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WRESTLE-1:Best of Wrestle-1 2018の分析


名勝負 なし
好勝負 WRESTLE-1王座戦:芦野祥太郎(ch)vs.征矢学(3/14/18)

W-1(征矢学、近藤修司、アンディ・ウー)vs.ストロング・ハーツ(Tホーク、エル・リンダマン、ジンジャー)(6/22/18)

@WRESTLE-1王座戦:芦野祥太郎(ch)vs.征矢学(3/14/18)
 芦野が腕狙いを絡めながら
 巧みに征矢を押さえつけていきます。

 征矢は腕を痛めつつも腕を使って反撃。
 パワー系のレスラーですが、
 そのスポット自体よりも
 こういう愚直な、悲壮感篭ったファイト・スタイルになった時こそ
 征矢の本当の魅力が沸き立ちますね。

 その征矢をどっしり受け止める芦野。
 まったくもって3年目とは思えない王者っぷりです。

 狙い通りドラマチックな試合に仕上がっています。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/19)

A観客持ち込みアイテム使用可ハードコア・マッチ:黒潮イケメン二郎vs.立花誠吾(5/6/18)
 工事現場のバリケードをもって試合開始。
 ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンは良く聞く形式ですが、
 バリケードみたいにとんでもないものを持ち込むとは思わなかった。
 観客の遊び心を大切に凶器のやり取り。
 後半は立花が持ち技を使ってチェンジ・シフト。
 マイペースにテーブル等を使う黒潮と
 対照的なスタイルが上手く噛み合って面白かったですね。
 好勝負に少し届かず。

BW-1(征矢学、近藤修司、アンディ・ウー)vs.ストロング・ハーツ(Tホーク、エル・リンダマン、ジンジャー)(6/22/18)
 SHがトリオとして完成度高いですね。
 Tホークはリーダーとして堂々とした立ち振る舞いだし、
 リンダマンは切り込み隊長の役回りを見事に演じている。
 そしてジンジャーはフライヤーとしての
 底知れぬポテンシャルがあり見るものをわくわくさせます。
 対するW-1は見劣りするものの
 近藤がベテランとして団体抗争の雰囲気をリードしていましたね。
 荒々しい雰囲気はしっかり出せていますが、
 何より終盤のSHのリング制圧が飛び切り。
 非常にドラマチックな見せ方で感服しました。
 ぎりぎり好勝負。

Cイリミネーション・ルール:レッスル1(河野真幸、カズ・ハヤシ、近藤修司、頓所隼)vs.ストロング・ハーツ(CIMA、エル・リンダマン、ジンジャー)(7/18/18)
 SHが3連勝している状況。
 更にこの試合で勝てば社長らは土下座しろよ、とリンダマンが要求。
 中々のアジテーションで雰囲気良く乱戦スタートとなりました。
 リングに戻ればSHが確かな連携。
 DGの一番得意とする領域ですね。
 対するW1は頓所が前面に出ましたが、
 活きの良い若手でこれからが楽しみですね。
 SHに対して劣るキャリアの部分は
 オーバー・ザ・トップ・ロープ・ルールで十分補えている。
 CIMAを落とす一発逆転は見事に盛り上がりました。
 今度はカズ、近藤が連携を見せる番。
 峠を越えているもののまだまだ良質。
 他も良い働き。
 Tホークはチームを引っ張る力強い動き、所作。
 河野は下手ですが、この形式ではビッグ・マンというだけで存在価値がある。
 ジンジャーも良好なムーブを見せ成長が楽しみ。
 しかし、そのジンジャーが次の脱落者で2vs.4になるのは
 3-0の経緯を考えるとストーリーとして弱い。
 カズ、近藤、Tホーク全てをOTTルールで処理するのも勿体無かったですね。
 OTTルールの方が角が立たないのは分かるのですけどね。
 全員が良好な働きを見せていたので
 ブックがそこに追いつけば好勝負にいってました。
 好勝負に少し届かず。

DW-1(河野真幸、アンディ・ウー、頓所隼、伊藤貴則)vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、ジンジャー)(8/11/18)
 前回のOTTルール戦を上手く活用していますね。
 河野を権利者から外したい敵として描いたり、
 前回頓所にしてやられたCIMAの雪辱ストーリーを入れ込んだり、
 前回いなかった伊藤もやや単調だが
 存在感を示せて至りと
 この対抗戦はかなり良い化学反応を起こしています。
 終盤スポットの一部は中盤にすべきですが、
 見所は多く面白かったですね。
 中でも頓所が前回に続いて輝いていたのが印象的。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Eタッグ王座戦:近藤修司、土肥孝司(ch)vs.ストロング・ハーツ(Tホーク、エル・リンダマン)(9/2/18)
 対抗戦らしい刺々しさを全員が出して雰囲気がありますね。
 近藤が前回の王座奪取した試合と違って
 非常に印象的な働きを見せています。
 全日でカズとタッグ王座を沸かせていた時に比類する動きですね。
 土肥も近藤に頼りっぱなしではなく、主張すべきところは主張していた。
 対するSHも良いですね。
 しっかりと顔になったTホークの働きは言うに及ばず、
 リンダマンが安易に妥協せず
 しっかりと展開に変化をつけていたのは素晴らしかった。 
 最後まで意識が高かったですね。
 前回の王座奪取の試合のシーンも活かしながら
 終盤も最後まで盛り上げました。
 好勝負に少し届かず。

FWRESTLE-1王座戦:征矢学(ch)vs.芦野祥太(9/2/18)
 それぞれのカラーを出してから征矢が鉄柱誤爆。
 芦野がすかさず腕を攻めます。
 征矢は非常に良いセルを見せるのですが、
 かつての荒々しいパワーは少し失われていますね。
 ベテランらしい執念、悲哀はそれを補って余りある魅力ですが、
 これなら正直、怪我で出れなかった横浜文体に
 王者として出るよりも
 挑戦者として出るほうがストーリーは乗ったんではないかな、と思う。
 征矢がエプロンでのネック・ブリーカーから反撃開始で首攻め。
 年間最高大会のメインらしく、
 30分マッチのための構成ですね。
 概ね成功はしているものの終盤の攻防に移った際に
 アンクル・ロックを見事に使いこなす芦野に対し、
 余りに征矢が一本道過ぎて、時間が持たなかったですね。
 ここでもやっぱり挑戦者の方が良かったのでは、と思ってしまう。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:11/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果


@WRESTLE-1王座戦:芦野祥太郎(ch)vs.征矢学(新チャンピオン!)(3/14/18)
A観客持ち込みアイテム使用可ハードコア・マッチ:黒潮イケメン二郎vs.立花誠吾(5/6/18)
BW-1(征矢学、近藤修司、アンディ・ウー)vs.ストロング・ハーツ(Tホーク、エル・リンダマン、ジンジャー)(6/22/18)
Cイリミネーション・ルール:レッスル1(河野真幸、カズ・ハヤシ、近藤修司、頓所隼)vs.ストロング・ハーツ(CIMA、エル・リンダマン、ジンジャー)(7/18/18)
DW-1(河野真幸、アンディ・ウー、頓所隼、伊藤貴則)vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、ジンジャー)(8/11/18)
Eタッグ王座戦:近藤修司、土肥孝司(ch)vs.ストロング・ハーツ(Tホーク、エル・リンダマン)(9/2/18)
FWRESTLE-1王座戦:征矢学(ch)vs.芦野祥太(新チャンピオン!)(9/2/18)