TOPルチャ・リブレAAA 2007年 →AAA:Triplemania XV 7/15/07

AAA:Triplemania XV 7/15/07の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚約3時間5分です。
SlamBamJam製。

@ヘッド・ハンターI、リキシ、ロン・キリングス、サブーvs.ラ・パルカ、ラティン・ラバー、ザ・アニマル、ゾロ
 コナン率いる多国籍軍vs.AAA軍。
 多国籍軍は経歴だけでまともに試合できません。
 中でもサブーは椅子を使わず空気。
 AAA軍も駄目でしたね。
 ひどい試合。
 残った印象は髭を生やしたゾロも格好良いな、という事だけ。

Aアルファ、カサンドロ、ファビー・アパッチェ、ミニ・アビスモ・ネグロvs.シンシア・モレノ、オクタゴンシト、オリエンタル、ピンピネラ・エスカラータ
 男、女、おかま、ミニの混合。
 次々と入れ替わっていくスピード・ファイトの中で
 ファビー、シンシアを初めとして良い動きを見せていました。
 只男が見劣りしましたね。
 特にアイドル並にひらひらした衣装のアルファは動きが雑です。
 後、クライマックスで中途半端に悪徳レフェリーを絡めたのが勿体無い。
 平均レベル。

Bグラン・アパッチェ、ラレド・キッドvs.スペル・カロ、スペル・フライ
 敗者タッグがコントラ戦に進む事になっている試合。
 そもそもアパッチェは賭ける髪もマスクもありませんが
 何を賭ける予定だったんでしょうね。
 娘の髪かな。
 それはともかくとして試合ですが
 アパッチェとカロが組んでキッド、フライを痛めつけるも
 当然フォールを巡って仲間割れ、という展開です。
 ルード同士とはいえこれには呆気に取られましたね。
 これは正邪混合タッグの意味がないんじゃないか。
 アパッチェがフォールを奪いカロとフライがマスク戦を行うことになりましたが
 この試合で良い動きをしていたのは他ならぬアパッチェとキッドだったので残念。
 悪くない試合。
 
Cストリート・ファイト:フベントゥー・ゲレラvs.フエルザ・ゲレラ
 CMLLでは見かけないけれどAAAは親子対決を時々組んできますね。
 試合はフエルザのセコンドにサングレ・チカナと
 フービーのセコンドにオクタゴンがついて試合に絡んでくる上、
 往年の善玉/悪役レフェリーも登場するので楽しめましたね。
 只大雑把な筋書きでフエルザは50歳を越えて感覚は鈍っているし、
 フービーも乱戦という事で手抜き癖が出ています。
 悪くない試合。

Dマスク・マッチ:スペル・フライvs.スペル・カロ
 いきなりカロがドミネイト・ムードでマスクを引き裂き椅子攻撃。
 フライが反撃してお返しするという単純な内容です。
 フライは試合運びも動きもいまいちで
 カロのマスクを与えるに値するとは思えなかったですね。
 少し悪い試合。

Eタッグ王座戦:クエルボ、オズ(ch)vs.クレイジー・ボーイ、ジョー・ライダー
 最初から雑な大技打ちです。
 途中からラダーを何本も入れて過激な事をやったという点では面白かったけれど
 何の意味もないのにラダーを立てて登ったり、
 試合の組み立てを考えてなかったりと体を張る以外の技術をまったく見せないスポット・フェストでした。
 少し悪い試合。

Fケージ・オブ・デス:鈴木健想、メシアス、X-Pac vs.シベルネティコ、チェスマン、チャーリー・マンソン
 最後に残った選手が髪を失う形式ですが
 驚いたのは只のケージではなくドーム上の蓋がついて穴から抜け出すようになっている事。
 そう、後にTNAで採用されるスティール・アサイラムと同じ形です。
 一つ大きな違いがあって、それは高さです。
 穴にたどり着いてもぶらさがればリング上から落とされるぐらい低いんですね。
 これがスリリングな攻防を生み出しています。
 危険性の観点からも絶妙な高さだと思いますし、
 協力すればドームに直接行けそうで、工夫のしがいもありそうです。
 只今回はヘビー級という事で途中からネタがなくなってきましたね。
 その分、脱出して人数に違いが出る展開で魅せるべきだと思うのですが
 一人抜けるとほぼ同時に相手の方も抜けてしまったのが惜しまれます。
 またリングを囲むケージ部分が円形になっているために
 ケージにこすりつけたりできず基本の乱闘部分がやや弱くなったのも勿体無いです。
 しかしドーム上から場外テーブルへの高所落下があったり
 外からの火の玉誤爆でフィニッシュしたりでメイン・イベントにふさわしいと思わせる内容に仕上がっています。
 AAAにこんな印象を抱かされるなんて思っても見ませんでした。
 まあまあ良い試合です。
 只試合後の健想は神妙な面持ち過ぎますね。
 異国の地で大役を任されて感慨深いのは分かるけれど
 軽くお辞儀までして、それこそ日本じゃないんだから。
 ルードを忘れては駄目です。

総評
 クオリティは低いけれど大会構成が素晴らしくメインも良かったです。
 思いの他年間最大興行を見た、という感慨を得ました。
 (執筆日:9/25/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ヘッド・ハンターI、リキシ、ロン・キリングス、サブーvs.ラ・パルカ、ラティン・ラバー、ザ・アニマル、ゾロ
Aアルファ、カサンドロ、ファビー・アパッチェ、ミニ・アビスモ・ネグロvs.シンシア・モレノ、オクタゴンシト、オリエンタル、ピンピネラ・エスカラータ
Bグラン・アパッチェ、ラレド・キッドvs.スペル・カロ、スペル・フライ
Cストリート・ファイト:フベントゥー・ゲレラvs.フエルザ・ゲレラ
Dマスク・マッチ:スペル・フライvs.スペル・カロ
Eタッグ王座戦:クエルボ、オズ(ch)vs.クレイジー・ボーイ、ジョー・ライダー(新チャンピオン!)
Fケージ・オブ・デス:鈴木健想、メシアス、X-Pac vs.シベルネティコ、チェスマン、チャーリー・マンソン