大阪プロレス:Best of Osaka Pro 2000の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 初代大阪プロレス王座戦:スペル・デルフィンvs.ディック東郷(1/4/00) |
@初代大阪プロレス王座戦:スペル・デルフィンvs.ディック東郷(1/4/00)
東郷が確かな移行えお
デルフィンが鋭い返しを序盤のレスリングで見せます。
デルフィンがスピードを活かしてダイブを決めた後、
東郷がセコンドを使って椅子攻撃とヒールを強めていきます。
脚攻めを絡めた支配ですね。
ただ観客を見ず乱暴な言葉を数多くかけるだけで
当然とはいえ今の東郷のような場の空気感を掴んだ試合運びではありません。
ロング・マッチにおける一定の長さを求められるシーンの行ない方としては合格点。
太っていますがここぞでは膝十字に引きずり込んで見せます。
テーブルが出てきて分かりやすくピンチに陥った
デルフィンが迫力あるダイビング・ボディ・アタックを場外の東郷に放ち終盤戦へ。
リングで待っていたデルフィンがリングアウトを良しとせず東郷をリングに戻しましたが、
ここは普通にリングに戻して攻め続けた方が流れは良かったですね。
ベビーフェイス/ヒールで来ているのだから
そこに初代王座戦という付加説明を加える必要はない。
終盤は東郷がロー・ブローやスケールの大きな技で
一発一発デルフィンを追い込みます。
デルフィンが逆転してから押し切って勝利するよりも
普通に織り交ぜニア・フォール合戦にした方が良いように思いますが
初代王座戦にふさわしい内容ではありました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:1/?/15)