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Noah:Best of Noah 2016の分析


名勝負 GL公式戦:杉浦貴vs.潮崎豪(11/4/16)
好勝負 GHCヘビー級王座戦:杉浦貴(ch)vs.中嶋勝彦(10/23/16)

@GHCヘビー級王座戦:杉浦貴(ch)vs.中嶋勝彦(10/23/16)
 3月の再戦。
 中嶋が背中にテーピングを巻いている状況。

 セコンドのみのるによる気を逸らす行為や、椅子攻撃といったヒール・ワークが
 これまで変なポイントで使われていましたが、
 前半のボルテージを高めていく中で上手く配置されていますね。

 中嶋の一撃必殺性も強調しているので、
 そのコントロールをめぐる攻防が戦略的意味を持ってくる。

 杉浦の冷徹な攻めの追い込みに対し、
 中嶋が気迫を見せる終盤も見応えがありました。

 前半適切に使いこなせていたので、ここでヒール戦略を再度混ぜても良かったですけどね。
 純粋な潰し合いの攻防だけで見せました。

 前回と違って大成功の内容。
 文句なしに好勝負です。 
 (執筆日:3/?/21)

AGL公式戦:杉浦貴vs.潮崎豪(11/4/16)
 潮崎再入団後初めての激突。
 
 杉浦が並々ならぬ感情で背中を蹴り、エルボーを叩きこみます。
 Noah復帰の潮崎に強烈なしごきを加えます。
 ベースの強度も相当ですが、ここぞはまさに殺気に満ちていますね。

 潮崎も徹底的な受けっぷりで禊。
 表現も素晴らしいですが、
 自分の形での反撃だけでなく、
 杉浦の世界線に合わせたカウンターも織り交ぜていて良かった。

 杉浦が終盤は更にギアを上げた破壊的なエルボー。
 凄惨というべき攻め。
 当時のヒール道として椅子を無駄に絡めたりしますが、
 それを脇道に追いやる程笑ってしまうほどの気迫の打ち合いは必見です。

 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:3/?/21)

B鈴木みのるvs.杉浦貴(12/3/16)
 チームでやっていたものの
 昨日の試合の中で袂を分かった両者。
 憎しみのままにぶつかります。
 気迫は良いものの特に予期せぬ動きもなく
 (リバース・スープレックスが決まるかなんて耐えあいが攻防的見せ場・・・)
 ひたすら根性試しのようなエルボーの打ち合いが中心になっているのは
 良くも悪くも不良の喧嘩と評したい。
 凄い試合だと評されることもあるかもしれないが、素直な感想は退屈。
 平均的な良試合です。

CGHC王座戦:中嶋勝彦(ch)vs.マサ北宮(12/24/16)
 マサはボディ・スラムといった基本技を技セットに据え、
 地道に脚を攻めて監獄固めを狙うというオールド・スクールな位置づけ。
 現代では目新しくキャラとしては良いでしょう。
 しかし基本技でやっていくために
 間を空けて大きく見せようと教科書に書いているからその通りにしているだけ。
 状況、相手に合わせて変化することを知らないので間延びする。
 また、脚攻めでテクニカル要素はないので、
 相手のリアクションに質は依存しますが、
 中嶋の攻める王者像に脚の痛みを表現する要素は弱いようで、
 結局中嶋のハードな攻めを耐え忍びながら
 個性を出そうとする努力が見えた試合でしたね、という評になるのでしょうが、
 そんなに長い目で見守れる状況下という疑問も。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@GHCヘビー級王座戦:杉浦貴(ch)vs.中嶋勝彦(新チャンピオン!)(10/23/16)
A
B鈴木みのるvs.杉浦貴(12/3/16)
CGHC王座戦:中嶋勝彦(ch)vs.マサ北宮(12/24/16)