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RINGS:Best of RINGS 1999の分析


名勝負 なし
好勝負 山本宜久vs.阪剛(5/22/99)

山本宜久vs.田村潔司(6/24/99)

@田村潔司vs.阪剛(1/23/99)
 グラウンドはよりMMAに近づけて
 重みのあるグラウンドのやりとり。

 安易に仕掛けないがフェイントでも見応えを持たせています。

 新スタイルにも適応している二人。
  
 阪が一本背負いからアーム・バーを決め綺麗にフィニッシュ。

 スタイルの鋭さが光る内容ですが、
 これまでのスタイルから一部面白さが削ぎ落とされていることは否めず
 試合時間もやや物足りないですね。

 中々良い試合。
 (執筆日:4/?/22)

A田村潔司vs.金原弘光(3/22/99)
 当時のMMAの流れを意識した結果、
 14分までロープ・ブレイクひとつない均衡感。

 そしてプロレスでは均衡=一進一退と読み替えることが出来ますが、
 MMAに寄りすぎたプロレス観ではそれは膠着でしかありません。
 二人が高いスキルを持っていようと余り関係ありません。

 せめて20分も長々と続けなければ、と思いますね。

 まあまあ良い試合程度。
 (執筆日:4/?/22)

Bギルバート・アイブルvs.阪剛(4/23/99)
 シュート・マッチです。
 序盤はつまらないことでアイブルのポイントが削られていきます。
 しかし3分程経過するとアイブルのエンジンがかかり始めます。
 コーナーに追い詰められた状態からのニー・ストライクや 
 バックスピンからの張り手など
 動物的な素晴らしい動きを見せました。
 アイブルの打撃vs.阪のグラップリングの良質なスタイル・クラッシュ。
 上記の張り手で阪が流血するので
 後半のグラウンド膠着も阪のチャンスとして息を呑んで見守らせましたね。
 しかしそこから発展しないまま阪が再び流血でレフェリー・ストップというオチ。
 プロレスでないことの欠点が出ましたね。
  (執筆日:?/?/13)

C田村潔司vs.フランク・シャムロック(4/23/99)
 シュート・マッチ。
 危険な打撃の打ち合いや
 技術によるサブミッションへの驚異的な引きずり込み、
 そして密な防ぎあいもあります。
 シャムロックの裏技的上手さも見所でしょうか。
 しかしシュートということで
 相手の隙を待ったり
 効果があるのかないのか分からないことを試す必要があります。
 当然膠着するシーンもある。
 上質ではあるもののシュート・プロレスより特に面白いとは思わないですね。
 (執筆日:?/?/13)

D山本宜久vs.阪剛(5/22/99)
 グラウンドでは山本が上のポジションに拘り、
 打撃ではギリギリかわされる精度で放ちます。
 決まらない中でもテンポ感があり、上の試合に比べスリルがありますね。
 
 喧嘩的ラッシュでヒート・アップ。
 総合格闘技であろうとショーとして好まれる攻防ですね。

 リアリティ路線に寄せつつ
 ぎりぎりの攻防もちゃんとプロレスとして見せ、
 最後のKOフィニッシュも印象的でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/22)

E山本宜久vs.田村潔司(6/24/99)
 田村が握手かと思いきや張り手をかまし盛り上がりましたね。

 そこから動きを落としてじっくり。
 山本はイエロー・カード覚悟でボディにナックルを入れて削ったりと
 非常に良いバランス感覚で新シュート・スタイルに適応しています。

 田村もリベンジで延髄切りを放つなど恐ろしいまでの気迫を見せます。

 最高級の攻防で、どちらも残り一ポイントに追い込まれます。
 
 そこで一番盛り上がるスタンディングの打撃戦に持っていき燃焼。

 98年までのシュート・スタイルの方がプロレスの面白さが詰まっていて
 田村vs.阪がRINGSの頂点ではあるものの
 この試合が99年以降の新シュート・スタイルの最高峰であることは間違いありません。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:4/?/22)

Fメガ・バトル・トーナメント2回戦:ダン・ヘンダーソンvs.金原弘光(10/28/99)
 シュートです。
 ヘンダーソンはボクサーの王者だと言われても
 信じてしまいそうな鋭い拳を繰り出します。
 オープン・フィンガーなので恐ろしい程迫力があります。
 また相手の動きを押さえつける裏技的技巧も光りましたね。
 金原も技術を駆使してトップ・レベルの対決を見せました。
 しかし1Rから飛ばしたために2Rは停滞、そのまま時間切れ、判定決着となってしまい、
 シュート故の欠点も出てしまいました。
 (執筆日:?/?/13)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@田村潔司vs.阪剛(1/23/99)
A田村潔司vs.金原弘光(3/22/99)
Bギルバート・アイブルvs.阪剛(4/23/99)
C田村潔司vs.フランク・シャムロック(20分時間切れ)(4/23/99)
D山本宜久vs.阪剛(5/22/99)
E山本宜久vs.田村潔司(20分時間切れ)(6/24/99)
Fメガ・バトル・トーナメント2回戦:ダン・ヘンダーソンvs.金原弘光(10/28/99)