TOPルチャ・リブレClassic Lucha 1994年 →Classic Lucha:1994 Vol.3

Classic Lucha:1994 Vol.3の分析


名勝負 なし
好勝負 初代IWCミニ王座戦、3本勝負:エスペクトリシートvs.マスカリータ・サグラダ(AAA 3/12/94)

1枚約1時間55分です。
SlamBamJam製。

@決勝、3本勝負:ジェリー・エストラーダ、ラ・パルカvs.ヘビー・メタル、ラティン・ラバー(AAA 2/25/94)
 メタルが流血するだけの乱戦。
 そこから持ち直してくるかと思った所でフェイクのロー・ブローでフィニッシュ。
 決勝で2−0、このフィニッシュをやってくるとは・・・。
 悪い試合です。

A初代IWCミニ王座戦、3本勝負:エスペクトリシートvs.マスカリータ・サグラダ(AAA 3/12/94)→詳細
 ミニがショーをスティールしたLA興行から。
 初代王座戦とはいえミニのシングルがセミに抜擢です。
 プレッシャーもさる事ながら
 長時間の試合を作る難しさは如何ばかりか。
 独自の武器もあるとはいえ基本的に制限の方が大きいですからね。
 そんな中で20分越えたのはエスペクトリシートの力に依る所が大きいですね。
 このエスペクトリシート。
 大技を打ってはバタフライ・ロックに戻す、というリック・ルードを彷彿とさせるスタイルを持っていて
 自分の攻めだけで変化をつけ試合を作れています。
 バタフライ・ロックと一言で括っていますが
 多種多様なものが揃っておりジャベにも精通しているのには驚きました。
 またテクニコ/ルードの構図も見事です。
 上記の攻めは一貫しているので観ていて蓄積していきますし
 エスペクトリシートのでかさも見せています。
 受けのタフさは良く行われている事だけど攻めにも気を回しているのが素晴らしいです。
 スタイル上大技を数打つ中で
 飛び技は一撃必殺、フィニッシュでない限りヒットしない、と縛り攻めに重みを持たせています。
 これにエスペクトの介入も加わるので
 見事にテクニコ/ルードの世界に引き込まれます。
 全体の構築で言えば1本目でダイブ3連発を使用して
 ネタ切れ、過剰なダイブに頼るのではないかと心配しましたが
 3本目でダイブ、ロメロ・スペシャルから
 ナックル・ロックといった基本的な攻防に回帰させてきたのには唸らされました。
 これは上手すぎます。
 そして最後のダイブ・スポット。
 エスペクトが標的という意表をついた切り込み
 →キャッチされ逆にダイブの標的となる
 →それまで見守っていたセコンド、サグラドが救出しダイブは誤爆
 アイデア自体素晴らしいけれど
 サグラドの動き・タイミングがジャストすぎて凄い絵になっています。
 欠点は所々の動きが素早くない事ですがミニなので仕方ないですね。
 後はサグラドというと現ドラダの超絶ムーブのイメージが強くて
 ムーブが軽く見劣りしてしまう事でしょうか。
 文句なしに好勝負。

Bケージ・マッチ:コナンvs.ジェイク・ロバーツ(AAA 3/12/94)
 技らしい技をしない退屈なケージ・マッチで
 セコンドの賑やかしをメインにつないでいきます。
 そんな不満を吹き飛ばしたのが熱戦を終えたばかりのサグラダ。
 ダウンしたロバーツにケージ上からダイビング・ボディ・プレスを繰り出します。
 伝説の飛翔。
 完全にこの日の主役ですね。 
 しかしこれに対してロバーツはというと
 普通に起き上がってサグラダに詰め寄る始末。
 それをコナンが助ける訳だけどロバーツをケージにぶつけただけでカウント3。
 嫌がらせも同然ですね。
 単純に試合構築とかを超えてひどい試合です。 

CIWCミドル級王座戦、3本勝負:ミステリオッソ(ch)vs.エル・ヴォラドール(AAA 3/24/94)
 それぞれロープに逃げるゆったりしたレスリング対決から。
 立体的な攻防を入れて良い流れかと思いましたが
 その後は冗長な試合運びで2本目を終えます。
 3本目もお互いがいまいち高めあわず伸び悩みチープ・フィニッシュ。
 平均レベルです。
 試合後ミステリオッソがオクタゴンシートを苛めていると
 それぞれに援護が現れて次の試合へ雪崩込みます。

D3本勝負:オクタゴン、タイガー・マスクIII、ラティン・ラバーvs.ラ・パルカ、ブルー・パンテル、ピラータ・モーガン(AAA 3/24/94)
 1本目は当然乱戦のまま終了。
 2本目からでしたが軽く変化をつけているものの
 基本的に手を抜いた感じでだらだら進めます。
 意思疎通の取れないタイガーが入っていれば当然と言えば当然だけど・・・。
 少し悪い試合。

総評
 ミニを語る上で外せない伝説の一夜。
 (執筆日:8/25/09)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

A初代IWCミニ王座戦、3本勝負:エスペクトリシートvs.マスカリータ・サグラダ(AAA 3/12/94)
  それぞれセコンドにエスペクトとサグラドがついている。
  エスペクトリシートが脚を取って倒しロープに走る。
  伏せたサグラダを飛び越えて止まるとアーム・ドラッグ。
  跳び起きる。
  サグラダがバックを取る。
  脚を取って倒しフロント・ヘッド・ロック。
  エスペクトリシートが腕を取る。
  サグラダが前転で起き上がりアーム・ドラッグ。
  エスペクトリシートは場外に出て間を置く。
  リングに戻る。
  エスペクトリシートが脚を取って倒す。
  起こすとアーム・ドラッグで腕を取る。
  起き上がったサグラダにアバランシュ・スラム。
  チン・ロック。
  起こしてパワー・ボム。
  バタフライ・ロックに捕らえる。
  起こすと変形ブレーン・バスター。
  バタフライ・ロック。
  リフト・アップ。
  落としてリングに叩きつける。
  バタフライ・ロック。
  サグラダがロックを外す。
  エスペクトリシートがロープに走る。
  サグラダがヒップ・トス。
  エスペクトリシートがロープに走る。
  サグラダがアーム・ドラッグ。
  エスペクトリシートがロープに走る。
  サグラダがショルダー・スルー。
  エスペクトリシートはたまらず場外に出る。
  リングに戻る。
  サグラダが脚を取って倒しロープに走る。
  側転で伏せたエスペクトリシートを越えるとクローズラインへ。
  エスペクトリシートは避けるとカウンターでクローズラインを狙う。
  避けられるもロープに跳ね返ってきたサグラダにビッグ・ブーツを決める。
  クローズラインへ。
  しかし避けられ場外に転落。
  サグラダがトペ・スイシーダで追撃する。
  リングに戻る。
  エスペクトがエスペクトリシートをリングに戻す。
  サグラダはドロップ・キックでエスペクトリシートを落とすとダイビング・ボディ・アタック。
  エスペクトがサグラダを蹴りつける。
  サグラダはリングに戻るとレフェリーに抗議する。
  その隙を突いてエスペクトリシートがクローズラインを狙う。
  サグラダは避けるとドロップ・キックで落とす。
  619のフェイクでエプロンに出るとセカンド・ロープを使ってボディ・アタックを決める。
  エスペクトがまたしてもサグラダを蹴りつける。
  エスペクトリシートがリングに戻る。
  サグラダはリングに戻るとロープに走る。
  セカンド・ロープから飛び掛る。
  バック・ブリーカーに返されたかと思いきやアーム・ドラッグに切り返し
  そのままクルーシーフィックスに移行する。
  1,2,3!
  サグラダが先取(6分半)!
  
  エスペクトリシートがサグラダにアーム・ロック+レッグ・ロック。
  そのまま持ち上げリングに叩きつける。
  変形バタフライ・ロック。
  そのまま両脚も固める。
  サグラダが何とか逃れロープに振る。
  フライング・クロス・チョップ。
  エスペクトリシートが起き上がり近づいてきたサグラダにスーパー・キック。
  ボディ・スラム。
  ダイビング・セントーンへ。
  サグラダは避けて自爆させるとブレーン・バスター。
  スワントーン・ボムを決める。
  エスペクトリシートが起き上がりサグラダにニー・ストライク。
  リフト・アップからリングに叩きつける。
  バタフライ・ロック。
  ボディ・スラム。
  ムーンサルトへ。
  しかし避けられ自爆。
  観客席が移っている間にエスペクトリシートがサグラダにキャメル・クラッチを決めている。
  外すとコーナーに振り突進。
  サグラダは避けてコーナーに激突させると肩にのってアーム・ドラッグ。
  突進してきたエスペクトリシートを飛び越えるとコーナーに走る。
  コーナーに乗ると飛びついてアーム・ドラッグ。
  ロープに走るとセカンド・ロープを使って飛びつきアーム・ドラッグ。
  エスペクトリシートはたまらず場外に出る。
  リングに戻ったエスペクトリシートに突進。
  エスペクトリシートは飛び越えるとコーナーに走る。
  ムーンサルトで裏に回る。
  サンセット・フリップを狙ってきたサグラダを キャッチするとそのままジャベを決める。
  サグラダがギブ・アップする!
  これで1−1(5分)!

  サグラダが油断したエスペクトリシートにドロップ・キックを決めて落とす。
  エスペクトリシートは戻ると脚を取って倒す。
  担ぎ上げてジャベ。
  降ろすとクルーシーフィックス。
  サグラダは肩がつかないように耐える。
  逃れてカバーに持っていく。カウント2。
  ロープに走るとセカンド・ロープを使ってドロップ・キック。
  セントーンにボディ・プレス。カウントは2。
  エスペクトリシートが先に起き上がりサグラダを前に回転させる。
  丸め込む。
  サグラダはカウント2で返すとすぐにキャメル・クラッチ。
  エスペクトリシートが逃れる。
  エスペクトリシートは脚を取って倒すと倒立させるような形で両脚を取る。
  サグラダはそこから上体を起こしていくとサンセット・フリップ。カウントは2。
  脚を取って倒すとロープに走る。
  伏せたエスペクトリシートを前転で越え止まるとドロップ・キックで落とす。
  トペ・アトミコを決める。
  エスペクトがエスペクトリシートを起こしサグラダを蹴りつける。
  エスペクトリシートがリングに戻りサグラダもリングに戻る。
  エスペクトリシートはサグラダにリフト・アップを決めリングに叩きつける。
  ロメロ・スペシャルを決める。
  サグラダの体が浮き完全に決まる。
  後ろにそらす。
  両者の肩がつく。
  宙に戻す。
  両者の肩がつく。
  宙に戻す。
  両者の肩がつく。
  宙に戻す。
  前に戻すとチン・ロック。
  サグラダが何とか外す。
  ナックル・ロック。
  サグラダは後ろに倒れると腹に足をあて跳び上がりサンセット・フリップ。カウントは2。
  エスペクトリシートは起き上がったサグラダの背中を殴りつける。
  ジャベを決める。
  サグラダが何とか外す。
  サグラダをコーナーに振り飛び掛る。
  避けられるもセカンド・ロープ上に着地しムーンサルトで着地。
  サグラダはコーナーに走るとムーンサルトへ。
  受け止められるも丸め込む。カウントは2。
  エスペクトリシートがサグラダをロープに振り打ち上げる。
  サグラダは着地するとロープに走る。
  エスペクトがロープ越しにサグラダを捕まえる。
  そこにエスペクトリシートがランニング・ビッグ・ブーツを狙うも避けられエスペクトに誤爆。
  サグラダはエスペクトリシートの脚を取って倒すとロープに走る。
  エスペクトにトペ・スイシーダを狙う。
  エスペクトは受け止めると上に持ち上げる。
  そこにエスペクトリシートがトペ・スイシーダを狙う。
  一瞬早くサグラドが飛びかかりサグラダを救い出す。
  そのためにエスペクトリシートのトペ・スイシーダはエスペクトに誤爆。
  サグラダはリングに戻る。
  降りるとエスペクトリシートを起こしリングに戻す。
  エスペクトリシートがサグラダに張り手を決め起き上がる。
  張り手。
  サグラダをロープに振るとリフト・アップへ。
  サグラダがアーム・ドラッグに切り返す。
  エスペクトリシートがロープに走る。
  何か決まった様子。
  サグラダがロープに走る。
  セカンド・ロープを使って飛びつきハリケーン・ラナ。
  エスペクトリシートがすり抜けてカウントは2。
  エスペクトリシートをロープに振る。
  エスペクトリシートは待ち受けるサグラダを上空に持ち上げる。
  サグラダがサンセット・フリップに切り返し1,2,3!
  サグラダの勝利(9分)!

試合結果

@決勝、3本勝負:ジェリー・エストラーダ、ラ・パルカvs.ヘビー・メタル、ラティン・ラバー(2−0)(AAA 2/25/94)
A初代IWCミニ王座戦、3本勝負:エスペクトリシートvs.マスカリータ・サグラダ(初代チャンピオン!)(2−1)(AAA 3/12/94)
Bケージ・マッチ:コナンvs.ジェイク・ロバーツ(AAA 3/12/94)
CIWCミドル級王座戦、3本勝負:ミステリオッソ(ch)vs.エル・ヴォラドール(2−1)(AAA 3/24/94)
D3本勝負:オクタゴン、タイガー・マスクIII、ラティン・ラバーvs.ラ・パルカ、ブルー・パンテル、ピラータ・モーガン(2−1)(AAA 3/24/94)