大日本プロレス:大日大戦'07の分析
名勝負 | BJWデス・マッチ王座戦、高所作業につき立体足場建築現場デス・マッチ:佐々木貴(ch)vs.宮本裕向(3/14/07) |
好勝負 | なし |
総時間1時間55分です。
@マンモス佐々木、GENTAROvs.宮本裕向、isami(1/2/07)
ボディ・スラムをブレーン・バスター、
股間を膝と言う新感覚の実況に気を取られますがその内容は
必死に挑む二丁拳銃に対し
佐々木が一発で返していく、という物。
構図に頼りすぎながら悪くはない。
しかし試合後葛西が宮本を誘うマイクの為に入っているんでしょうね。
カットあり。
A蛍光灯デス・マッチ:佐々木貴、アブドーラ小林、シャドウWX、MASADAvs.メンズ・テイオー、葛西純、沼澤邪鬼、宮本裕向(1/2/07)
リングにおける予定調和のスポット回しから入り
宮本を捕まえデス・マッチの洗礼を浴びせ、
8人の打ち合い、連係からクライマックスへ、という内容。
完全に宮本1人の為の試合ですが
Eへのストーリー開幕の方法としては上手いですね。
まあまあ良い試合か。
カットあり。
B蛍光灯デス・マッチ:佐々木貴、アブドーラ小林、シャドウWXvs.葛西純、稲松三朗、宮本裕向(2/26/07)
Aのスポット回しが場外乱闘になっただけで
基本同じなので続けて見ると余り面白くないですね。
平均より少し上かな。
カットあり。
試合後佐々木が宮本に試合形式を決めさせてやると告げる。
Cボブワイヤーボード・デス・マッチ:伊東竜二、シャドウWX、アブドーラ小林vs.葛西純、稲松三朗、沼澤邪鬼(3/14/07)
伊藤の復帰戦ですけれども
ボードという事でほとんど普通の試合と変わりありませんね。
それでこの長時間はきついものがあります。
シャドウWXの振り返しが遅すぎて
スロー映像かと見間違えたのが一番面白いのだから・・・。
カットあり。
D関本大介、井上勝正vs.真霜拳號、円華(3/14/07)
15分の内最初の5分カットされています。
関本が普通の試合でもパワー・ファイターとして
十分通用する説得力があったので驚きました。
K-Dojoの2人もまあ素質はあるし見所がある。
まあまあ良い試合かな。
これもカットあり。
EBJWデス・マッチ王座戦、高所作業につき立体足場建築現場デス・マッチ:佐々木貴(ch)vs.宮本裕向(3/14/07)
名前は大仰ですがIWAで行われるスカフォード・マッチと同じですね。
リング・ポスト横に高所足場が設置されています。
まずはそのストーリー面。
腕1本でのし上がってきた絶対王者佐々木に、
元暴走族ということで白い目で見られることも多分にありながらも
切磋琢磨してプロレス・デビューしてから3年、
デス・マッチ・デビューから半年で
驚異的成長を遂げた宮本が挑むという構図が
否がおうにも見る者を引き込みます。
ついでにこの足場を作ったのが宮本の
暴走族時代の友人だというおまけ付きです。
そしてその試合。
序盤のレスリングも鋭く、トペコンに至る流れは
宮本の意気込みを勢いで持って表現しています。
佐々木の王者としての壁の振る舞いも良かったですね。
10分経過し遂に高所に踏み入ります。
後のリングに橋渡し形式の高所よりも明らかに高いにも関わらず、
見た目にも派手な壮絶スポットをその後実に計4回敢行。
凶器の打ち合いに走らず通常試合部分も重視し、
宮本の粘り、表情には感情が動かされます。
優れた大衆性を持ちながら
デス・マッチ・ファンも納得させるだけの過激さ、心意気でしたね。
これがブラックアイ2さんのプロレス大賞における
年間最高試合に輝いたのも十分に納得できます。
ぎりぎり名勝負。
これのみ完全収録でした。
(1/4/09に評価のみ変更)
(追記、評価変更:5/?/22)
総評
Eという素晴らしい試合のために
ほとんど割いた構成ですね。
E以外カットされてますが
長すぎな試合とかあるので
カットした方が良く見えるのかもしれません。
Eは日本のデス・マッチ史上でもかなりの物と思われるので
デス・マッチ・ファンにはお勧め。
只今回シングルが少なかったからかもしれませんが
大日はとにかく打ち合いに走りすぎのような印象を受けますね。
という事で引退して暇であろうイアンでも呼んでご教授お願いしては、と思う次第。
(執筆日:3/18/08)
DVD Rating:★★★☆☆
注目試合の詳細
EBJWデス・マッチ王座戦、高所作業につき立体足場建築現場デス・マッチ:佐々木貴(ch)vs.宮本裕向(3/14/07)まずはレスリング。
ロープ・ワークから佐々木がショルダー・タックル。
蛍光灯ロープに振ろうとする。
振り返されるも寸前で踏み止まりラリアットへ。
宮本は避けると蛍光灯で一撃し流血させる。
フライング・ショルダー・タックルで落とすとトペ・コンヒーロ。
リングに戻し蛍光灯付きダブル・ニー・アタックでカバー。カウント2。
佐々木は宮本を抱えると蛍光灯ロープに叩きつける。
蛍光灯を叩きつけ流血させる。
蛍光灯を胸に押し当て蹴りを連打。
宮本が反撃。
主導権を取り返そうとする佐々木を投げ飛ばす。
看板を叩きつける。
ミサイル・キックからカバー。カウント2。
雪崩式ハリケーン・ラナにジャーマン。カウントは2。
蛍光灯束を持って足場に登る。
登ってきた佐々木に蛍光灯束を叩きつけ殴り落とす!
そして足場からダイビング・ダブル・ストンプ!
カバーしに行くがカウントは2!
佐々木が不意をついてサイトウ・スープレックス。
起き上がってくる宮本にラリアットを叩き込んでいく。
宮本がガードしジャーマンを狙う。
佐々木がバックを取り返しジャーマンを放つ。
宮本が着地しラリアットへ。
避けられコーナーに振られるもその反動を利用してラリアット。
椅子の上に蛍光灯を橋渡しにして、そこへのスーパープレックスを狙う。
佐々木がサンセットフリップ・パワー・ボムに切り返そうとする。
宮本はふんばると10カウント・パンチを狙う。
佐々木がパワー・ボムに切り返す。
ラリアットにつなげカバーするもカウントは2!
攻め立てるもカウント3ならず。
右脚with蛍光灯を放つ。
宮本は避けると跳び起きてハリケーン・ラナ。カウント2。
佐々木がスーパー・キックを放つ。
宮本は受け止めると蛍光灯束へのエメラルド・フロージョン。
カバーするもカウント2。
フォア・アームズを打ち合う。
宮本がスピン・キックを決めラリアットへ。
佐々木が避けフルネルソン・スープレックス。カウントは2。
抱え挙げようとする。
逃れられるもラリアットへ。
宮本は避けると蛍光灯ロープに走りハンドスプリング・エルボー。
ムーンサルト・セントーンに蛍光灯付きムーンサルト。
カバーするもカウントは2!
ならばと足場に登って行く。
そしてそこからムーンサルト!
カバーし1,2,2!カウントは2!
テーブルを取り出しその上に乗せると再び足場へ。
佐々木も起き上がり登って行く。
フォア・アームズを打ち合う。
佐々木がパワー・ボムを狙う。
宮本が防いでパンプハンドル式の技を狙う。
佐々木が防ぎ眼下のテーブル目掛けD−ガイスト!
カバーしに行き1,2,2!カウントは2!
右脚with蛍光灯を放ちカバーするもカウント3にはならない!
蛍光灯の束への新型D−ガイストを決め1,2,3!
佐々木の防衛!
試合結果
@マンモス佐々木、GENTAROvs.宮本裕向、isami(1/2/07)A蛍光灯デス・マッチ:佐々木貴、アブドーラ小林、シャドウWX、MASADAvs.メンズ・テイオー、葛西純、沼澤邪鬼、宮本裕向(1/2/07)
B蛍光灯デス・マッチ:佐々木貴、アブドーラ小林、シャドウWXvs.葛西純、稲松三朗、宮本裕向 (2/26/07)
Cボブワイヤーボード・デス・マッチ:伊東竜二、シャドウWX、アブドーラ小林vs.葛西純、稲松三朗、沼澤邪鬼(3/14/07)
D関本大介、井上勝正vs.真霜拳號、円華(3/14/07)
EBJW デス・マッチ王座戦、高所作業につき立体足場建築現場デス・マッチ:佐々木貴(ch)vs.宮本裕向(3/14/07)