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Classic Lucha:1995 Vol.6の分析


名勝負 なし
好勝負 CMLL王座戦、3本勝負:シルベル・キング(ch)vs.アポロ・ダンテス(CMLL 6/23/95)

SlamBamJam製。
1枚約1時間30分です。

@ロス・ビジャノスIII、IV、Vvs.ロス・パジャソス(AAA Triplemania III-A 6/10/95)
 姿格好が売りのピエロ軍団に対する
 ビジャノスの対応が実に見事。
 ベースはピエロに合わせた攻防ながら
 独創性のある動きを加えている。
 最後はちょっとやりすぎなフィニッシュであるけれども
 まあビジャノス劇場だったという事で。
 まあまあ良い試合。

Aキラー、スコルピオJr、シュー・エル・ゲレロvs.リスマルク、ラティン・ラバー、ティニエブラス(AAA Triplemania III-A 6/10/95)
 アメリカ対メヒコの対決ですが・・・
 動きが馴れ合いレベルですし
 羽交い絞めやアメリカ軍のセコンド、アンディ・バロウの介入・被害ネタが過剰すぎます。
 全体の展開はそんなに悪くなかったのですけれどねぇ。
 少し悪い試合。

Bミニズ・ケージ・オブ・デス(AAA Triplemania III-A 6/10/95)
 試合は早々に脱出者が出て行く他
 脱出方法も素早く上って逃げ切るだけ、という
 ミニの限界を感じさせられる内容です。
 2対2以降はまともな攻防も見られましたが
 基本的におもちゃ箱をひっくり返したような
 ごちゃごちゃ感を楽しむべきファン・マッチといった所です。
 少し悪い試合。
 
C3本勝負:ミゲル・ペレスJr、ドクトル・ワグナーJr、フォレイン・エスチェンジvs.アトランティス、ドス・カラス、ラジョ・デ・ファリスコ(CMLL 6/23/95)
 悪い内容ではないんですが
 地味で盛り上がり所に欠ける内容でしたね。
 3本目もマスク剥ぎとダイブで無理矢理という感じが否めなかったし。
 平均レベル。

DCMLL王座戦、3本勝負:シルベル・キング(ch)vs.アポロ・ダンテス(CMLL 6/23/95)
 1本目。
 もう少しじっくり取り組んでも良いような気はしますが、
 投げから飛び技まで様々な技種を意欲的に組み合わせています。
 2本目はダンテスが定番の脚攻め。
 そこから切らずに繋ぐ形でシーンを転換・変化させています。
 最後のフィニッシュもレフェリー含め抜群の呼吸でしたね。
 3本目。
 軽い脚攻めで2本目と連結させてからすぐに変化。
 シルベルの浮遊感ある、精力的なムーブを中心に白熱した攻防を繰り広げています。
 2分半、6分、4分と試合時間がどの本も短く、
 ただ試合時間を延ばす事でもっと効果がふくらむ印象を受けたのが残念でしたが、
 はっきりとした定義の無いルチャにおけるヘビー級要素をトータル・パッケージに押さえ、
 それを類まれなる連結性で構築した試合です。
 視聴を重ねる毎に新しい発見がありそうな深みがありますね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/4/10)

総評
 ヘビー級に興味があれば必見。
 興味がなければ別に、といった所ですね。
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

DCMLL王座戦、3本勝負:シルベル・キング(ch)vs.アポロ・ダンテス(CMLL 6/23/95)
  ダンテスがキングをロープに押し込みチョップ。
  ロープに振りクローズラインを狙う。
  キングはガードするとチョップ。
  蹴りつけヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープ・ワークからアーム・ドラッグを決める。
  起こすとロープに振ろうとする。
  振り返されるもサンセット・フリップへ。
  ダンテスは逃れると起こそうとする。
  両脚で首を挟もうとしてきたキングを押し離しアーム・ドラッグ。
  起こすとコーナーに振りクローズライン。
  もう1発。
  コーナーに振り突進。
  キングはカウンターで蹴りを入れるとドロップ・キック。
  ボディ・プレスからムーンサルトへ。
  避けられるも着地しスーパー・キック。
  DDTからスタンディング・ムーンサルト。カウントは2。
  背中にミサイル・キックを決めるとシットダウン・パワー・ボムで1,2,3!
  キングが先取(2分半)!

  場外で間をおいていたダンテスがリングに戻る。
  ダンテスが足を取り倒す。
  レッグ・ロック。
  脚にボディ・プレス。
  レッグ・ロック。
  キングがレッグ・ロックに返す。
  ダンテスは転がってロープを掴む。
  エプロンに出た状態になるもキングは離さず両者レッグ・ロックを決めあう。
  場外に落ちるも両者離さない。
  場外カウントが数えられていく。
  2人は離すと胸を突き合う。
  キングが怒って殴ろうと構える。
  落ち着き2人はリングに戻る。
  キングが腕を取り脇固め。
  ダンテスがハンマー・ロックに返す。
  起き上がった所を倒してグラウンド・ヘッド・シザースに捕らえる。
  キングの脚がロープにかかる。
  ダンテスがヘッド・ロック。
  キングがバック・ドロップに切り返す。
  ロープに走ると脚を引いて倒す。
  ロープに走りスピン・キック。
  ロープに振りドロップ・キックへ。
  ダンテスはロープを掴んで自爆させる。
  コーナーに振りスプラッシュへ。
  キングが避けて自爆させハリケーン・ラナへ。
  ダンテスが体勢を入れ替え1,2,3!
  これで1−1(6分半)!
  
  ダンテスが不意をついてドロップ・キック。
  キングの脚をロープにぶつける。
  エプロンにもぶつける。
  リングに戻る。
  エプロンに上がってきたキングにチョップ。
  コーナーにぶつける。
  キングがリングに戻りパワー・ボムを狙う。
  ダンテスは脚を殴りつけて逃れるとパワー・ボム。
  アピールしてカバーするもカウントは2。
  ダイビング・クロス・ボディを決めるもカウントは2。
  スプリングボード式ドロップ・キックを決めカバーするもカウントは2。
  ドロップ・キックで落とすとスプリングボード式クロス・ボディ。
  ダンテスがリングに戻る。
  場外カウントが進んでいく。
  ダンテスは場外に降りるとキングをリングに戻す。
  ブレーン・バスターへ。
  キングは空中でインサイド・クレイドルに切り返す。カウントは2。
  ダンテスがヴィクトリー・ロールへ。
  キングが体勢を入れ替える。カウント2。
  ロープに走りクローズライン。
  ロープに走りクローズライン。
  ロープに走りクローズラインへ。
  ダンテスが避けノーザンライト・スープレックスで1,2,3!
  ダンテスが勝利し新CMLLチャンピオンに(4分)!

試合結果

@ロス・ビジャノスIII、IV、Vvs.ロス・パジャソス(AAA Triplemania III-A 6/10/95)
Aキラー、スコルピオJr、シュー・エル・ゲレロvs.リスマルク、ラティ ン・ラバー、ティニエブラス(AAA Triplemania III-A 6/10/95)
Bミニズ・ケージ・オブ・デス(敗者:ミニ・ココ・ロホ)(AAA Triplemania III-A 6/10/95)
C3本勝負:ミゲル・ペレスJr、ドクトル・ワグナーJr、フォレイン・エスチェンジvs. アトランティス、ドス・カラス、ラジョ・デ・ファリスコ(2−1)(CMLL 6/23/95)
DCMLL王座戦、3本勝負:シルベル・キ ング(ch)vs.アポロ・ダンテス(新チャンピオン!)(CMLL 6/23/95)