Noah:Best of Noah 2013 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | タッグ王座戦:TMDK(マイキー・ニコルス、シェイン・ヘイスト)(ch)vs.中嶋勝彦、丸藤正道(12/7/13) |
@GHC王座戦:KENTA(ch)vs.矢野通(6/2/13)
矢野は試合をコントロールしようとし、
KENTAは絶対性で押し切ろうとする。
良さげなスタイル・クラッシュで
矢野のすっとぼけた感あるユーモアが良いスパイスとなっています。
矢野がレフェリーを使った上での椅子攻撃で逆転。
流血もついてきて分かりやすい展開ですね。
どちらの個性も活きた内容です。
王者とはこうあるべきです。
最近のKENTAはどの相手でも同じやり方を通すために
食傷気味になっていましたからこの試合は久しぶりに楽しめた。
相変わらず、そこが焦点になっていないのに
場外でダウンした相手へのダイビング・ダブル・ストンプを放っていますけどね。
矢野のキャラ上、終盤の盛り上がりがいまいちでしたが良い試合でした。
平均的な良試合。
AGHC王座戦:KENTA(ch)vs.モハメド・ヨネ(8/4/13)
ヨネは耐えて切る攻め方も
KENTAの打撃に屈する受け方もダメ。
これでは自分のプラス=相手のマイナスになってしまいます。
KENTAの痛めている肩を攻める展開も
小さな一進一退を生んでいるのは良いものの
帰結点がまったく見えないので見ていて辛いものがある。
KENTAは相変わらず場外ダウン相手へのダイビング・ダブル・ストンプと
試合を高めようとするやり方がワン・パターン。
終盤も激しい打撃を肉体に打ち込むことによるだけの盛り上げ。
とてもじゃないが評価できない。
平均より少し上。
(執筆日:9/?/13)
BGTL決勝:KENTA、高山善廣vs.佐々木健介、中嶋勝彦(4/28/13)
KENTAは脚を攻められつつも根性で耐え抜いて打撃戦に臨む形。
しかし売りの蹴り合いは観る側の感覚を考えていないのが難ですね。
また脚の痛みを表現しないのなら中嶋に押されすぎなきらいがある。
何か理由があれば良かったんですが。
高山は年齢で普通に受け手に回ってしまってます。
その中で代替の武器を見せて欲しいんですけれどもね。
以前潮崎戦で見せたようなテクニックが欲しかった。
中嶋、健介は一定の働き。
前半部分で適度にセコンド入り乱れて試合を広げる形なので
その面では強みを発揮していましたね。
比較的クオリティは高いものの決勝としては物足りず。
特に記憶に残る試合ではないでしょう。
中々良い試合。
CKENTA、杉浦貴vs.中邑真輔、丸藤正道(8/24/13)
KENTAが丸藤相手に相手の意図を読みきった攻防。
これまでにないぎりぎりの裏をかき合いで素晴らしかったですね。
中邑との初遭遇前の前座としてしっかり盛り上げてくれました。
しかしながら中邑とは見せ方に違いが。
観る側の感覚に敏感な中邑に対して、
最近のKENTAは感覚無視で動いているから噛み合わない。
そこに危機感を覚えたのか、それとも最初の意図通りなのか、
分かり易い形で攻防を誘発する形で
ある程度アクションを流して雰囲気・盛り上がり維持しておけ、ってな感じ。
その後もいまいち挑戦せずに試合終了。
中邑を呼んでこの内容は残念ですね。
平均的な良試合。
DKENTA、杉浦貴vs.中嶋勝彦、丸藤正道(9/22/13)
セコンドへの攻撃と
KENTA中嶋のバチバチの蹴り合いで盛り上げると
技の積み重ねでステップ・アップしていきます。
しかし全般的に置いて動きすぎていて
変化をはっきりと感じさせることができていません。
高度なことができるのに勿体無いですね。
連携技を置いて徐々にヒート・アップし幕閉じ。
前哨戦としてまずまずの内容でしょうか。
中々良い試合。
EGHC王座戦:KENTA(ch)vs.中嶋勝彦(10/5/13)
序盤の試合運びは打撃を打ち合い、
崩れたところでフォールしてサブミッションにつなげるという
オーソドックス極まりない退屈な展開。
場外の柵を使った効果的なシーンを挟んで、
中嶋の脚狙いにKENTAが首狙いで対抗するのかと思いきや
KENTAが中途半端に受け手に回ってしまう。
やられ姿で惹きつけたいのならもっと表現しても良いのですけどね。
ただ試合が進むにつれ、ある程度は改善されてくる。
ステージ・スポットを経て徒労感、疲労感が出てきた中で
いつもの定番、場外へのダイビング・ダブル・ストンプに臨む様は
良い意味での運命感が出てきている。
技にも焦燥感が出て攻防に緊迫感が生まれてくる。
ハードに真っ向からぶちかます一進一退は素晴らしかったですね。
しかし結局、延々とした蹴り合いにつなげて落ち着かせるのが残念。
好勝負に少し届かず。
FGL公式戦:KENTAvs.関本大介(10/19/13)
KENTAが張り手で突っかかります。
関本のチョップにKENTAが蹴りで普通に打ち合ったりと
意外なことに関本をドミネイターとして扱わない展開。
しかしながらどちらも相手の価値を尊重して
主張を強すぎず綺麗な一進一退で盛り上げている。
ジャーマン他、技の重みを出せているし、
相手を崩すために、どう攻防するか興味をかきたてていますね。
素晴らしい内容ながら最後はGTSじゃない方がしっくりきた気がします。
それこそゲーム・オーバーを決める過程でもっと盛り上げれたでしょう。
好勝負に少し届かず。
GGTL公式戦:永田裕志、関本大介vs.KENTA、杉浦貴(11/27/13)
GHC王座戦が決まっているKENTAと永田がメイン。
組み合った際や重さの見せ方で否定できない体格差の部分を出しつつも、
体格の劣るKENTAが王者側ということで簡単に引けない事情も満たしている。
納得感のある攻防だったと思います。
関本は杉本のパワフルなぶつかりあい。
サイド・カードということで単純なパワー対決に落とし込まれていましたが、
それだけでも十分にワクワクするところがありました。
セコンド攻撃等でヒート・アップしていますが、
タッグとしての面白みの作り方はまだ甘いか。
また永田の受身がKENTAにブレーキをかけていた部分も多少あったでしょう。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Hタッグ王座戦:TMDK(マイキー・ニコルス、シェイン・ヘイスト)(ch)vs.中嶋勝彦、丸藤正道(12/7/13)
お互いの良さに歩み寄りつつも
自分を引き立て役に終わらせません。
ヘイストはパワーを押しだして日本人の相手2人にない個性を確立。
一方のニコルスは丸藤と対等なレベルで自由度の追求。
プロレスを楽しんでいましたね。
TDMKがスター性で劣っていることを良く理解し、
受け手に回りつつどう盛り上げるかを工夫していました。
終盤は合体技をうまく組み合わせ盛り上げ。
一方シングルのやりとりはどうしても物足りない所がありましたね。
しかし最後、一気に逆転させた連弾の説得力は抜群でした。
文句なしに好勝負。
IJr.ヘビー級タッグ王座戦:獣神サンダー・ライガー、タイガー・マスクIV(ch)vs.小川良成、ザック・セイバーjr.(12/7/13)
タイガーとセイバーの攻防は素晴らしいと思いますね。
技術的な攻防を思いのままに出来る喜びを味わっている。
しかしながら残り2人がざるなのでタッグとして試合が成り立たない。
ライガーは外敵参戦は手馴れたものなので
試合前から挑発して火花を散らしますが、小川は何も応えない。
飄々としたキャラだから表だって見せないにしろ行動で示さねばならなかった。
小川が何かするのではないかという予感もなければ、
それを期待させる空気感作りもなかった。
本当に何も働いていなかった。
タイガー、セイバーにしてもタッグの枠組みを発展させる努力を怠っていたとはいえ
小川が凡戦になった主な原因であることは間違いない。
平均レベル。
注目試合の詳細
なし試合結果
@GHC王座戦:KENTA(ch)vs.矢野通(6/2/13)AGHC王座戦:KENTA(ch)vs.モハメド・ヨネ(8/4/13)
BGTL決勝:KENTA、高山善廣(優勝!)vs.佐々木健介、中嶋勝彦(4/28/13)
CKENTA、杉浦貴vs.中邑真輔、丸藤正道(8/24/13)
DKENTA、杉浦貴vs.中嶋勝彦、丸藤正道(9/22/13)
EGHC王座戦:KENTA(ch)vs.中嶋勝彦(10/5/13)
FGL公式戦:KENTAvs.関本大介(10/19/13)
GGTL公式戦:永田裕志、関本大介vs.KENTA、杉浦貴(11/27/13)
Hタッグ王座戦:TMDK(マイキー・ニコルス、シェイン・ヘイスト)(ch)vs.中嶋勝彦、丸藤正道(12/7/13)
IJr.ヘビー級タッグ王座戦:獣神サンダー・ライガー、タイガー・マスクIV(ch)vs.小川良成、ザック・セイバーjr.(新チャンピオン!)(12/7/13)