新日本プロレス:Complete Inoki V.9 Disc 2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約2時間5分です。
@優勝決定戦:ハルク・ホーガン、スタン・ハンセンvs.アントニオ猪木、ボブ・バックランド(12/10/80)
ハンセンはやや自分のイメージと一致していない所にまだタッグとしての経験の少なさを感じますが
その支配力を売りにしたセンスのある運びは見られる。
ホーガンもそれについていけてますね。
猪木、バックランドもチームとして意思の統一は出来ている。
個々においては猪木−ハンセンの絡みが飛びぬけ、
他は特筆すべきものがないのが弱点。
まあまあ良い試合です。
Aエリミネーション・マッチ:アントニオ猪木vs.ラッシャー木村、アニマル浜口、寺西勇(11/4/82)
猪木のレスリングの仕掛けが輝いていますね。
相手の控え含めたチームとしての圧力を表現しています。
ただ猪木が受け手に回ると魅力が落ちる。
ハンデ戦とは思えないパワー・バランスですが相手が相手ですからね。
寺西はレベルが低いし、浜口は不器用でまともに作り上げられない。
結局スタミナの面で木村を補助するぐらいしか強みを見せようが無いのです。
終盤猪木が疲れて激戦を気取り、負けて相手を立てたけど
1人芝居の印象はぬぐえない内容でした。
平均的な良試合。
(執筆日:2/25/11)
Bアントニオ猪木vs.マサ斉藤(3/26/87)
マサのスタンディング/グラウンドを分かつ試合スタイルは分かりやすい。
しかし猪木は衰えが目立ち、向かい合っているようで
その実試合の中で適切にリアクションを返していない。
たいした事ない技に対しても顔芸をするので、
低いレベルで激戦を気取る、という白々しい内容になっています。
またそんな状態で20分も続けた挙句に海賊男が乱入。
その後マサが戻ってくるも再開ではなくグダグダといざこざを続けました。
内容もストーリーも駄目な、悪い試合。
事前に予定されていた猪木戦が流れた事を長州が抗議。
猪木がその思いに応えて特別試合として行うことに。
Cアントニオ猪木vs.長州力(12/12/87)
長州が気持ちを発露しているのに
猪木は応えずいきなり延髄切り一発から鉄柱で流血させます。
後は打撃で時間を埋め、頃合を見て馳がもう試合は出来ないと長州を止めに入り終了。
抗争の宣伝でしかない内容でしたね。
Dアントニオ猪木vs.ビッグ・ヴァン・ベイダー(12/12/87)
Cに続いてこの試合に。
内容はというとベイダーが立て続けに技を決めストレート勝ち。
所謂スカッシュ・マッチで、つまりこちらも宣伝です。
Eアントニオ猪木vs.リック・フレアー(4/29/95)
フレアーの作り方なら猪木が動くだけで良く
そこに裏付ける力があるかどうかは余り要求しないので
それなりに試合を作れる状況にありますね。
攻防もフレアーが誘導。
終盤は猪木の見得とフレアーの逃げがクリックしています。
しかしフレアーはそのフレアー独自の方法論が評価できるだけだし、
猪木も引退するのが10年遅く実体がまるで無い。
楽しめはするものの、無駄にドリーム・マッチを消費した印象を強く受ける内容です。
平均レベル。
(執筆日:6/25/10)
総評
中身はほとんどないが知名度のある試合が揃ってはいる。
(執筆日:4/1/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@優勝決定戦:ハルク・ホーガン、スタン・ハンセンvs.アントニオ猪木、ボブ・バックランド(優勝!)(12/10/80)Aエリミネーション・マッチ:アントニオ猪木vs.ラッシャー木村、アニマル浜口、寺西勇(11/4/82)
Bアントニオ猪木vs.マサ斉藤(DQ)(3/26/87)
Cアントニオ猪木vs.長州力(12/12/87)
Dアントニオ猪木vs.ビッグ・ヴァン・ベイダー(12/12/87)
Eアントニオ猪木vs.リック・フレアー(4/29/95)