なので特に何かの要素が欠落しているなんて事はないけれども
 あくまでルチャドーラのレベルで注意を払う理由は見当たらない。
 悪い試合。 

A3本勝負:アヴェルノ、エフェスト、ヴィルスvs.ラ・マスカラ、ストゥーカJr.、ヴァリエンテ(1/8/10)
 ルードの動きが重たいですね。
 テクニコが味方を打ち上げる合体技を行っていましたが、
 いつもならドロップ・キックで撃ち落とすのに
 着地するのを待って蹴りを入れてましたからね。
 2本目はそのままルード支配にいくもその時間は短い。
 そしてテクニコがダイブで反撃した所で
 ルードがマスクを剥いでの押さえこみでまさかの連勝…。
 3本勝負と同じ長さで2本で終えてくるとはね。
 カードは良かったのにこんな手抜きとは思わなかった。
 ひどい試合。

B3本勝負:アンヘル・デ・オロ、フエゴ、メトロvs.カンセルベロ、ラジエル、ヴィルス(1/22/10)
 ルチャ・リブレはここはテクニコの技披露、ルード支配や、対等な打ち合い、と
 結構シーンの内容を決めてしまってその枠に囚われる事が多いのだけど
 この試合はルード、テクニコどちらの攻めシーンかなんて気にせず意欲的に攻防を行っていきます。
 カンセルベロ、ラジエルの連携とヴィルスの対応力、
 テクニコのハイ・フライが織り交ざって見応えのある戦いとなっています。
 アンダーカード・ルチャドールが伸び伸びと動き輝いていましたが、
 惜しむらくは2本で終わってしまう構成になっている事。
 まあまあ良い試合。
 
C3本勝負:ブラシート・デ・オロ、マスカリータ・ドラダ、ウルティモ・ドラゴンシートvs.ぺケーニョ・ダミアン666、ペケーニョ・ウォーリアー、ピエロシート(1/29/10)
 いきなりダイブ連発など構成をまるで考えていない。
 ダミアン666が受けたドラダの技は凄かったんですけどね。
 試合としてはとても1つの形になっていなかった。
 悪い試合。

Dナショナル・インクレディブル・デ・パレハス決勝、3本勝負:アトランティス、マスカラ・ドラダvs.ラ・マスカラ、ネグロ・カサス(2/5/10)
 それぞれの良さをひとまずは出しているが、
 1本目開始から3本目途中まで展開がなく、ストーリーに欠けます。
 3本目後半はそれぞれが味方と同じように動くスポットで攻防。
 派手な技も出てきますが、戦局に影響を与えないので形だけの印象がぬぐえない。
 決勝という事でもうちょっと充実したものを期待していたけれど…。
 平均レベル。
 
Eメキシカン・ライトヘビー級王座戦、3本勝負:ミスティコ(ch)vs.ヴォラドールJr(2/12/10)
 ミスティコもこの境地まで来たか、という感じ。
 観客を見て反応を引き出せるルードです。
 自分勝手でそれでいてクールなルードです。
 軸がぶれずルードとして見事なアピールとなっています。
 一方で試合は伸び悩んでいます。
 コーナーへのパワー・ボムといった過激な技を次々と出しすぎるきらいがありますね。
 ただでさえハイ・フライヤーで技種が限られているのですから試合運びはもう少し柔軟に捉えて欲しかったですね。
 特に2本目は思わぬ形で1本目を取られたミスティコに早く追いつこうと言う焦りがあったなら
 それはクールなルード・カラーと対照的で3本勝負の中の良いメリハリになったはずです。
 またテクニコのヴォラドールにロープ悪用なんてさせるなら
 体を張るよりも気持ちを攻めて布石を打つべきでした。
 これなら単なる、してやったり、で終わってしまう。
 ミスティコのルードとしての魅力を堪能できるものの
 ミスティコとヴォラドールの攻めのバランスが悪く特筆すべきレベルにいけず。
 平均的な良試合。
 (執筆日:12/19/10)

Fミスティコ、エル・フェリノvs.ラ・ソンブラ、ヴォラドールJr(3/19/10)
Gマスカラ・コントラ・マスカラ:ラ・ソンブラvs.エル・フェリノ(3/19/10)
 フォールされた最初の2人が次のコントラ戦にいく形式。
 ルチャには珍しくコントラ戦と一体として考え展開を考えた内容になっていますね。
 ヴォラドールがミスティコのお株を奪うステージ・ダイブを放つ等
 ハイ・スポットを最初から散りばめています。
 予想に反してあっさりとは終わらず激戦の趣が出てくると、
 ミスティコ、ヴォラドールの一騎打ちも実現させます。
 その後フェリノが倒したソンブラを掠め取るようにミスティコがフォールし、まずはソンブラが脱落です。
 フェリノは軽く気を悪くしたものの2対1でヴォラドールを追い込みフォールすれば良いや、という考えで試合を続行。
 しかしミスティコは抗争相手のヴォラドールを自らフォールしたい、という自分勝手さからカットしたりして仲間割れ。
 3ウェイの攻防となりフェリノがフォールされヴォラドール対フェリノのマスク戦へ。
 既に激戦模様なので1本勝負で行い、それぞれがダイブなどのハイ・スポットを打って決着です。
 ブック上の展開は素晴らしかったと思いますが
 普段3本勝負という枠に助けられているだけに、
 段階を踏んだ試合進行が出来ていませんでしたね。
 序盤が特にスポットだけが際立ちすぎており、
 終盤のようなニア・フォールが早くも出るので見ていて相当に疲弊するロング・マッチでした。
 また若手トップのハイ・フライヤー3人が集まった訳ですが、フェリノに持っていかれましたね。
 変態キャラをやっていてもう年だし、と見る前は期待していなかったのだけど
 緩急の急では相当に素早い動きを見せていますし、
 バランスの良い技で流れを作っている他、最後までタフネスが切れませんでした。
 試合後も他のように感傷的にならずトンボを切ってアピールした後マスクを脱ぐなどショーをスティールして見せました。
 他、ミスティコのルードVerは初めて見ましたが
 そこまでスタイル自体は変えず淀んだ色合いにしているので興味深かったですね。
 ひとまず成功しているようです。
 平均的な良試合。
(執筆日:8/14/10)

Hライトニング・マッチ:ヴァリエンテvs.サングレ・アステカ(4/9/10)
 ヴァリエンテはその体格に似合わず身のこなしの軽さが魅力だけれど
 この試合に限ってはいつもに比べほんの少し鈍っており、
 試合の進行にメリハリが足りない。
 工夫したカウンターや押さえるべき定番があるので悪い試合ではないけれど、ちょっと期待外れ。
 平均レベル。

I3本勝負:マスカラ・コントラ・マスカラ:ペケーニョ・ウォーリアーvs.ブラシート・デ・オロ(4/30/10)
 ブラシートはミニながら本家の体格そっくり。
 それって動けない事を意味していて試合も
 ウォーリアーが一方的にリンチ。
 動いて格好つけるも双方向でまるで動けていない
 2本目ウォーリアーが開いてが動かなくても良い
 一方向の意思で格好がつくルードとして良い試合運び
 適当なブラシートの技にやられてあげないといけない
 ウォーリアーが負けなくて良かったとしか言いようがない
 悪い試合。 
 (執筆日:8/15/11)

Jトリオス王座戦、3本勝負:棚橋弘至、奥村重雄、タイチ(ch)vs.ラ・マスカラ、ラ・ソンブラ、マスカラ・ドラダ(5/21/10)
 1本目。
 裏からの控えダイブや誤爆と短い時間に詰め込みすぎです。
 唐突過ぎて見る方も準備が出来ていません。
 2本目はルード制圧という定番を挟んで3本勝負を構築です。
 足手纏いだったのは棚橋。
 リズムが鈍くルチャに適応できていません。
 同情で3人目として合体ムーブで見せ場を与えられている情況で
 更にはここに入ってきた事でエース、ソンブラの相手をタイチから奪う事になってしまっている。
 挑戦者組みの驚異的なハイ・フライ・スポットの連発で大いに盛り上がりましたが
 試合としてはほとんど機能しておらず良いファン・マッチだったね程度の認識に終わる。
 平均レベル。
 (執筆日:12/19/10)

総 評
 ベスト盤というタイトルだが知名度のあるカードになってしまっています。
 それは良くある事なので仕方ないかもしれないが、
 知名度のあるカード3試合以外は、
 収録試合を増やすために短時間の試合を選んだ節あり
 (執筆日:10/2/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし
 

試合結果

@ライトニング・マッチ:ヒロカvs.マルセラ(1/1/10)
A3本勝負:アヴェルノ、エフェスト、ヴィルスvs.ラ・マスカラ、ストゥーカJr.、ヴァリエンテ(2-0)(1/8/10)
B3本勝負:アンヘル・デ・オロ、フエゴ、メトロvs.カンセルベロ、ラジエル、ヴィルス(2-0)(DQ)(1/22/10)
C3本勝負:ブラシート・デ・オロ、マスカリータ・ドラダ、ウルティモ・ドラゴンシート
vs.ぺケーニョ・ダミアン666、ペケーニョ・ウォーリアー、ピエロシート(2-1)(1/29/10)
Dナショナル・インクレディブル・デ・パレハス決勝、3本勝負:アトランティス、マスカラ・ドラダvs.ラ・マスカラ、ネグロ・カサス(2-1)(2/5/10)
Eメキシカン・ライトヘビー級王座戦、3本勝負:ミスティコ(ch)vs.ヴォラドールJr(新チャンピオン!)(2-1)(2/12/10)
Fミスティコ、エル・フェリノvs.ラ・ソンブラ、ヴォラドールJr(3/19/10)
Gマスカラ・コントラ・マスカラ:ラ・ソンブラvs.エル・フェリノ(3/19/10)
Hライトニング・マッチ:ヴァリエンテvs.サングレ・アステカ(4/9/10)
Iマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ペケーニョ・ウォーリアーvs.ブラシート・デ・オロ(2-1)(4/30/10)
Jトリオス王座戦、3本勝負:棚橋弘至、奥村重雄、タイチ(ch)vs.ラ・マスカラ、ラ・ソンブラ、マスカラ・ドラダ(新チャンピオン!)(2-1)(5/21/10)