TOP日本のプロレスNoah 2000年代の大会 →9/11/10

Noah:9/11/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、3時間25分(CM含む)。
SlamBamJam製です。

@(レフェリー:パンチ志賀):リッキー・マルビン、杉浦貴vs.森嶋猛、井上雅央
 森嶋と杉浦のバランスは良いですね。
 しかし志賀が井上に不利なレフェリングをする遊びが前半で繰り出され
 その延長上で杉浦が割りを食う攻防になったりしている。
 凡庸な内容で少し悪い試合。

A小川良成vs.谷口周平
 谷口は能動的アクションを起こせません。
 小川が相手の体力、タフさを利用して
 効果なしと効果ありの攻め2種類+脚攻めを使い分けた
 物量の攻め立てで試合を成立させています。
 相手を動かす気はないので無駄になっている部分もありますが
 引き出しの広さを感じさせましたね。
 谷口は中途半端に筋肉がついているのも物足りない理由になっている。
 勢いも硬さも不十分です。
 最後はスリーパーを食らった小川がコーナーを蹴ってカウント3。
 形はついた内容ですね。
 平均レベル。

B佐野巧真vs.KENTA
 KENTAが最初から飛ばしすぎ。
 佐野が体重をのせた蹴り技で要所で応戦します。
 総合格闘技のようにKOありの設定で飛ばすので
 趣もなく時間も短めです。
 悪くない試合。

C潮崎豪vs.鈴木鼓太郎
 同じような動きからスタート。
 体格差も数ある差異の一つに過ぎないという考えで
 鈴木が対等に戦えると信じて試合に臨んでいる。
 そしてスマートな腕攻めでそれを実現しています。
 ただ体重ゆえ打撃に重さを感じさせないのが辛いところですね。
 潮崎は面白い攻め方で脚攻めで反撃する。
 中々調節の利いた受けも見せていますね。
 終盤も一進一退の攻防になっています。
 惜しむらくは鈴木の気合の見せ方がいまいち、
 格好良く見得を切れていない事。
 せっかく既存概念に囚われない挑戦をしているのに
 これでいいのかと不安に思っている印象を受けてしまいます。
 鈴木はヒール挑戦といいアイディアは優れているのだけど
 完全に形にしきれていない所がありますね。
 好勝負に少し届かず。

Dモハメド・ヨネvs.斉藤彰俊
 ひたすら蹴りを受けあうタフ・マン・コンテスト。
 他に何もしないのでそういう事をする関係にあると信じさせるストーリーも当然なし。
 後半も単発な大技、意味のない小技、浮いている表現で同じく。
 ひどい試合。

E金丸義信vs.石森太二
 序盤リアクションのクイックが冴えます。
 順当な試合展開の中に挟まれる工夫が良いですね。
 テンポを維持しながら攻防を継続。
 しかしハイ・テンポで1パターンになっていて
 技種も関係なくなって無色に陥っています。
 平均レベル。

F平柳玄藩vs.青木篤志
 平柳はトリッキーですね。
 アイディアは良い物の余りダメージが伴っていなかったり
 その逃げが試合の中では余計な停滞を生み出したりする。
 青木は動き自体は完成度高いのに
 スタイルがいまいち統一されず唐突な仕掛けが幾つか見られます。
 悪くない試合。

@丸藤正道vs.本田多聞(6/11/04)
 04年の選手会大会のメイン。
 序盤は丸藤がリング下に隠れたりと遊びが目立ちます。
 緩めの雰囲気を引きずったまま終盤に突入。
 丸藤が奮発して安売りし(当時はJrなので適当かもしれないが)
 格好をつけた形です。
 悪くない試合。

Aキャプテン・フォール・エリミネーション・マッチ(オーバー・ザ・トップ・ロープあり):力皇猛(c)、森嶋猛、モハメド・ヨネ、潮崎豪vs.金丸義信(c)、杉浦貴、丸藤正道、KENTA(6/9/06)
 KENTAと潮崎がハード・ヒットで幕を開けるも
 その後はゆったり目にファン・マッチ系スポットがベースになります。
 脱落して試合の均衡が崩れる意味合いを最大限に活かせていない所もあったが
 創意工夫には飛んでいるし、各個性も活きている。
 キャプテン及びオーバー・ザ・トップ・ロープの利用も面白く試合の中核になっている。
 選手会大会の試合の域を抜け出ないもののその中で大サービスした印象。
 平均的な良試合。

総評
 選手会興業という事で温い試合が多く、メインもどうでもよいカードです。
 しかしその中でたった1試合素晴らしい熱戦が生まれています。
 (執筆日:6/1/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

C潮崎豪vs.鈴木鼓太郎
 組むと潮崎がロープに押し込みチョップへ。
 鈴木がかわしエルボーにいくもかわされる。
 組むと潮崎がロープに押し込む。
 鈴木が体勢を入れ替えクリーンに離れる。
 潮崎がハンマー・ロック。
 ハンマー・ロックの決めあい。
 鈴木が腕を取る。
 腕の取り合い。
 潮崎がチョップを放つもかわされる。
 仕切りなおし。
 潮崎がヘッド・ロック。
 ロープに振られショルダー・タックル。
 ロープに走る。
 鈴木がカウンターでドロップ・キック。
 アーム・ドラッグ。
 グラウンド・ヘッド・シザースに返されるも跳ね除ける。
 アーム・ドラッグ。
 グラウンド・ヘッド・シザースに返されるも跳ね除ける。
 仕切りなおし。
 鈴木が腕にエルボー。
 ストンピング。
 潮崎がニー。
 場外に落とす。
 鉄柱にぶつける。
 チョップを放つもかわされ誤爆。
 鈴木が肩から柵にぶつけ腕をエプロンに叩きつける。
 肩から鉄柱にぶつける。
 リングに戻しアーム・ロック。
 腕にバック・エルボー。
 チョップを受け止めると脇固め。
 ロープ・ブレイク。
 コーナーに振り突進。
 潮崎がチョップ。
 チョップ。
 持ち上げるとエプロンに落とす。
 場外に下りるとチョップ。
 柵に振ってぶつける。
 チョップ。
 ニー。
 持ち上げてロープに跳ね返らせチョップ。
 柵へのスリング・ショット。
 鈴木がエルボー。
 潮崎がチョップ。
 担ぐと花道の上に落とす。
 リングに戻す。
 入ってきた鈴木にチョップ。
 エルボーを打ち返してきた鈴木にチョップで打ち合う。
 潮崎がニー。
 ロープに振る。
 クロス・ボディをカウント1で返すとチョップで倒す。
 ニー・ドロップからヘッド・ロック。
 エルボーを打ってきた鈴木に蹴り。
 脚を取ろうとする。
 エルボーを打ってきた鈴木の足にラリアット。
 ドラゴン・スクリュー。 
 ニーDDT。
 ハーフ・ボストン・クラブ。
 ロープ・ブレイク。
 ターン・バックルにぶつけ脚をロープに絡め引っ張る。
 突進。
 鈴木はカウンターで蹴り。
 突進。
 潮崎が掌底。
 コーナーに振る。
 鈴木がセカンド・ロープからショルダー・タックルでカバー。
 潮崎はカウント2で返すとブレーン・バスターを狙う。
 耐える鈴木にロー・キックを連打。
 ブレーン・バスターを狙う。
 鈴木が逆にブレーン・バスター。
 エプロンに出た潮崎にバック・エルボーを決め落とす。
 トペ・スイシーダ。
 リングに戻すとコーナーに振りハイ・ニー。
 セカンド・ロープから飛びニー・ストンプ。カウント2。
 ロープに振ろうとする。
 振り返されるもハンドスプリング・エルボー。カウント2。
 バックを取る。
 抵抗する潮崎を殴りつける。
 潮崎は向かってきた鈴木を持ち上げコーナーに逆さ吊にしてチョップを打ち下ろす。
 コーナーに振りチョップ。
 コーナーに振りチョップ。
 鈴木がエルボー。
 エルボーへ。
 潮崎は受け止めるとコーナーに押してぶつける。
 フィッシャーマンズ・スープレックス。カウント2。
 バック・ドロップへ。
 後ろに着地した鈴木にクローズラインを狙う。
 かわされるもハンドスプリングにいった鈴木をキャッチしそのままジャーマン。カウント2。
 首筋にチョップ。
 ローリング・ラリアット。カウント2。
 ブレーン・バスターを狙う。
 鈴木がニーで防ぐ。
 エルボー。
 潮崎がチョップで打ち合う。
 鈴木が左右のエルボーにバック・エルボー。
 潮崎がラリアット。
 コーナー上に載せる。
 エルボーで落とされるもチョップ。
 ヘッド・バッドを叩き込みトップ・ロープでスーパープレックスへ。
 鈴木がボディ・プレスへと切り返す。カウント2。
 背中に担いでブルー・デスティニー。カウント2。
 潮崎がチョップ。
 鈴木が左右のエルボーにバック・エルボー。
 ローリング・エルボー。カウント2。
 タイガー・ドライバーを狙う。
 潮崎が逃れラリアットを狙う。
 鈴木がかわし張り手を連打。
 ロープに走る。
 潮崎がカウンターでラリアット。カウント2。
 起こすとショート・レンジ・ラリアットへ。
 鈴木がかわし丸め込み。カウント2。
 エルボーの打ち合い。
 潮崎がチョップへ。
 かわされるもチョップ。
 ローリング・ラリアット。カウント2。
 豪フラッシャーを叩き込みカウント3!
 潮崎の勝利!

試合結果

@(レフェリー:パンチ志賀):リッキー・マルビン、杉浦貴vs.森嶋猛、井上雅央
A小川良成vs.谷口周平
B佐野巧真vs.KENTA
C潮崎豪vs.鈴木鼓太郎
Dモハメド・ヨネvs.斉藤彰俊
E金丸義信vs.石森太二
F平柳玄藩vs.青木篤志
@丸藤正道vs.本田多聞(6/11/04)
Aキャプテン・フォール・エリミネーション・マッチ(オーバー・ザ・トップ・ロープあり):力皇猛(c)、森嶋猛、モハメド・ヨネ、潮崎豪vs.金丸義信(c)、杉浦貴、丸藤正道、KENTA(6/9/06)