Zero-One:Best of Zero-One 2003の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | Jrヘビー級王座戦:ロウ・キー(ch)vs.高岩竜一(5/2/03) 火祭り公式戦:小島聡vs.田中将斗(7/30/03) 小川直也vs.川田利明(12/14/03) |
@Jrヘビー級王座戦:ロウ・キー(ch)vs.高岩竜一(5/2/03)
ロウ・キーが素晴らしいですね。
高岩は大技主体なので個別の読み取りが難しいはずなんですが
ここは避けなくてはいけない、ここはまだ受けても良い、と絶妙の判断を見せています。
また自身の攻めにおいても華やかな見せ技とダメージ値の高い技の使い分けが的確です。
ロウ・キーが膝を痛める展開も
高岩の相手を壊しそうな魅力(リアルにおいては魅力よりも欠点ですが)を上手く活かしている。
終盤も部位狙いを上手く組み合わせながら高岩と素晴らしい攻防。
必殺技をカウント1で返したり、掟破りを打つシーンもあり、
やりきった、全てのカードを出し尽くした、と言える内容でした。
文句なしに好勝負。
A火祭り公式戦:小島聡vs.田中将斗(7/30/03)
まずは確かなレスリング。
抑え込む程の強制力はないが
下手に譲らずヘビー級らしさがあります。
小島が脚攻めを軽く交えた後チョップの打ち合い。
その後腰攻めで田中を追い込みます。
重みがあり、間もしっかり取れているので
田中頑張れ、という位置づけが明確でしたね。
椅子の連打を上乗せしたのも効果的でした。
ダイブから田中が反撃開始。
小島がそう簡単に反撃を許さないこと示したために
その後の小島の腕への椅子攻撃は大きな意味を持ちました。
終盤もお互いの強さが相互に結びついている。
しかし30分時間切れが見えているけれども
それが試合の制約になりきらない26分という試合時間は中途半端。
もう少し絞るか2分ほど加えて、突き放す展開なりを加えて豊かにするのも手でした。
ぎりぎり好勝負。
B火祭り決勝:小島聡(優勝!)vs.大谷晋二郎(8/1/03)
投げを耐えあう火祭りらしいスタート。
そこからオーソドックスなレスリングに移ったかと思いきや、
小島がサブミッションを極めつつ
大谷の額に拳を打ちつけ流血させます。
この特別な行為で不穏な空気を作り出すことに成功。
中盤も技を耐えて打ち返すやり方が上手い。
その前の表情・仕草でしっかり流れを作っています。
ただ終盤疲労感を演出しようとする中で
小島の勝気が薄れてしまい、
安全牌の攻防に落ち着いてしまったのが残念。
好勝負に届かずも中々良い試合。
C小川直也vs.川田利明(12/14/03)
団体対抗戦ならではの殺気ある雰囲気を
出だしのマウント・パンチ等で確固としたものにします。
小川はぎこちない試合運びでとても褒められないですが、
川田が小川の異質さとして
この試合が勝負すべき潰しあい、
タフに打撃を打ち合い、大技が決まるかに
クローズアップさせる戦略的焦点絞りに活かしているのが素晴らしい。
雰囲気感はしっかり堪能できる試合ですね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:1/?/15)
注目試合の詳細
なし試合結果
@Jrヘビー級王座戦:ロウ・キー(ch)vs.高岩竜一(5/2/03)A火祭り公式戦:小島聡vs.田中将斗(7/30/03)
B火祭り決勝:小島聡(優勝!)vs.大谷晋二郎(8/1/03)
C小川直也vs.川田利明(両者リング・アウト)(12/14/03)