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Noah:Best of Noah 2006の分析


名勝負 Jrヘビー級王座戦:KENTA(ch)vs.杉浦貴(6/4/06)
好勝負 小橋建太vs.丸藤正道(4/23/06)

ブライアン・ダニエルソンvs.KENTA(12/2/06)

GHC王座戦:丸藤正道(ch)vs.三沢光晴(12/10/06)

@小橋建太vs.丸藤正道(4/23/06)
 小橋は悠然と胸を貸す形。
 
 丸藤はどう斜めから切り込むかが鍵ですが、
 なんでも勝てば良いというスタンスではなく、
 ショルダー・タックルやナックル・ロックといった
 力技も敢えて自ら志願するスタンス。

 如何にヘビー級に転向しようと力技だけでは勝ち目がないし、
 Jr.の動きに対して小橋は適切に反応しきれずミスが起きそうな状態なので、
 リアルとしても正解のストーリー・ライン。

 バランス感覚が難しい挑戦でしたが、
 丸藤は上手くこなしており、
 中盤の脚攻めを活かさずとも終盤しっかりと勝ち目を作れていたのはお見事。
 場外の小橋にスプリングボード式ミサイル・キックを決めたシーンは盛り上がりましたね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/20)

AJrヘビー級王座戦:KENTA(ch)vs.杉浦貴(6/4/06)
 最初は形から入っていますが
 蹴りや柵へのバンプなどは地味にハード。
 しかしそれをたいしたスポットと位置づけず
 場外戦の挿入、打撃の打ち合いを挟んで王道の構成。
 その中でも張り手合戦が凄まじい。
 余りに過激なのでKENTAのダウンがリアルに見える。
 そのKENTAに更に激しいエルボーを連打。
 これには試合に移入せざるをえない。
 その後のまったく休まず体を酷使する投げ中心に
 試合を成立させながらそれでいて単調にならずに続行。
 断崖式アングル・スラム→DDTのリングアウトかという見せ場から終盤へ。
 この時間帯になっても場外、過激スポット、打撃戦のバランスが良く
 Noahお得意のロング・マッチに持ち込んでいる。
 内を向いた状態で雪崩式フィッシャーマンズ・スープレックスに切り返したり、
 グー・パンチと頭部への蹴りで潰しあったりととんでもない攻防でした。
 そこに杉浦のアンクル・ロックまで入ってくるのだから文句なし。
 ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:1/?/12)

Bブライアン・ダニエルソンvs.KENTA(12/2/06)
 KENTAは打撃、ブライアンはサブミッションが武器。
 とはいえ使い分けることで相手の邪魔をすることなく
 相手の武器の技種も含めてバランスの良い試合運びを見せています。
 両者の、特にゲストであるブライアンの魅力を伝えるために
 前半はどっしりと構えた展開で
 本来なら爆発できるのに抑えているところはありますね。
 またUSと違って観客が声を出さないし盛り上がりも弱いので
 若干流れの作り方が甘くなっているところはあります。
 しかしブライアンの柵越えダイブから試合は白熱。
 キャトル・ミューティレーションも最上位技として認知されていないならされていないで
 重ねがけでそのレスリングの攻防をボリュームたっぷりに見せることで対応している。
 この数え歌の中では最下位に位置するでしょうが素晴らしい試合。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:1/?/12)

CGHC王座戦:丸藤正道(ch)vs.三沢光晴(12/10/06)
 Jr.と見間違うかのようなキレキレの演舞。
 
 続いて丸藤がロープを使ったドラスクから徹底的な脚攻め。
 エプロンでのタイガー・ドライバーもラナに返すし、
 花道からの不知火も決めているので、
 とにかく丸藤が攻め込んでいる印象です。

 ただこの歪なバランスでも成立する程
 三沢が抵抗して振りぬくエルボー一発が鋭い。

 三沢だからこそ、過激技が存在するNoahだからこそ
 成立している試合内容ですね。
 フィニッシャーも内容に合っている。

 終盤丸藤がもう少しペース・ダウンすれば表現的に更に良くなったか。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@小橋建太vs.丸藤正道(4/23/06)
AJrヘビー級王座戦:KENTA(ch)vs.杉浦貴(新チャンピオン!)(6/4/06)
Bブライアン・ダニエルソンvs.KENTA(12/2/06)
CGHC王座戦:丸藤正道(ch)vs.三沢光晴(新チャンピオン!)(12/10/06)