Noah:Best of Noah 2017 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | GHC王座戦:中嶋勝彦(ch)vs.ブライアン・ケイジ(7/27/17) GL公式戦:中嶋勝彦vs.拳王(10/14/17) GHC王座戦:エディ・エドワーズ(ch)vs.拳王(12/22/17) |
@GHC王座戦:中嶋勝彦(ch)vs.ブライアン・ケイジ(7/27/17)
ケイジは三角蹴りが利かないハイパー・アーマー設定とあって
中嶋が短期決戦を仕掛けに行きます。
ケイジは蹴りを受け止め鉄柱へのパワー・ボム。
規格外の印象を植えつけるには十分なスポット。
ワン・ナイト・オンリーであろうこの試合を
特別な形で作ってきたのは米インディー・ファンとして嬉しい所ですし、
それ関係なく素晴らしい出だしです。
主導権を握ったケイジは観客の拍手を煽って
見栄えの良い技を連発。
ホームではない団体で少し焦っていたか。
終盤もケイジが技を打つに当たって
一呼吸溜めるだけで更に良くなった。
後半はケイジに改善点が見られましたが、
それでも普段見ないような技が入り乱れる激戦に
絶対王座交代はないと分かっていても盛り上がりました。
ぎりぎり好勝負。
AGL公式戦:中嶋勝彦vs.拳王(10/14/17)
バチバチとぶつかりあうと
拳王が場外でフルネルソン・スープレックス。
そのまま観客席でラフ・ファイトに入り、
観客の前で蹴り合ったりと
なんか女子プロみたいな試合運びですが悪くない。
中嶋も柵攻撃からジャーマンと反撃。
潰しにかかる中嶋の攻撃は異常。
得意の蹴りだけでなくエルボーも相当なハード・ヒットでしたね。
拳王は脚の痛みを抱えながら
中島と少しずらしたベクトルでハード・ヒットに応じます。
完全な同じ土俵だと見劣りしてしまうだけにこれは良い。
中嶋がアンクル・ロックのカードを切り、
攻めの厳しさを緩めず終盤戦。
こういうことをやらせると世界最高峰ですね。
色んなしがらみを断ち切って
自分を信じきって成功させた試合。
こういうのを待っていた。
NoahのMOTY。
最後の30分ドローという決着は似合わない壮絶さだったので、
次回はGHC王座戦で決着戦をして欲しいですね。
文句なしに好勝負。
BGL決勝:潮崎豪vs.拳王(11/19/17)
潮崎が適切に構成の形を作り、
定番のチョップを使って
今年ヘビー級に転向した拳王を試していきます。
拳王は決勝に進出したとはいえ
まだまだアンダードッグのポジションです。
その意味で拳王がアンダードッグとしてのファイトが出来ているか、
気合でダメージ無視して投げ返したりと
少し適切ではない感はありますね。
飛びぬけたギアはかからなかったものの
一進一退で一定量の盛り上がりを生みました。
ただ決勝としては物足りないですね。
中々良い試合。
CJr.ヘビー級王座戦:原田大輔(ch)vs.田中稔(12/22/17)
稔は基本が完成されているので
まったく年齢の衰えを感じさせず。
対する若い原田に少し粗い部分があるのが
かえってそれぞれの強みとなり
良い一進一退につながっています。
これはマッチメイクの妙ですね。
そこから次のステップに移るに当たっては
稔のスタイルが少し硬直化していて、
また原田の方も自分の枠を超えられなかった感はありますけれども。
稔が継続参戦して何度か試合を重ねられたら面白そうですね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
DGHC王座戦:エディ・エドワーズ(ch)vs.拳王(12/22/17)
リングを広く使って
ポイントで主導権を入れ替え合う優等生的構築ですね。
つまるところエドワーズの領域。
拳王が同じ土俵で試合を作れているとも言えるし、
自分の個性を十分に出せていないとも言える。
打ち合いの両者ダウン後に
アンクル・ロックのカードを切りましたが、
この使い方は弱かったですね。
エプロンで拳王がドラゴン・スープレックスを決めた後の
終盤戦は打ち合いに拘っていましたが、
もう少し流れを使う意識を持ちたいところ。
ただエドワーズが高い壁としてしっかり立ちふさがり
拳王勝利の予定調和を感じさせなかったのは良かった。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:1/?/18)
注目試合の詳細
なし試合結果
@GHC王座戦:中嶋勝彦(ch)vs.ブライアン・ケイジ(7/27/17)AGL公式戦:中嶋勝彦vs.拳王(30分時間切れ)(10/14/17)
BGL決勝:潮崎豪vs.拳王(優勝!)(11/19/17)
CJr.ヘビー級王座戦:原田大輔(ch)vs.田中稔(12/22/17)
DGHC王座戦:エディ・エドワーズ(ch)vs.拳王(新チャンピオン!)(12/22/17)