大日本プロレス:Best of 2015の分析
名勝負 | ストロング・ヘビー級王座戦:石川修司(ch)vs.関本大介(3/31/15) |
好勝負 | ストロング・ヘビー級王座戦:石川修司(ch)vs.岡林裕二(2/2/15) タッグ王座戦:ツイン・タワーズ(佐藤耕平、石川修司)(ch)vs.ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)(5/28/15) 関本大介、田中将斗、杉浦貴vs.HARASHIMA、火野裕二、岡林裕二(6/30/15) ストロング・ヘビー級王座戦:関本大介(ch)vs.岡林裕二(7/20/15) |
@ストロング・ヘビー級王座戦:石川修司(ch)vs.岡林裕二(2/2/15)
重量ファイターの対決なので
ショルダー・タックルの耐えあいは勿論ありますが、
石川は慣れたもので上手く変化を作り出しています。
一方の岡林は愚直に熱のあるパワー攻めで勝負。
終盤にはウィール・キックのような
変わり種を解禁していますけどね。
ストロングBJらしい、意外にバランス感の良い
魅力がしっかり出た内容でした。
特に終盤はカウント3と思わず言ってしまう鬩ぎあいでした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:3/?/15)
Aタッグ王座戦:石川修司、佐藤耕平(ch)vs.火野裕士、岡林裕二(3/21/15)
岡林と佐藤の打撃の打ち合いは
良い使い方をされていて見応えがあります。
他の組み合わせはストーリーの奏で方としては今一つ。
重みは当然にありますけどね。
タッグの孤立時に移ると鉄板で
誰に替わろうと試合は安定してきます。
打撃ベースにして技を温存しつつ
テンポを前面に押し出してきたのは正解でした。
ただ連携技、流血で終盤へと突入する中、
切り返しきれなかったテンポに逆に流されていく形になったのは残念。
そのせいでクライマックスの雰囲気感が少し物足りなかった。
好勝負に少し届かず。
Bストロング・ヘビー級王座戦:石川修司(ch)vs.関本大介(3/31/15)
出だしの日本プロレスならではの叫びながらのぶつかり合いは少し野暮ったいものの
石川の重みに対して関本が余韻を持たせての打ち合いは
単純でありながら含みを持たせた素晴らしいもの。
ドロップ・キックからのトペの間も素晴らしかったですね。
石川が場外技から首攻めへ。
関本は普段中々ない受け手に回る形でしたが、
非常に良いダウン・ベースの試合運びを見せました。
石川も緩急も素晴らしかったですね。
終盤は目が離せない非常にパワフルな攻防。
多彩のせいで少し散らし気味になってきた所で
典型の投げ合いから最後のクライマックスへと1本に再び集約させました。
王座交代劇にふさわしい内容。
ぎりぎり名勝負です。
Cタッグ王座戦:ツイン・タワーズ(佐藤耕平、石川修司)(ch)vs.ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)(5/28/15)
ビッグ・マンのハード・ヒッティング。
ストロングBJらしい出だしから関本が孤立。
孤立の見せ方は普通でしたね。
ホット・タッグから一進一退の打撃と投げの攻防。
控えも入って加速度を高めていきます。
それぞれのチーム、それぞれのメンバーが
等しくアピールし、アピールできて一つの試合を作れているのが良いですね。
1対2で攻め立てることが受け手1人のスケール・アップにも繋がる程
上手く進行させていっている。
王座戦で手を合わせているだけあって
石川と岡林、関本とのシングルの攻防も
ごつごつしたぶつかり合いで素晴らしかった。
ぎりぎり好勝負。
D関本大介、田中将斗、杉浦貴vs.HARASHIMA、火野裕二、岡林裕二(6/30/15)
テイセン・ホールのラスト・マッチということで組まれた試合。
業界トップ・クラスの迫力、キレのある技を
真っ向からぶつけあい、受けあう
ストレートな内容ですがエネルギーに圧倒されます。
まったく出し惜しみなしで
Fortune Dreamで体現している試合に近しいですね。
テイセン・ホールの最後の試合にふさわしい内容でしたね。
文句なしに好勝負。
Eデス・マッチ・ヘビー級王座戦:20アイテムス・デス・マッチ:アブドーラ小林(ch)vs.伊東竜二(7/20/15)
形式柄各凶器を順番にやっていきます。
全部使わないと終わらないお約束も分かっているし、
どうしても淡泊な羅列になってしまいます。
一部の凶器は取扱い注意ですし、
試合運び、攻防の面で明らかに物足りない。
後半にかけて徐々にプロレス技を増やしてきますが、
それまでコンスタントにハードコア・スポットがあっただけに
かえってインパクトに欠ける印象すらあります。
注射器も出てきましたが、目新しいものではないし、
また最終局面に適切なチョイスかは疑問です。
まあまあ良い試合。
Fストロング・ヘビー級王座戦:関本大介(ch)vs.岡林裕二(7/20/15)
過剰に耐えあいに拘らず
テンポ良くリズミカルに試合を進めるているのが印象的です。
中盤にかけてはエルボーの打ち合いを都度挟むが
もう少し韻を踏む形で活かせればより良くなりますね。
後、何より特筆すべきは岡林が
これまでの関本の二番煎じから脱して
関本と同等のパワー・ファイターとして立派に渡り合っているということ。
試合構成等改善の余地はあるものの
岡林の関本越えにふさわしい内容。
素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
Gタッグ王座戦、最狭タッグ・リーグ決勝:ツイン・タワーズ(佐藤耕平、石川修司)(ch)vs.ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)(10/29/15)
5月に30分試合をやっているだけに前半はそのままでOK。
時間への意識がある分、心持すっきりしているかもしれませんね。
後半は関本がタッグとしての枠組みをより意識。
シングルとタッグの見せ場をはっきり分け、
勝敗がつきやすい、見やすい内容に仕上がっています。
ただ一方であっさりまとめった感もあります。
前回も全力試合だったとはいえ今回決勝なのだから
特別なシーンが欲しかったですね。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:1/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ストロング・ヘビー級王座戦:石川修司(ch)vs.岡林裕二(2/2/15)Aタッグ王座戦:石川修司、佐藤耕平(ch)vs.火野裕士、岡林裕二(3/21/15)
Bストロング・ヘビー級王座戦:石川修司(ch)vs.関本大介(新チャンピオン!)(3/31/15)
Cタッグ王座戦:ツイン・タワーズ(佐藤耕平、石川修司)(ch)vs.ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)(30分時間切れ)(5/28/15)
D関本大介、田中将斗、杉浦貴vs.HARASHIMA、火野裕二、岡林裕二(6/30/15)
Eデス・マッチ・ヘビー級王座戦:20アイテムス・デス・マッチ:アブドーラ小林(ch)vs.伊東竜二(新チャンピオン!)(7/20/15)
Fストロング・ヘビー級王座戦:関本大介(ch)vs.岡林裕二(新チャンピオン!)(7/20/15)
Gタッグ王座戦、最狭タッグ・リーグ決勝:ツイン・タワーズ(佐藤耕平、石川修司)(ch)vs.ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)(優勝!新チャンピオン!)(10/29/15)