Tenryu Project:Best of Tenryu Project 2022の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ドリュー・パーカーvs.矢野啓太(12/11/22) |
@翔太vs.矢野啓太(8/17/22)
矢野のスピード感あるロープ・ワーク。
緩急の嗅覚がいつになく研ぎ澄まされていてコンディション良いですね。
矢野の世界が展開され、
その感覚、間合いに魅了されます。
翔太はグラウンド良質ながら
心理的なフックは弱く、
試合展開も脚攻めで完封される展開。
矢野の技能に酔いしれつつ試合の評価としては平均的な良試合ぐらい。
AインターナショナルJr.ヘビー級王座戦:佐藤光留(ch)vs.渡瀬瑞樹(8/17/22)
間合いの緊張感があり牽制しあいます。
なんだかんだ振り切れず格闘技のコンセプトがアクセントに押しやられることが多い中で
それをベース・コンセプトに据え置いた尖がり具合です。
技には強引さを残し、受けを点で行いつつもこの試合の雰囲気に合っています。
佐藤が適切にリードしハードな打撃で甚振ります。
ただ渡瀬の攻めが歯がゆく、後半の見せ方を考えると
少し無理した試合時間だったかな、という印象ですね。
額をつきあわせ同じようなことを続けます。
偏執さは出ますが、一方でまどろっこしく、ギアが上がり切らないことも目立ちました。
ただ後半の伸びしろ考えると原石としては魅力的な試合です。
中々良い試合。
Bドリュー・パーカーvs.矢野啓太(12/11/22)
矢野の試合を30分見れる。
そう言うとこの試合の魅力は凡そ伝わるのではないか。
ポジショニングを意識したレスリングをじっくり堪能。
ドリューもデスマッチならずとも魅せれるレスラーですから
オーソドックスながら文脈を理解した良いレスリングを。
更にそこにヨーロッパのユーモアを加えると
矢野もそこに乗ってギアをあげていきます。
レスリングから離れてアクションとして空間を広げつつも
最終的にはレスリング・テクの所に帰結するので、
30分幸せな時間が続きましたね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:1/?/23)