TOPルチャ・リブレAAA 1996年 →AAA:Best of AAA 1996

AAA:Best of AAA 1996の分析


名勝負 なし
好勝負 マスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ウルトラマン2000 vs.シコシス(3/16/96)

@タッグ王座戦:エル・メヒカーノ、ヴォラドールvs.フベントゥー・ゲレラ、シコシス(1/12/96)
 最初のレスリング。
 フービーら若手は身体能力に任せないと物足りないですね。
 ベテランのメヒカーノ、ヴォラドールに合わせなければいけない部分もあるでしょうが
 余りに自分の魅力を提示できていません。
 メヒカーノが1本取り先取。
 2本目はメヒカーノのちょっとした孤立から展開。
 典型通り若手がすぐに取り戻すかと思いきや
 メヒカーノが踏ん張り一進一退の攻防に。
 それどころかベテラン側が若手の持ち味である過激なムーブ、
 ドゥームス・デイ・ミサイル・キックを放って、
 フービーらを逆に追いつめていくのだから面白い。
 誤爆ネタ、意表をついたトペで何とかフービーらが追いつき3本目。
 それまでの激戦模様を継続し、飛び技をベースの技に据えています。
 ベテランが一瞬の内に捕らえるジャベを、
 若手が過激なスポットを武器にして鬩ぎ合います。
 脱落後の攻防もあるのですが1vs.1ではなく、
 1vs.1+1としたのがユニークで、また成功しています。
 両チームの意思疎通は必ずしも上手くいっていたとは言えないし、
 若手が魅力を発揮するのが遅れてはいたけれども
 展開によるストーリー・テリングが補って余りあるほど魅力的です。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ウルトラマン2000 vs.シコシス(AAA 3/16/96)
 ウルトラマン2000はダミアン666ですね。
 入場してきたシコシスにいきなりトペを放ちます。
 リングに入ったシコシスを落としてコークスクリュー・ダイブ。
 更にリングに戻ろうとした所にスーパープレックスを決めムーンサルトで1本。
 こんなに積み込んで良いのかと心配するぐらいのスポット連発。
 2本目。
 シコシスが鉄柱への自爆で場外転落するとウルトラマンがこの日3度目のダイブ。
 リングに戻ると今度はシコシスがダイブです。
 再びリングに戻る動きをコーナー上に絡め、
 雪崩式アーム・ドラッグからシコシスが丸め込み1-1。
 3本目はセコンド同士がダイブ。
 シコシスがダイブにいくとウルトラマンが椅子で撃ち落とします。
 ここから椅子やラダー、テーブルが出てくるハードコア・ファイトに。
 セコンドのダイブX2、テーブルがずれてまったくクッションになっていない壮絶なスポットなど
 最後まで良い意味で馬鹿げたスポット偏重マッチでした。
 ここまで突き抜けていて、それがぶれないとなると逆に素晴らしく見えますね。
 またコントラ戦という事情もそれを許容する。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:?/?/12)

Bメキシカン・ナショナル・ミニズ王座戦、3本勝負:オクタゴンシート(ch)vs.ミニ・アビスモ・ネグロ(6/5/98)
 双方ミニの中では背が高く身体能力があるので、
 非ミニと変わり映えしない攻防を見せていますね。
 オクタゴンシートが流れを作り丸め込みで1本。

 2本目はよりテクニコ/ルード色強めに扇情。
 セコンドのアビスモも介入して盛り上げます。
 オクタゴンシートがトペコン自爆という体を張った見せ場もあり
 非常に良かったですね。

 3本目。
 これまたクオリティは高かったものの
 2本目の延長上でセコンドのトペ以外に
 もう少し2本目にない3本目ならではの見せ場が欲しかったか。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:10/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:エル・メヒカーノ、ヴォラドールvs.フベントゥー・ゲレラ、シコシス(新チャンピオン!)(2-1)(1/12/96)
Aマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ウルトラマン2000 vs.シコシス(AAA 3/16/96)
Bメキシカン・ナショナル・ミニズ王座戦、3本勝負:オクタゴンシート(ch)vs.ミニ・アビスモ・ネグロ(新チャンピオン!)(2-1)(6/5/98)