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Noah:Best of Noah 2015の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:弾丸ヤンキース(田中将斗、杉浦貴)(ch)vs.TDMK(マイキー・ニコルス、シェイン・ヘイスト)(1/10/15)

@タッグ王座戦:弾丸ヤンキース(田中将斗、杉浦貴)(ch)vs.TDMK(マイキー・ニコルス、シェイン・ヘイスト)(1/10/15)
 鉄板カードでやるべきことは分かっています。
 ハイ・テンションに機動力を活かしたぶつかり合い。
 TMDKはシングルでもパワフルで目を見張るのですが、
 合体技は更に見応えがあって
 マイキーがヘイストを持ち上げダブル・スーパープレックスなど
 印象的なスポットが幾つもありましたね。
 体勢に持っていくまでの過程でも魅せれるのが凄い。
 一方のヤンキースは少し飲まれていた印象。
 息つかせぬ攻防を繰り広げていたのですが、
 TMDKに比べると正直印象が薄かったですからね。
 ぎりぎり好勝負。

AGHC王座戦:丸藤正道(ch)vs.鈴木みのる(3/15/15)
 鈴木は線が細くなっているので
 視覚的に脅威と映らないのが痛い。
 変則サブミッションも丸藤が防ぐし、
 反撃のきっかけはセコンドの介入。
 序盤の雰囲気作りは物足りないですね。
 ただ中盤の一進一退の作り方と
 みのるの表情による味付けは流石。
 同ロープ走りや垂直走りを絡めて上手く広げて
 みのるが介入三昧から一気呵成に盛り立てました。
 王座交代劇としては少し物足りないかな。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:4/?/15)

BGHC王座戦:鈴木みのる(ch)vs.丸藤正道(5/10/15)
 みのるが環境を使った腕攻め。
 レフェリーに止められるも椅子やハンマーを持ち出してヒートを買います。
 一方で丸藤はみのるの形に添う形で主張が物足りないですね。
 みのるの首にブーツを押し当てるシーンがあり、
 みのるから思ったようなリアクションをもらえていませんでしたが、
 ああいう攻撃性をもっと出しても良かった。
 みのるの執拗な腕攻めに封じられながら
 終盤丸藤も自分なりに提案をし始めますが、
 みのるがついていけず最終的にはみのるの形に戻ることに。
 こういう状態だとみのるの顔芸も少し白ける。
 この方向性の試合でいえば2年後にみのるvs.オカダでより良いものが作られています。 
 好勝負に届かずも中々良い試合。


CGHC王座戦:鈴木みのる(ch)vs.高山善廣(7/18/15)
 アラフィフの戦い。
 Uスタイルの構えで始めるも高山に出来ることはもうほとんどありません。
 名物グー・パンチも弱々しく、
 足元もよたよたしている。
 あるのはこれまでの経歴によるキャラと
 流血含めたタフネスっぷり。
 その最低限の素材を料理すべく、
 みのるがサブミッション引きずり込むいつものスタイルに、
 凶器攻撃といったヒール・プレイを要所に加える形で構築。
 上手く仕立ててはいるものの
 丸藤戦と同じくらいの面白さというのが
 良くも悪くも限界を感じさせる。
 中々良い試合。