TOP日本のプロレスUWF →UWF:Best of UWFi Disc One

UWF:Best of UWFi Disc Oneの分析


名勝負 なし
好勝負 高田延彦vs.前田日明(11/10/88)

Highspots製。
Disc 1は約2時間20分です。
UWFiとなっていますがこのディスクの試合は第2次UWFの時期ですね。

@中野龍雄vs.宮戸成夫(6/11/88)
 程よい緊張感と理解があり見せ場作りの意識もあります。
 決して優れているという程ではありませんが良いレベルです。
 問題は30分という試合時間。
 15分経過ぐらいから技が容易に入るようになり、
 戦いが一変するのも面白い事は面白いのですが
 20分でコンパクトにまとめてくれた方が良かったですね。 
 まあまあ良い試合。

A山崎一夫vs.ノーマン・スマイリー(6/11/88)
 スマイリーはWCWでのお笑いのイメージが強いですが
 ここでは細やかな部分にまで注意が行き届いたサブミッション技術を見せています。
 山崎のセールの上手さと相まって面白い内容になっています。
 実直な研鑽がスリリングな攻防を生み出し終盤も盛り上がりました。
 平均的な良試合。

B高田延彦vs.前田日明(6/11/88)
 鋭い蹴りと戦術があり気を抜けば一発でやられそうな雰囲気があります。
 プロレス技を随所に配置して盛り立てていますし、
 高田が劣勢になりながらも引かずに反撃する様は熱い物があります。
 余りに攻めて、受けての構築なので
 もう少し鬩ぎあいやカウンターで+αが欲しい所ですが
 ハイ・レベルな内容になっています。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

C安生洋二vs.ノーマン・スマイリー(8/13/88)
 スマイリーはグラウンドを自分の見せ場と捉えて
 サブミッションの締まり具合や身のこなしを見せて盛り上げています。
 しかし安生は見せ方が下手で、
 何も勝っていないしスマイリーにない蹴りだって
 高田らと比べると全然シャープじゃないし売りにもなっていません。
 19分も見せられるレスラーじゃない。
 悪くない試合。

D高田延彦vs.前田日明(11/10/88)
 序盤に引いた最底辺が実に素晴らしい。
 蹴りが肉にぶつかり、空気を切り裂く音を
 バックグラウンドにグラウンドでじっくり見せます。
 鬩ぎあいでありながら心地よい静けさです。
 そこに織り交ぜられる一撃性のサブミッションも
 唐突と感じさせずに包み込む静けさです。
 蹴りとパンチの一進一退、という
 シンプルなやり方で試合がのし上がっていきます。
 そして表現力の足りない部分は
 5回ダウンでTKO、ロープ・エスケープ3回でダウン1回とカウント、というルールが補っています。
 やや打撃戦とサブミッション狙いの
 シーン転換がはっきりし過ぎて軽く違和感を覚えましたが
 瀬戸際ぎりぎりの攻防を見せる事には成功していて盛り上がりました。
 文句なしに好勝負。

E高田延彦vs.ボブ・バックランド(12/22/88)
 バックランドはUWFスタイル、
 蹴りや一発で決まりえるサブミッション、には全然馴染めていませんが
 2人共プロレスの基本を押さえていますね。
 それは相手の土俵を尊重する事、
 相手の売りで押された後、自分の売りで倍返しにしてスポットとするという事です。
 ボブにコミカルっぽさを感じるし、
 サブミッションの際に休んでいるように見える所もあるものの
 裏打ちを活かしたプロレスとして観客を満足させている。
 観客もとんでもカードとして見ているのかと思いきや
 好意的で中々良い雰囲気でしたね。
 中々良い試合。

(執筆日:4/14/10)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

B前田日明vs.高田延彦(6/11/88)
  握手をかわす。
  蹴りで牽制し合う。
  組むと高田が腰投げ。
  前田はカバーの体勢に持っていく。
  カウント2で返されるもバックは離さない。
  表に返し両肩を押し込もうとする。
  ヘッド・ロックへ。
  高田がカバーの体勢に持っていく。
  ロープに脚がかかったので離すも蹴りを叩き込む。
  前田がタックルを狙った高田にロー・キック、そしてハイ・キック。
  高田が崩れ落ちる。
  カウント8で起き上がる。
  前田がアーム・ドラッグからヘッド・ロック。
  高田が前田を反転させバックを取る。
  前田が高田を転がしおおいかぶさる。
  脚をロックしようとする。
  高田は体勢を変え決まらないようにするとアーム・バーを狙う。
  前田は手を掴んで伸びないようにすると脚を取る。
  5分経過。
  高田が脚を抜く。
  前田は反転させると腕を抜いてハーフ・ボストン・クラブ。
  すぐに高田がロープを掴む。
  高田が脚をかけて倒しレッグ・ロックを狙う。
  前田は防ぐとアーム・バーを狙う。
  抵抗する高田を制し腕を伸ばす。
  慌てて高田がロープに逃げる。
  ここぞとばかりに前田が蹴りを連発。
  高田は脚を払って倒すと蹴りを放つ。
  前田が受け止めドラゴン・スクリュー。
  レッグ・ロックを狙う。
  防がれたので体勢を移行。
  高田が逃れて離れる。
  高田がハイ・キックを放つ。
  前田はガードするとお返しのハイ・キック。
  起こすとパンチの打ち合い。
  高田が蹴りを放つ。
  前田が受け止めフィッシャーマンズ・ベリー・トゥー・ベリー。
  10分経過。
  アーム・バーを狙う。
  腕が伸びる。
  高田がロープに脚をかける。
  高田が蹴りを放つ。
  前田が蹴りにスピン・キック。
  高田がゆらぎながらもバック・ドロップ。
  前田がレッグ・ラリアットからスリーパーを狙う。
  狙いを変えアーム・バーへ。
  高田は決まる前にロープへ脚をかける。
  前田が腕を取りに行く。
  防がれハンマー・ロックに。
  高田がロープに脚をかける。
  前田が蹴りを叩き込んでいく。
  高田がお返しのハイ・キックを叩き込んで行きソバット。
  前田がダウン。カウント6。
  高田がレッグ・ロックへ。
  前田は体勢を変え防ぐと同時にハーフ・ボストン・クラブを決める。
  高田がロープを掴む。
  前田は中央に戻して再びハーフ・ボストン・クラブ。
  高田がロープを掴む。
  前田はダウンする高田に蹴りを入れて行きキャメル・クラッチ。
  狙いを変えアーム・バーを狙う。
  15分経過。
  高田は裏返して耐えると引き抜いてレッグ・ロック。
  ブーツに手をかけ威力を強める。
  前田がロープを掴む。
  高田が腰投げからレッグ・ロック。
  ブーツに手をかける。
   前田がロープを掴む。
  ダウンする前田を蹴りつけ レッグ・ロック。
  前田は反転させ防ぐとロー プを掴む。
  高田が蹴りにハイ・キッ ク。
  再びレッグ・ロック。
  前田がロープを掴む。
  脚を引きずる前田にロー・ キックを叩き込みレッグ・ロック。
  前田は蹴りつけてロックを 外すとお返しのレッグ・ロック。
  高田が苦しみながらもロー プを掴む。
  前田は高田の脚を蹴りつけ るとレッグ・ロック。
  高田が蹴りつけて逃れよう とするも外れない。
  前田は高田が反転しようと したのを利用してハーフ・ボストン・クラブ。
  20分経過。
  高田がロープに這ってい く。
  前田が中央に戻す。
  それでも高田は何とかロー プを掴む。
  ダウンする高田を蹴りつけ る。
  高田は起き上がると張り手 にハイ・キック。
  2度、3度と打ち込みゆら がせるとスリーパーを狙う。
  前田は腕を差込み完全には 決めさせない。
  逃れてレッグ・ロック。
  高田はロープを掴むと不意 をついてダウンした状態から蹴りつける。
  ソバットを叩き込みダウン させる。カウント2。
  ハイ・キックを叩き込む。
  前田が受け止め投げようと する。
  高田は頭突きで防ぐとハ イ・キック。
  ロープにもたれかかった前 田にビッグ・ブーツ。
  両者ダウン。
  高田がカウント7で起き上 がる。
  カウント8で起き上がった 前田にベリー・トゥー・ベリーを決めるとハンマー・ロック。
  前田がロープに脚をかけ る。
  ハイ・キックを連打する。
  前田は払い蹴りで倒すとス ピン・キック。
  ジャーマンを決める。
  高田はカウント2で返すと ハンマー・ロックへ。
  しかし自らの腕も痛み完全 には決められない。
  前田が抜け出しクロス・ フェイス・チキン・ウィング。
  前田が抜けて脚をかけハー フ・ボストン・クラブ。
  前田がロープを掴む。
  高田がドラゴン・スープ レックスを決めるもカウント1。
  スピン・キックへ。
  前田は受け流して脚を取り に行く。
  反転されるやジャーマンを 決める。カウントは2。
  25分経過。
  ならばとクロス・フェイ ス・チキン・ウィングを決めタップを奪う!
  

D高田延彦vs.前田日明
  握手してゴングがなる。
  前田が牽制の蹴り。
  高田も牽制。
  前田がハイ・キック。高田がガード。
  高田がロー・キック。
  ハイ・キックを放つも避けられる。
  前田がロー・キック。
  高田がロー・キック。
  前田がハイ・キックを放つも避けられる。
  高田がロー・キック。
  組むと見せかけ前田がフェイント。
  高田がハイ・キックで牽制。
  前田がフロント・ヘッド・ロックへ。
  高田が逃れ組む。
  もつれる。
  前田が腕を取って引きずり込む。
  高田がアーム・バーを狙う。
  前田が防いで立ち上がるとレッグ・ロックへ。
  高田が防いで起き上がる。
  かぶさる。
  ハンマー・ロック。
  前田が回転して逃れる。
  仕切りなおし。
  前田がロー・キック。
  ハイ・キックを放つもガードされる。
  両者同時に蹴り。
  高田が蹴りを放つもかわされる。
  高田がロー・キック。
  組む。
  前田がフロント・ヘッド・ロック。
  後ろに投げてかぶさる。
  かぶさり直しハンマー・ロックを狙う。
  高田が耐える。
  うつぶせになる。
  前田がバックを取る。
  高田が回転しバックを取り返す。
  ヘッド・ロック。
  前田が脚を取って倒しレッグ・ロック。
  高田が体を起こし引き離そうとする。
  前田がかぶさりヘッド・ロック。
  高田が回転させに行く。
  前田が対応し脇固め。
  高田がロープに脚をかける(1回目)。
  仕切り直し。
  組む。
  高田がヒップ・トスからヘッド・ロック。
  腕を極めようとするも前田が抵抗。
  高田がかぶさりハンマー・ロックを狙う。
  脚で頭部を押さえつける。
  ハンマー・ロックへ。
  上にかぶさる。
  前田が体をずらそうとする。
  高田がかぶさる。
  前田が体をずらし逃れようとする。
  高田が対応しレッグ・ロック。
  前田がロックを外し起き上がる。
  離れて仕切り直し。
  前田が蹴り。
  蹴りを打ち込んでいく。
  ふらついた高田に蹴り。
  高田がパンチを打ち込んでいく。
  前田がニーを突き上げハイ・キックを叩き込む。
  高田がダウン(1回目)。
  カウント9で起き上がる。
  前田がパンチにハイ・キック。
  ニーを突き上げる。
  高田が腹にパンチ。パンチを打つ。
  前田は蹴り。
  腹にパンチ。
  エクスプロイダー。
  首を固めて両肩をつけにいく。カウント1。
  仰向けにすると押さえ込む。カウント2。
  うつぶせになった高田に脇固め。
  高田が2回目のロープ・ブレイクを使う。
  前田が蹴り。
  ふらついた高田の腹にパンチを打ち込む。
  蹴りを打ち込んでいきダウンさせる。
  高田は2回目のダウン。
  カウント9で起き上がる。
  前田がニーを打ち込み左右のハイ・キック。
  ニーを突き上げダウンさせる。
  高田は3回目のダウン。
  カウント8で起き上がる。
  高田が向かってきた前田にカウンターのハイ・キック。
  前田がダウン。
  前田がカウント8で起き上がる。
  高田が脚を取って倒しアーム・バーへ。
  前田がロック。
  体を反転させると高田の脚を取って起き上がる。
  高田は張り手を打ち込み脚を引き抜くとハイ・キック。
  ハイ・キックを放つ。
  前田が受け止めキャプチュードを狙う。
  高田が張り手。
  前田のハイ・キックをガードするとヘッド・バッド。
  揺らいだ前田にレッグ・ロック。
  前田もレッグ・ロックを決める。
  15分経過。
  高田が先に放してしまう。
  高田は回転してロープに逃げる。
  3回目なのでダウン扱い。
  4回目のダウンとなり残り1回ダウンすれば負けとなる。
  前田がタックルを狙う。
  カウンターの蹴りをスウェーでかわすとタックルへ。
  高田がカウンターでニー。
  張り手にソバット。
  ハイ・キック。
  ハイ・キック。
  パンチを叩き込みソバットでダウンさせる。
  前田は2回目のダウン。
  カウント7で起き上がった前田にハイ・キックを叩き込む。
  前田もハイ・キック。
  高田がパンチ。
  前田がパンチ。
  高田は張り手からハイ・キックを叩き込みダウンさせる。
  前田は3回目のダウン。
  高田が起き上がった前田に距離を詰めベリー・トゥー・ベリー。
  固めるもカウントは2。
  グラウンドでスリーパー。
  前田がロープに逃げる(1回目)。
  高田がニーを叩き込む。
  前田が裏に回りスリーパー。
  グラウンドに引きずり込む。
  高田がロックを外し脚を取ろうとする。
  腕を挟もうとした前田の脚をキャッチしハーフ・ボストン・クラブまで持っていく。
  前田がロープに逃げようとする。
  高田が中央に戻す。
  前田がロープを掴む(2回目)。
  高田がバック・ドロップ。
  チキン・ウィング・クロス・フェイスに捕らえる。
  起き上がりろうとする前田をグラウンドに引きずり込む。
  前田がロープに脚をかける。
  3回目なのでダウン扱いとなりこれで4回のダウン。
  前田も後1回のダウンでTKOとなる。
  高田が蹴り。
  前田が蹴りで高田を後退させる。
  高田のパンチにパンチを打ち返し蹴り。
  蹴りを打ち込んでいく。
  ふらついた高田に蹴りを打ち込んでいく。
  しかし高田がハイ・キック。
  ハイ・キック。
  ハイ・キック。
  前田がぐらついてダウン。
  5回目のダウンという事でTKO!
  高田の勝利!

試合結果

@中野龍雄vs.宮戸成夫(6/11/88)(30分時間切れ)
A山崎一夫vs.ノーマン・スマイリー(6/11/88)
B高田延彦vs.前田日明(6/11/88)
C安生洋二vs.ノーマン・スマイリー(8/13/88)
D高田延彦vs.前田日明(11/10/88)
E高田延彦vs.ボブ・バックランド(12/22/88)