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大日本プロレス:BJW Matches 2020の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@デス・マッチ王座戦、新・鉄檻デスマッチ:木高イサミ(ch)vs.アブドーラ小林(12/18/19)
 ロープに蛍光灯が設置され、
 リングの鉄檻には無数の蛍光灯が刺さっている形式。

 まずは蛍光灯数が十分あるので地道に使いつつ
 中盤から檻のスポットをメインに据えて構築。

 形式の凶器をしっかり使っているとも言えますが、
 ただ鉄檻自体はやることが見えているので、
 予想を超えるサプライズがないですね。

 むしろ最初から存在している以上
 観る者も想像をする時間が十分にあり、
 鉄檻から投げもあるかな、と思ってしまうのですが、
 鉄檻から双方ダイビング技をするだけで終わってしまいました。

 平均的な良試合。

Aデス・マッチ王座戦、蛍光灯222本デスマッチ:アブドーラ小林(ch)vs.塚本拓海(1/2/20)
 リングはいる前に塚本が奇襲。
 固有凶器のビッグ・ハンマーに蛍光灯。
 ビニール袋も使って攻めて行きます。

 小林が蛍光灯でビニール袋を割いて脱し、
 その後耐える背中姿を見せて逆転、と
 大きな流れ自体は問題ないし、
 小林が王者として格好良い印象を残せている。

 ただ王座戦としては塚本が食い下がって
 クライマックスがもう少し欲しかったですね。

 平均的な良試合。
 (執筆日:1/?/20)

Bサソリ&サボテン・タッグ・デス・マッチ:藤田ミノル、ジョシュ・クレインvs.佐久田俊行、塚本拓海(3/16/20)
 (サソリがリング中央のボックスに入っており5秒相手を押し付ければ勝利の特殊ルール)
 ゴングが鳴るなり綺麗にはけ過ぎて掴みは弱い。
 
 入場口ダイブで盛り上がり、
 クレインがムーブと流血で注目を集めて、と盛り返すも
 結局勝利条件が特殊且つ見栄えがしない。

 お題に対して忠実であろうとする程微妙になるという根本的問題。
 ただこの手の形式は昔の闇討ちデス・マッチみたいなノリで
 ある種のノスタルジーを感じさせる所がありますね。
 最後のフィニッシュのトンチの利かせ方といい。

 悪くない試合。

C人肉スライサーバリケード&蛍光灯+αタッグ・デス・マッチ:高橋匡哉、ドリュー・パーカーvs.佐久田俊行、石川勇希(5/24/20)
 無観客試合。
 各ロープ面に蛍光灯、ガゼット、スライサーがついている形式です。

 カメラの切り替えがあまり良くないですね。
 
 中身も芝刈り機が出てくる等ハードではあるのですが、
 上記も中盤で出てきたりと構成が微妙で
 まったり上がったり上がり切らなかったり
 見せ場が散逸して散らかってます。

 終盤は連携技で押し込むのでタッグの形にはなっているし、
 最後は舞台装置を活かしたフィニッシュで絵になっていますが、
 クオリティとしては平均より少し上といったところ。

D鉄檻蛍光灯+αタッグ・デス・マッチ:宮本裕向、木高イサミvs.佐久田俊行、石川勇希(7/4/20)
 無観客の中でも変わりなくテンポと乱戦の密度を維持しており
 二丁拳銃の豊かな経験に基づく試合運びに感心します。

 リードしてもらっている形ではありますが、
 石川はアンダードッグとして
 ちゃんと場を見つつ目の前のことも手を抜かない。

 佐久田も確かな仕事っぷりでした。

 会場の特性上、リングと鉄檻のある2階とが分断されているので
 タッグ要素に物足りない所はありましたが、
 この会場ならではの演出で良かったですね。
 
 この会場で行われたデス・マッチとしては3本指に入るのでは。

 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/20)

Eデス・マッチ・ヘビー級王座戦、地を這いつくばって天を突け、ガラス・ボード&ギガ・ラダー・デス・マッチ:藤田ミノル(ch)vs.木高イサミ(11/17/20)
 ミノルはガラスに額の血をこすりつけたり、
 蛍光灯挟んで四の字を決めたりと
 非デス・マッチ・ファイターならではの序盤作りを見せます。

 イサミがテンポを上げて得意のラダーへ。
 激しいエルボーの打ち合いもあり盛り上がりますが、
 イサミがラダー上から放ったダイビング・クロス・ボディを
 気合いの攻め合いでキャンセルしてしまったのはナンセンス。
 
 その後も迫力あるスポットはあるものの、セルが弱く勿体なかった。

 最後も脚へのサブミッションかと思ったらクイックで終了…。
 
 ミノルのこれまでとは違うベクトルからデス・マッチを作ろうという意図は見えるものの
 それが間違った方向に作用しているようにしか思えない内容でした。

 まあまあ良い試合。
 (執筆日:3/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@デス・マッチ王座戦、新・鉄檻デスマッチ:木高イサミ(ch)vs.アブドーラ小林(新チャンピオン!)(12/18/19)
Aデス・マッチ王座戦、蛍光灯222本デスマッチ:アブドーラ小林(ch)vs.塚本拓海(1/2/20)
Bサソリ&サボテン・タッグ・デス・マッチ:藤田ミノル、ジョシュ・クレインvs.佐久田俊行、塚本拓海(3/16/20)
C人肉スライサーバリケード&蛍光灯+αタッグ・デス・マッチ:高橋匡哉、ドリュー・パーカーvs.佐久田俊行、石川勇希(5/24/20)
D鉄檻蛍光灯+αタッグ・デス・マッチ:宮本裕向、木高イサミvs.佐久田俊行、石川勇希(7/4/20)
Eデス・マッチ・ヘビー級王座戦、地を這いつくばって天を突け、ガラス・ボード&ギガ・ラダー・デス・マッチ:藤田ミノル(ch)vs.木高イサミ(11/17/20)