TOPルチャ・リブレAAA 2004年 →AAA:Triplemania 12 6/20/04

AAA:Triplemania 12 6/20/04の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約3時間。
SlamBamJam製です。
SlamBamJamでは分割して売られていますが一緒にレビューします。

何故か今回のリングは四角形です。

@ミニ・アビスモ・ネグロ、ファビー・アパッチェ、グラン・アパッチェ、ポルヴォ・デ・エストレージャスvs.シンシア・モレノ、オスカル・セビジャ、マスカリータ・サグラダ、ピンピネラ
 定番、男、女、ミニ、おかまの混合戦。
 同じ組み合わせは当然のように、
 異種間の組み合わせでもしっかり役割を果たした内容となりました。
 中でもミニ・アビスモの受けの素晴らしさが光りましたね。
 クロス・ボディ受けなんて砲弾を受けたかのような重みを感じさせました。
 ファビーとグランの連携とゴールダストをぱくったおかま、ボルヴォのミス・キャラも良い味付けになっています。
 平均的な良試合。

Aカンペオナトス・コントラ・カベジェラ:エル・ゾロ(ch)vs.ミステル・アギラ
 アギラは基本の打撃が馴れ合いに過ぎず、
 そのくせスピン・キックを顎に当てて不測のフィニッシュを招きます。
 試合運びもゾロに引っ張ってもらっていた状態ですしトリプレマニアに出るべきルチャドールではありませんね。
 またゾロについたレディ・アパッチェとアギラについたフービーが
 いさかいを起こして退場処分になるシーンがあったけど
 その演技はいまいちでまた時間をかけすぎ。
 完全に試合を分断しています。
 悪い試合。

Bリタイアメント・マッチ:チャーリー・マンソンvs.エレクトロ・ショック
 早々にダイブ、パウダー攻撃を使って
 すぐにエレクトロがダウン・モードというチャーリーの腕が試される厳しい状況になりましたが、
 チャーリーは良く分かっていますね。
 ちゃんと考えて技を選び試合を組み立てています。
 新世代では珍しいんじゃないかな。
 エレクトロが反撃しだチャーリーの攻めに頼っていますね。
 チャーリーが上手い場所でサブミッションを使ったり
 悪徳レフェリー・ネタをでエレクトロを補佐したけどもう一押し足りないですね。
 チャーリーの奮闘が光る一方でエレクトロが本当に引退すべき時期に来ているのを露呈した内容です。
 平均より少し上。
 試合後レディ・アパッチェが現れチャーリーに許しを乞い代わりに自らの髪を剃り差し出します。
 レディはファビーに腕で劣るので男前な気概で勝負してますよね。
 この行動に心を打たれたエレクトロは自分の髪も剃ります。
 レディはエレクトロにキスをして抱きしめます。.

Cピラータ・モーガン、エスペクトロJr、MS-1vs.ヘビー・メタル、エル・イントカブレ、オクタゴン
 MS-1とは懐かしい選手を引っ張ってきましたね。
 モーガンもMS-1も年を取っていますが
 空気を読む力は衰えていませんね。
 良い仕事していました。
 他の選手がふがいなかった、ってのもあるんですけどね。
 試合はクライマックスの見せ場が「モーガン軍がレフェリーの胸を強打し病院送りにする」である等
 ルード・アピールだけで終わってしまった内容です。
 悪い試合。

Dマスカラ・コントラ・マスカラ:シベルネティコvs.ラ・パルカ
 (一瞬映像が途切れる部分あり)
 紛れも無く”台本”に過ぎず、
 誰がやろうと同じ、という印象は消えません。
 しかしCMLLは本格派、AAAはエンタメとして割り切って再見すると
 その”台本”は非常に素晴らしい物だと感じました。
 ルード・プレイの作法、凶器を一式完備し、
 救急車により会場の外を使う事でスケール感を出しました。
 そしてクライマックスはテクニコが手下を一掃するだけに抑えて
 リングの中には手を出さずコントラ戦の重さを軽んじていませんし、
 リングの周りで火炎放射攻撃を行う事で良い絵を作り出しています。
 大衆をターゲットにテクニコ対ルードのダイナミズムを
 エンターテイメントで持って最大限に盛り上げました。
 中々良い試合。
 
素顔のシベルが出てくるのでTM後の興行からのようです。
@ティファニー、ムハル・ディメンテ、ヘチセラvs.シンシア・モレノ、エストレリータ、ファビー・アパッチェ
 モレノとファビー以外は見れたものじゃないですね。
 ヘチセラ?がファビーにキスしてファビーが困惑する、という
 良く分からないストーリーが進行している事もあり悪い試合。

Aラ・フィエラ、セプティエンブレ・ネグロvs.ヘビー・メタル、オクタゴン
 ルードがいきなり乱闘に持ち込むと
 モーガン軍やシベル軍も加わりオクタゴンを病院送りにします。
 それだけ。

総評
 ルチャではなくAAAを見るという心構えがあるなら楽しめるでしょう。
 心構えが出来ていないとメインはひどい試合にも映りえる。
 (執筆日:9/26/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Dマスカラ・コントラ・マスカラ:ラ・パルカvs.シベルネティコ
  シベルネティコが入場中のパルカに襲い掛かり先手を取る。
  パルカは反撃しシベルネティコを落とすとスプリングボード式クロス・ボディへ。
  シベルネティコはチェスマンを身代わりにすると蛍光灯を叩きつける。
  この一撃でパルカはぐったりしている。
  シベルネティコはパルカのマスクを破り更に椅子攻撃。
  コスチュー ムも破る。
  マスクを破った所から殴りつけ流血させる。
  場外に逃れたパルカを追い花瓶を殴りつける。
  シベルネティコは脚に狙いをつける。
  パルカは延髄切りを決めるとリバース・チン・ロック。
  シベルネティコ軍団がパルカに襲い掛かる。
  シベルネティコはスーツケースで殴りつける。
  パルカのセコンドが1人いたがぼこぼこにされる。
  更にフービーらが現れ、そのセコンドを暴行し救急車に入れる。
  リングではシベルネティコ軍団が暴行を続けている。
  救急車が発進しパルカを助ける者はもういない・・・
  と思われたその時。
  バック・ステージでペーニャがバイクを奪い取り救急車の後を追い、追いつく。
  救急車から出てきたアビスモネグロが火炎放射攻撃を狙うも味方のティファニーに誤爆。
  ペーニャーの味方がアビスモネグロに火炎放射攻撃。
  パルカのセコンドはバイクにまたがり親友の元へ向かう。
  オクタゴンらも同じくリングに現れシベルネティコ軍を蹴散らす。
  これで1対1。
  しかしリングではシベルネティコの完全優勢。
  パワー・ボムを決めカバーするもカウント2。
  パルカが一瞬の隙を突きクルーシーフィックスからの丸め込みで1,2,3!  
  パルカの勝利!
  シベルネティコは潔くリングに戻りマスクを脱ぐ!

試合結果

@ミニ・アビスモ・ネグロ、ファビー・アパッチェ、グラン・アパッチェ、ポルヴォ・デ・エストレージャスvs.シンシア・モレノ、エル・ノヴィジェロ、マスカリータ・サグラダ、ピンピネラ
Aカンペオナトス・コントラ・カベジェラ:エル・ゾロ(ch)vs.ミステル・アギラ(新チャンピオン!)
Bリタイアメント・マッチ:チャーリー・マンソンvs.エレクトロ・ショック
Cピラータ・モーガン、エスペクトロJr、MS-1vs.ヘビー・メタル、エル・イントカブレ、オクタゴン
Dマスカラ・コントラ・マスカラ:シベルネティコvs.ラ・パルカ
@ティファニー、ムハル・ディメンテ、ヘチセラvs.シンシア・モレノ、エストレリータ、ファビー・アパッチェ
Aラ・フィエラ、セプティエンブレ・ネグロvs.ヘビー・メタル、オクタゴン(DQ)