TOP日本のプロレスUWF →UWF:No Fall Death Match 12/5/84

UWF:No Fall Death Match 12/5/84の分析


名勝負 なし
好勝負 山崎一夫vs.高田延彦

1枚、約55分です。
IVPvideoにて購入。

@ノー・フォール・デス・マッチ:スーパー・タイガーvs.藤原喜明
 タイガーの蹴りがエンターテイメント仕様で、
 藤原は打撃がないからベースが静か過ぎますね。
 そこにノー・フォール・デス・マッチという事で
 頭部への蹴り等えぐい攻撃が挿入されるも
 表現・構築上不必要なので違和感が生まれます。
 また何よりそれによって応援につながらない弱さと、
 気持ちの良くない強さが見えてしまうのが問題ですね。
 実験的な試みの1つ、とだけ言ってしまっていい内容。
 結局佐山はその哲学が新スタイルの追求に大きな貢献を果たしたものの
 UWFスタイルのプレイヤーとしては余り優秀でなかったように見せます。
 平均レベル。

A山崎一夫vs.高田延彦
 外そうとする攻防、ポジショニングという体力の削り合いで序盤を魅せ、
 山崎が逸る観客に媚びる事なく
 蹴りと感情を温存して試合を有効に展開させます。
 そして高田の追い込み、山崎の崖っぷちからの反撃という
 構図を作り上げていく過程に合わせて変化させているスポット群が素晴らしい。
 山崎の見せ場への嗅覚、
 高田のツームストンなどプロレス技を織り交ぜるセンスが抜群に絡み合って
 終盤の終盤の技の重み、意味、インパクトはトップ・レベルにあります。
 フィニッシュもストーリーの延長上にあり素晴らしい。
 山崎らしい幅広い要素を高いレベルで
 複合的に組み合わせたお手本のようなメイン・イベントです。
 文句なしに好勝負。

総評
 2試合のみだが有名な試合と屈指の好勝負が入っていてお勧めです。
 (執筆日:4/14/10)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

A山崎一夫vs.高田延彦
  握手を交わしゴングが鳴る。
  山崎がハイ・キック。ガードされる。
  山崎がヘッド・ロックへ。高田がすり抜ける。
  高田が腕を取ろうとする。
  山崎がフロント・ヘッド・ロックを狙う。
  高田が後ろにすり抜けバックを取る。
  ロープ・ブレイク。
  山崎が距離をつめ脚を取ろうとするも逃げられる。
  高田がタックルへ。
  倒すと山崎のバックを取る。
  山崎が脚を取る。
  高田がアーム・バーを狙う。
  山崎がロック。
  高田が引き離しにかかる。
  山崎は体勢を変え上にかぶさる。
  腕を取ろうとする。
  アーム・バーを狙う。
  高田がすり抜け脚を取ろうとする。
  ロープ・ブレイク。
  山崎が蹴り。ガードされる。
  高田がバックに回る。
  丸まった山崎を仰向けにしてアーム・バーを狙う。
  山崎がもがくも高田がポジションを変えて対応。
  山崎が逃れレッグ・ロック。
  高田が外させようとする。
  逃れて腕を取ろうとする。
  山崎ももがいて引っ張りきらせない。
  高田が上になるも離れる。
  山崎がスピン・キックにいくも避けられる。
  高田がタックルへ。
  持ち上げると担ぐ。
  マットに叩きつけ上にかぶさる。
  腕を取ろうとするも山崎も抵抗。
  山崎がグラウンド・ヘッド・シザースや両肩をつけようとするも防がれる。
  高田がアーム・バーを狙う。
  山崎がロックしロープ・ブレイク。
  組んだ状態から高田がバックに回りチン・ロック。
  倒して上にかぶさる。
  山崎が逃れバックを取る。
  高田が逃れバックを取りボディ・シザース。
  チン・ロックも。
  山崎がチン・ロックを外しレッグ・ロック。
  ボディ・シザースを外しレッグ・ロック。
  おきるとハーフ・ボストン・クラブ。
  高田がロープの外に手を出す。
  組む。
  高田がフロント・ヘッド・ロック。
  腕を取ろうとする。
  山崎が担ぐ。
  コーナーの上にのせ離れる。
  高田がファイヤーマンズ・キャリー。
  上にかぶさる。
  山崎が体勢を入れ替える。
  腕を取ろうとする。
  高田がグラウンド・ヘッド・シザースに返そうとするも防がれる。
  高田が山崎を下にして離れる。
  高田がロー・キック。
  山崎がロー・キック。
  高田が距離を詰める。
  山崎は対応。バックを取ろうとする。
  高田が腕を取りグラウンドへと倒す。
  山崎は何とかロープに逃げる。
  山崎がロー・キック。
  ソバット。
  スナップ・メアからチキン・ウィングへ。
  高田がロープに脚を伸ばす。
  山崎は高田を起こすと蹴り。
  蹴りを打ち込んでいき後頭部に振り下ろそうとする。
  かすり気味になってしまったのでタックルへ。
  高田は耐えると倒してアーム・バーへ。
  山崎がロック。
  高田が引き離す。
  山崎が引き戻しロック。
  高田が引き離す。
  山崎は何とか体を起こしレッグ・ロック。
  高田がロープに逃げる。
  高田が張り手。
  山崎が前に蹴り。
  組む。
  高田がタックルへ。
  山崎が防いでヘッド・ロック。
  高田が殴りつけ抵抗。
  山崎はその腕にアーム・バーを狙う。
  高田がロック。
  高田は逃れてかぶさる。
  腕を取ろうとする。
  脚で山崎の顔を押さえつけ決めようとする。
  山崎がロープに逃げる。
  山崎が迫る。
  高田が距離を詰めると脚をかけて倒しレッグ・ロックへ。
  山崎がボディ・シザースで動きを押さえつける。
  高田が体を起こす。
  山崎がトライアングル・チョークを狙う。
  高田が体を起こしボストン・クラブを狙う。
  山崎がロープに逃げる。
  山崎がハイ・キックへ。ガードされる。
  高田がミドル・キック。
  高田が前に蹴りを放つ。
  山崎は受け止めると倒してレッグ・ロック。
  アナコンダ・バイス。
  高田が抵抗。
  山崎が腕を膝で押さえつけ反対の腕を取ろうとする。
  高田がブリッジ。
  山崎は離れて腹に蹴り。
  山崎が蹴り。
  崩れた高田に蹴りをいれニーを落とす。
  起こしてニーを打ち込む。
  脚を取って倒しレッグ・ロック。
  キャメル・クラッチ。
  そこからアーム・バーへ。
  高田がロック。
  高田が逃れアーム・バーへ。
  山崎がロック。
  山崎を起こすと蹴り。
  ハイ・キック。
  そしてツームストン。
  カバーするもカウントは2。
  カウント2で返されるやハンマー・ロック。
  ロープ・ブレイク。
  山崎を起こすとダブル・チョップ。
  胸に張り手。
  ソバット。
  ランニング・ツームストン。
  カバーするもカウントは2。
  ならばとアーム・バーへ。
  山崎がもがいてロープに脚をかける。
  高田がチキン・ウィング・クロス・フェイスへ。
  山崎が何とかロープに脚をかける。
  高田が山崎を起こし蹴りを打ち込んでいく。
  ソバット。
  ソバット。
  立ち上がった山崎にバック・ドロップ。
  山崎がヘッド・ロックをかけたせいか高田も後頭部を打った様子。
  しばらくして動くと山崎を起こす。
  山崎がソバット。
  高田が崩れる。
  起き上がった高田に蹴りをいれ後頭部に蹴り。
  起き上がった高田に蹴りを打ち込んでいき倒す。
  起こすとベリー・トゥー・ベリー。
  カバー。カウントは2。
  上にかぶさりアーム・バーへ。
  高田の抵抗に合わせチキン・ウィング・クロス・フェイスへ。
  起き上がった高田にジャーマンを決め1,2,3!
  山崎の勝利!
  高田はしてやられたという表情で山崎と握手。

試合結果

@ノー・フォール・デス・マッチ:スーパー・タイガーvs.藤原喜明
A山崎一夫vs.高田延彦