Noah:SP 6/8/10の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
2枚、約3時間25分です。
SlamBamJam製です。
6/6/10の大会より
@田上明、平柳玄藩vs.井上雅央、ジェイソン・ジョーンズ
はなからロートル・コメディーをやると決めている3人の中に
真っ白の若手ジョーンズを組み込むというブック。
特に素質を感じた訳ではないけれどこれはひどい。
コメディーも品の無さに頼ったものでレベルが低い。
ひどい試合です。
A石森太ニ、リッキー・マルビンvs.佐野巧真、宮原健斗
宮原が試合運びが滅茶苦茶。
佐野は攻防をするには反応速度の衰えが目立つ。
結局、石森、マルビンのタッグとしての完成度の高さがマイナス面で食いつぶされる内容。
少し悪い試合。
Bモハメド・ヨネvs.ボビー・フィッシュ
ヨネは打撃をハードに打つし、他の技も良い見せ方です。
ただヨタヨタと歩いて取る間は調整が利かなそうですね。
怖さを出そうという意図は分かるが無表情の受けもよくありません。
そしてフィッシュと良い構図の可能性が見えていたにも関わらず
その反撃のさせ方、フィニッシュが適当なように、ストーリーを語っていなかったのが問題。
悪くない試合。
C秋山準、小川良成vs.金丸義信、本田多聞
そこまで強いアピールを発揮できない面子なのに
妙にJr、ヘビー級の区別をしているためにおかしな配役になっていますね。
秋山の反応や小川の捻り等個性は感じるが枠に影響を及ぼさないほど小さい。
悪くない試合。
D高山善廣、斉藤彰俊、吉江豊vs.佐々木健介、森嶋猛、起田高志
正直行動の半分にも意図は通っていないでしょう。
しかし気持ちを先ばらせた打撃のカウンターは図らずも良い一進一退を生み出している。
打撃の張り合い、耐え含め、今の所彼らが輝ける最善の方法であり、それはNoahらしい内容でした。
森嶋vs.吉江もシングルは食傷気味になりそうな予感がするものの迫力があってよかったですね。
まあまあ良い試合。
E#1コンテンダーズ・マッチ:KENTAvs.丸藤正道
KENTA復帰戦。
いきなりテンションの高い打撃の打ち合い、キレのある攻防を見せます。
万全の状態ではないはずなのに期待を下回りません。
その後は丸藤が執拗に脚狙い。
KENTAは始めの内は痛みを無視していたものの徐々に痛みで動きが落ちてくる、という展開です。
KENTAの負傷箇所を厳しく攻める意味深い内容ですが、
これが試合の伸びを抑える原因になっています。
丸藤はちょっと相手を見すぎです。
KENTAの事はもっと分かっているはずでしょう。
そしてその理解がこれまでの数え歌の発展の原動力になっていたというのに。
またサブミッションを決めた後にレスリング要素の攻防が無い事を考えるとこの一極攻めが前面で主張しすぎです。
KENTAの腹攻めぐらいの控えめさでよかった。
終盤はKENTAが気合で脚の痛みから復活し良い攻防を見せていますが、 これまでの数え歌よりかは劣ります。
何故ここでコーナー・トゥー・コーナーのS式ドロップ・キックを脚に打つとか、
G2Sを決めるも脚の痛みからカバーに遅れるとか、この試合の特徴を活かしてこないのか大いに疑問に思いましたね。
復帰戦で丸藤相手に見劣りする事なく30分弱の試合をやってのけたのだから褒めてしかるべきでしょう。
ただこれまでの数え歌と並べれるレベルではなかった。
中々良い試合。
Fタッグ王座戦:バイソン・スミス、キース・ウォーカー(ch)vs.杉浦貴、谷口周平
スミス、ウォーカーは攻めではたいしてインパクトもなく、ショルダー・タックルなどの一般的な技を使うし、
受けでも怪物性のかけらもない。
張りぼてだから杉浦が強さを持っていても意味が無い。
もしそれをこの2人に向ければ張りぼてである事を露呈するだけですからね。
谷口も旬が来た、と位置づけられていますが只気持ちを前に出して手数を稼いでいるだけ、その肉体は輝いていません。
中盤の孤立開始時の椅子攻撃、チェーン攻撃&流血で雰囲気こそ出たものの
結局それ以上にはならず予想通りの悪い試合。
@IWGPタッグ王座戦:高山善廣、鈴木みのる(ch)vs.森嶋猛、力皇猛(7/10/04)
巨体相手に映えるみのるのレスリング・テクニックと
巨体同士のぶつかり合いがミックスされた試合で面白い。
しかしみのるがリアルな駆け引きを仕掛けた時に
そういう視点を持たない今時のレスラーである力皇、森嶋はそれに気づかず受け入れてしまう。
一方で高山は対照的にしっかりぶつかり合いを見せるのだけど
これはこれで譲歩になっている。
力で及ばないにせよ、もし力皇、森嶋がそれに気づいて
同じ土俵に立ったならもっと面白くなったはずですね。
こういう観点においてプロレスに「強さ」が必要になる事がある。
平均的な良試合。
(執筆日:7/4/09)
Aタッグ王座戦:三沢光晴、小川良成(ch)vs.武藤敬司、太陽ケア(7/10/04)
武藤、三沢の初遭遇が目玉。
サービス・カットの域を超える物ではなかったけれど贅沢な見せ場でした。
一方で実際に試合をまかされた小川、ケアの2人。
小川はトリッキーという持ち味で持って試合をコントロールしていて良かったですね。
ケアは気持ちが入っていて我の強さを押し出し
この試合に新たな要素を加えたのは確かです。
しかし王座戦なんて体裁を取っているけれど
ファン・マッチに過ぎないこの試合にはそれは余り歓迎されず不協和音の小波も立てている。
まあコントロバーシャルながら悪いとは言い切れない。
まあまあ良い試合。
(執筆日:7/4/09)
総評
丸藤対KENTAをメインにしたくない気持ちは分かる。
しかしそれがスミス、ウォーカーでメインを失敗に導く不安より大きかった、とは感覚がおかしいんじゃない。
ベビーフェイス/ヒールなので盛り上がって終了したとはいえこのメインは大会として駄目。
特典で2試合ついている事に免じて星1つつけようかという程度。
(執筆日:8/13/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
E#1コンテンダーズ・マッチ:KENTAvs.丸藤正道KENTAがいきなりビッグ・ブーツへ。
丸藤はかわす。
KENTAの足がロープにかかるも攻撃はしない。
KENTAが丸藤の頭部を蹴り飛ばす。
丸藤もやり返す。
エルボーの打ち合い。
KENTAがソバット。
ロープに走る。
丸藤がドロップ・トー・ホールド。
ロープに走りスライディング・キックへ。
KENTAがかわし胸を蹴り飛ばそうとする。
丸藤がかわす。
KENTAがジャンピング・キックへ。
丸藤がかわす。
仕切りなおし。
丸藤がロー・キック。
KENTAがロー・キックを打って行きバックを取る。
バックを取り返した丸藤にバック・エルボー。
胸にハイ・キックを叩き込んでいく。
丸藤が受け止めドラゴン・スクリュー。
KENTAがすぐに起き上がりハイ・キックで倒す。
胸に蹴りを叩き込んで行く。
耐えて起き上がる丸藤にエルボー。
丸藤が打ち返す。
KENTAが腹にパンチ。
ロープに振りジャンピング・ビッグ・ブーツ。
起こして頭部にエルボーを打ちおろして行く。
丸藤が跳ね除け低空ドロップ・キック。
KENTAが耐え胸を蹴り飛ばす。
カバー。カウント1。
スナップ・メアから背中に蹴り。
カバー。カウント2。
チン・ロック。
丸藤がレッグ・ロックに返す。
KENTAが蹴りつけて外す。
起こすとロープに振りキッチン・シンク。
胸に蹴り。
もう1発。
腹にパンチ。
腹にエルボー。
蹴り。
起こすとエルボー。
丸藤が足に蹴り。
KENTAのエルボーと丸藤の足への蹴り。
KENTAもロー・キックで打ち合う。
KENTAがロープに走りビッグ・ブーツ。
スナップ・メアから首4の字。
丸藤が反転しロープに足をかける。
KENTAがボディ・ブロー。
エルボー。
丸藤が撃ち返す。
KENTAがエルボー。
丸藤がロープに走る。
KENTAがカウンターでキッチン・シンク。
ブレーン・バスターを狙う。
丸藤が耐えパンチ。
場外へのブレーン・バスターを狙う。
KENTAが耐え体勢を入れ替える。
場外へのブレーン・バスターへ。
丸藤がエプロンに着地し足に蹴り。
ショルダー・ブロックへ。
KENTAがカウンターで蹴り。
エプロンに出ると丸藤を起こしブレーン・バスターを狙う。
丸藤が耐え腹にパンチ。
足に蹴り。
顔にソバット。
エプロンへのニー・クラッシャー。
柵にKENTAの足を絡める。
チョップ。
ドロップ・キックで脚を柵に叩きつける。
リングに戻る。
KENTAが遅れてリングに入る。
丸藤が頭部にストンピング。
両腕を掴んで頭部にストンピング連発。
カバー。カウント2。
足を絡めて捻る。
4の字を決める。
KENTAが食らいながら張り手。
丸藤がすぐ打ち返す。
KENTAがロープを掴む。
起こそうとする。
KENTAがエルボー。
エルボーの打ち合い。
張り手の打ち合い。
KENTAの方が疲れている。
丸藤が低空ドロップ・キックでダウンさせる。
起こすとニー。
コーナーでロープに脚を絡める。
場外に出ると脚にドロップ・キック。
レッグ・ロック。
KENTAが食らいながらも蹴り。
丸藤も応戦し打ち合い。
丸藤が連打し離す。
丸藤が起こそうとする。
蹴り上げてきたKENTAを蹴り。
KENTAが蹴り上げ丸藤にしりもちをつかせる。
丸藤がKENTAを担ぎ上げニー・クラッシャー。
ロープに振りヒップ・トスを狙う。
こらえたKENTAを転がしレッグ・ロック。
KENTAがロープを掴む。
KENTAを起こすとターン・バックルにぶつけ蹴り。
脚を蹴り、チョップ。
コーナーに振ろうとする。
KENTAが振り返し突進。
カウンターで蹴りを食らうも突進。
カウンターでニーを食らう。
突進してきた丸藤にパワー・スラム。
丸藤が蹴り。
ロープに振る。
KENTAがクローズライン。
クローズライン。
クローズライン。
蹴り。
ブレーン・バスター。
コーナーに上りダイビング・クローズライン。
カバー。カウント2。
STF。
15分経過。
丸藤がロープを掴む。
KENTAがバックを取る。
丸藤がカウンターでバック・エルボーをいれバックを取る。
KENTAがカウンターでバック・エルボーをいれ蹴り。
蹴りを叩き込みソバット。
コーナーにもたれた丸藤にビッグ・ブーツ。
反対コーナーに走る。
丸藤が追いフライング・クローズライン。
反対コーナーに走る。
KENTAがビッグ・ブーツへ。
丸藤は受け止めると殴りつける。
エルボーの打ち合い。
丸藤が飛びついて倒しレッグ・ロック。
KENTAがロープを掴む。
丸藤はKENTAの脚をロープに絡めドロップ・キック。
反対コーナーからフライング・バック・エルボー。
ブレーン・バスターを狙う。
後ろに着地したKENTAに低空ドロップ・キック。
ロープに走り頭部を踏みおろす。
頭部に蹴り。
カバー。カウント2。
不知火を狙う。
KENTAは押し飛ばすと後頭部にクローズライン。
鉄柱に肩から突っ込ませ蹴り飛ばす。
後ろからドロップ・キック。
場外に出ると頭部にジャンピング・ビッグ・ブーツを決め鉄柱に叩きつける。
エプロンに上がりスプリングボード式ドロップ・キック。
コーナーにもたれた丸藤にビッグ・ブーツ。
もう1発。
崩れたところにドロップ・キック。
ライガー・ボム。カウント2。
起こすとコンビネーション・キックからロープに走りジャンピング・ビッグ・ブーツ。
カバー。カウント2。
担ぐ。
丸藤はエルボーを入れて逃れるとロープに走る。
KENTAが打ち上げエース・クラッシャー。
頭部への蹴りを狙う。
受け止められるもニーを突き上げる。
もう1回狙う。
丸藤がカウンターでドロップ・キック。
KENTAが一足早く起き上がる。
中央で張り手の打ち合い。
丸藤が揺らぐも脚に蹴り。
低空ドロップ・キック。
スーパー・キックへ。
KENTAが受け止めSTF。
変形バタフライ・ロック。
丸藤がロープに脚をかける。
KENTAが突進。
丸藤はかわして持ち上げコーナーの上にのせる。
コーナーに上ろうとする。
バック・エルボーを食らうもドロップ・キック。
髪をつかんで逆さ吊りにする。
頭部に蹴り。
エプロンに出るとコーナー・トゥー・コーナーのスプリングボード式ドロップ・キック。
カバー。カウント2。
セカンド・ロープを蹴って不知火を決めカバー。カウント2。
タイガー・フロージョンの体勢。
KENTAが担いでG2Sへ。
丸藤が着地しタイガー・フロージョンの体勢。
KENTAがコーナーに押し込んで防ぐ。
丸藤がロープを掴んでジャンピング・キック。
スーパー・キック。
不知火を狙う。
KENTAがタイガー・スープレックス。
G2Sを決める。
カバー。カウントは2。
頭部を蹴り飛ばそうとするもかわされる。
ロープにもたれた丸藤の背中を蹴り。
ロープを往復。
丸藤がカウンターで脚にドロップ・キック。
KENTAがニー・パッドを外す。
胸に蹴り。
丸藤がエルボー。
KENTAが胸に蹴り。
丸藤がエルボー。
KENTAが蹴りを打って行く。
丸藤がスーパー・キック。
張り手からスピニング・スーパー・キック。
KENTAが耐えて張り手を連発。
ロープに走る。
同ロープに走った丸藤に蹴りを放つ。
丸藤はいなすと同時にスピニング・スーパー・キック。
KENTAを起こすと持ち上げる。
下ろしてスーパー・キック。
カバー。カウント2。
タイガー・フロージョンを決め1,2,3!
丸藤の勝利!
試合結果
@田上明、平柳玄藩vs.井上雅央、ジェイソン・ジョーンズA石森太ニ、リッキー・マルビンvs.佐野巧真、宮原健斗
Bモハメド・ヨネvs.ボビー・フィッシュ
C秋山準、小川良成vs.金丸義信、本田多聞
D高山善廣、斉藤彰俊、吉江豊vs.佐々木健介、森嶋猛、起田高志
E#1コンテンダーズ・マッチ:KENTAvs.丸藤正道
Fタッグ王座戦:バイソン・スミス、キース・ウォーカー(ch)vs.杉浦貴、谷口周平
@IWGPタッグ王座戦:高山善廣、鈴木みのる(ch)vs.森嶋猛、力皇猛(7/10/04)
Aタッグ王座戦:三沢光晴、小川良成(ch)vs.武藤敬司、太陽ケア(7/10/04)