TOP日本のプロレスNoah 2000年代の大会 →Best of Noah 2001

Noah:Best of Noah 2001の分析


名勝負 初代GHC王座決定トーナメント決勝:三沢光晴vs.高山善廣(4/15/01)
好勝負 Jrヘビー級王座戦:高岩竜一(ch)vs.丸藤正道(12/9/01)

@初代GHC王座決定トーナメント決勝:三沢光晴vs.高山善廣(4/15/01)
 重厚なファイト。
 高山は2,3年後に比べると
 ヘビー級ならではの削りあいのスタイルをまだ確立できていない様子ですが
 それでも重苦しい打撃に加えUWF仕込のサブミッション織り交ぜ、
 及びスポットとして効果的に要所のみに配置した投げは素晴らしいものがあります。
 三沢もこの試合で新しい引き出しを見せている。
 受けに回ってエルボーの打ち合いによる拘りと
 グラウンドでの切り返しで硬軟使い分けて反撃で魅せている。
 ハード・ヒッティング、重みはトップ・クラスの潰しあいでしたが、
 後半には三沢が喉付近から流血することで
 その凄まじさが更に際立っています。
 グラウンドを尊重した特殊な試合構成とあって
 不慣れでスポットの見せ方に多少改善の余地はあるものの
 初代王座戦として死力を尽くした素晴らしい内容でした。
 ぎりぎり名勝負。

AGHC王座戦:三沢光晴(ch)vs.秋山準(7/27/01)
 序盤は安易に受けて特別なカードとしては
 少々安っぽいセット・アップです。
 三沢の武器であるエルボーに対して
 秋山が同じエルボーで打ち合っているのもいまいち。
 まあそのエルボーの打ち合いが
 構成の上で一つの要素として使いやすいことは分かりますけどね。
 秋山の首攻めは導入からクロス・フェイスへという決め技まで
 しっかり完結されていて中盤として見事に機能しています。
 花道DDTからの攻防でNoahらしい高まりと共に終盤戦。
 三沢が雪崩式タイガー・ドライバーを始めとして大技を叩き込んでいくも
 秋山がことごとく返していくシーンはドラマチックでしたね。
 四天王の試合として想像するものからすると
 綺麗過ぎて壮絶さも乏しいがレベルは高い。
 好勝負に少し届かず。
 
BJrヘビー級王座戦:高岩竜一(ch)vs.丸藤正道(12/9/01)
 高岩がいきなりラリアット。
 餅つきパワー・ボムにつなげ3発目を花道に放ちます。
 実に興のないスタートですね。
 丸藤はダメージを引きずりつつ
 優れたカウンターによって試合を成立させている。
 場外に投げ捨てた際に丸藤が脚を痛める展開から高岩が脚攻め。
 4の字前に脚へダイビング・エルボー・ドロップを連発したりと
 高岩のスタイルの中での脚攻めを見せていましたね。
 ただ改めて言いますが風情がない。
 終盤は高岩のヒールがかった身振りにより
 雪崩式DVDなど過激な技が乱れ飛びます。
 また高岩は雪崩式パワー・ボムを
 ハリケーン・ラナに返された際に完全につぶれていましたね。
 三度言いますが高岩らしさの出た、私の嫌いな試合です。
 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:1/?/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@初代GHC王座決定トーナメント決勝:三沢光晴(初代チャンピオン!)vs.高山善廣(4/15/01)
AGHC王座戦:三沢光晴(ch)vs.秋山準(7/27/01)
BJrヘビー級王座戦:高岩竜一(ch)vs.丸藤正道(12/9/01)