TOP日本のプロレスその他 →Big Mouth Loud:Big Mouth Illusion 3 3/22/06

Big Mouth Loud:Big Mouth Illusion 3 3/22/06の分析


名勝負 なし
好勝負 柴田勝頼vs.門馬秀貴

1枚、約2時間です。
SlamBamJam製。

@木戸修vs.栗栖正伸
 反復練習によって積み重なってできた木戸が
 オープニング・マッチを務めることは良いことでしょうが相手の栗栖がいけない。
 その椅子大王というギミックは内輪だけでしか通用しないもので
 Noahの百田に相当するようなロートル。
 ひどい試合。

A義経vs.ラッセ
 義経の動きは本当に凄いけど試合の形がひどすぎる。
 これならサーカスにいけば良い。
 悪い試合。

B石川雄規、澤宗紀vs.臼田勝美、原学
 総合格闘技の真似事。
 まるで格好がついていないので途中からスキップさせる内容です。
 向かいたい先が見えてない。
 思考すべし。
 悪い試合。

C鈴木みのるvs.藤原喜明
 どうしてもカード上行う内容の幅が狭いですが
 テクニックにのってサブミッションを使い分けていますし、はったりや仕掛けもある。
 全体的な要素を押さえた試合で、平均的な良試合。

D佐々木健介vs.村上和成
 健介が重い技でラッシュをかけ3分。
 煽りVの健介がBMLに参戦してどうなるか、とか
 元新日の村上が戦いたかった相手だ、とか関係ないじゃんと思っていたら再戦。
 そして30秒。
 一応村上ってBMLの選手なんでしょう。
 ここまで商品価値を落として誰が得するのでしょう。
 ひどすぎる試合。

E柴田勝頼vs.門馬秀貴
 総合格闘技者のプロレス、ってのは
 プロレスの真似事になるのがほとんどであり、
 逆もまたBみたいな総合格闘技の真似事になる。
 でもこの試合は総合格闘技者が総合格闘技者として身をおきながら
 プロレスで持って総合格闘技を表現している。
 抜群のルックスを持つ柴田は
 ソバット空振りから距離を詰めてニー、ロープに振る、というセンスが光る行動に見られるように
 自分の中の世界を行動で示し納得させられる、類まれなるカリスマです。
 門馬はその柴田に完全にキャリーされる形ではあるものの
 その綱渡りのバランスで成立している世界から外れません。
 それは自分のアイデンティティーである総合格闘技者としての見地から
 しっかりプロレスの技やフォールを捉えているからでしょう。
 これは新しいプロレスの形として掲げていい内容でした。
 そして大技が大切にされているプロレスでもある。
 文句なしに好勝負。

総評
 団体の性質からしてほとんどの試合が捨て試合になるのは仕方ない。
 むしろそこからメインのような試合が生まれたのは驚き。
 柴田が自分の哲学を語って同士を募れば面白い事になるんだろうけど。
 そんな事にはなっていないのが現実か・・・。
 (執筆日:12/24/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

E柴田勝頼vs.門馬秀貴
  柴田が軽く牽制。
  お互い牽制の蹴りを見せる。
  柴田が手を組むと見せかけてロー・キックを叩き込む。
  柴田がバックを取る。
  門馬がハンマー・ロック。
  柴田がハンマー・ロックに返す。
  スナップ・メア。
  蹴りを放つ。
  門馬が伏せて避ける。
  蹴りを放つ。
  門馬が伏せて避ける。
  ソバットを放つ。
  スウェーして避けられるもすぐに距離を詰めニー。
  すぐにロープに振る。
  リープ・フロッグ、伏せ。
  ドロップ・キックへ。
  門馬はロープを掴んで避けると蹴りを放つ。
  避けられる。
  頭部を踏み抜こうとする。
  頭部を蹴り払おうとする。
  柴田は伏せると場外に逃れる。
  リングに入ろうとするも門馬を見て場外に戻る。
  リングに戻る。
  門馬がタックル。
  上にかぶさる。
  マウント。
  アーム・バーを狙う。
  柴田が逃れかぶrさる。
  膝十字へ。
  門馬が起き上がり決めさせない。
  逃れる。
  足を鶏肉。
  柴田が起き上がり逃れ膝十字へ。
  門馬が決めさせず脚を取りにいく。
  柴田は決めさせずロープをつかむ。
  柴田が蹴りを叩き込んでいく。
  コーナーに追い詰めアッパーカート。
  もう1発。
  胸に張り手。
  蹴りを叩き込み崩れさせる。
  距離を取ると走って顔へのドロップ・キック。
  門馬がたまらず場外に逃れる。
  柴田は追うと踏みつける。
  柵に振ろうとする。
  門馬は振り返して柵にぶつけると頭部へのビッグ・ブーツ。
  ストンピング。
  リングに戻る。
  柴田はダウンしている。
  レフェリーが確認。
  門馬は下りると柴田を起こし柵に振ってぶつける。
  突進。
  柴田がカウンターでビッグ・ブーツ。
  頭部を蹴り上げる。
  リングに戻す。
  ストンピング。
  背中を蹴る。
  起こそうとする。
  門馬がニーを叩き込んでいく。
  距離を取るとコーナーの柴田にハイ・ニー。
  飛びつき腕十字へ。
  柴田がロック。
  外されそうになった体を起こす。
  門馬は対応し両腕を極める。
  柴田がロープに脚をかける。
  門馬はカウント4まで離さない。
  ストンピング。
  馬鹿にするように顔を蹴る。
  ロープに走る。
  柴田がカウンターでソバット。
  コーナーに振り突進。
  門馬はカウンターで蹴りを入れるとコーナーへのハリケーン・ラナ。
  コーナーで崩れる柴田にランニング・ニー。
  柴田を起こすとスリーパー。
  柴田は回転するとロープをつかむ。
  門馬が離さないので起き上がって後ろに倒れて叩きつける。
  体を反転して逃れようとする。
  門馬が対応しトライアングル・チョーク。
  柴田がロープに脚をかける。
  門馬はロープに走るとジャンピング・ニー。
  カバーするもカウント2。
  起こしてニーを叩き込んでいく。
  柴田が受け止め担ぐ。
  デス・バレー・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  柴田はロープを掴んで起き上がろうとする門馬を蹴り上げる。
  ロープを往復し胸を蹴り飛ばす。
  カバーするも門馬がすぐ返す。
  柴田は門馬を起こすとバック・ドロップ。
  カバーするもカウントは2。
  胸を蹴り飛ばす。
  カバーするも門馬がすぐ返す。
  柴田は門馬を無理やり起こす。
  バック・ドロップ。
  カバーし1,2,3!
  柴田の勝利!

試合結果

@木戸修vs.栗栖正伸
A義経vs.ラッセ
B石川雄規、澤宗紀vs.臼田勝美、原学
C鈴木みのるvs.藤原喜明
D佐々木健介vs.村上和成
E柴田勝頼vs.門馬秀貴