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新日本プロレス:Complete Inoki V.4 Disc 1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@アントニオ猪木vs.ウィリアム・ルスカ(2/6/76)
 良いですね。
 再戦と違ってルスカの柔道の素地、リアルな技術を利用しているので緊張感があります。
 仕掛けた後の攻防は見せれませんけどね。
 この素材に対して構築も良好。
 場外を挟んだり、打撃で荒れさせたりと最低限の行動で試合を作り上げている。
 バック・ドロップをフィニッシュにする絵的な工夫も良いですね。
 ただ3連発して決着後ルスカがすぐ起き上がるのは微妙ですし、
 ルスカが柔道着を脱いでの終盤モードは分かりやすい一方で肝心の勝負論から自ら離れる結果となっています。
 平均的な良試合。
 (執筆日:8/7/10)

Aアントニオ猪木vs.ウィリアム・ルスカ(12/9/76)
 ルスカが試合前の襲撃でアーム・バーを決め、
 猪木の腕の弱点化、ルスカのヒール化を示しストーリーを作ったのは良かったけど
 試合はというとサブミッションが過程を見せられない低レベルな物で
 猪木が幅広い攻めとちょっとした表現を一方的に見せて時間を延ばしているだけ。
 ルスカが柔道家としての強さを、猪木がプロレスとしての基盤を持ち寄るかと思ったのだが凡庸な素人マッチでがっかりする。
 悪くない試合。
 (執筆日:6/25/10)

Bアントニオ猪木vs.ザ・モンスターマン
 モンスターマンのスピードのあるジャブに対し、
 猪木のガードが間に合っていなくて萎えます・・・。
 しかしモンスターマンは思いの外プロレスという仕事内容を理解していますね。
 相手の反応できる速度に落とし、
 攻め手を大きなモーションのある飛び蹴りなどにして対応。
 まあ打撃スタイルという性質上、その配慮が緊張感の喪失に繋がる部分もありますけど。
 そこそこ楽しめる格闘技戦。
 最後のパワー・ボムがモンスターマンの練習不足で微妙になったのは残念。
 悪くない試合。

Cアントニオ猪木vs.チャック・ウェプナー(10/25/77)
 ラウンド4からですが、それを感謝したくなる程です。
 微妙なボクシングをベースに所々で茶々を入れた退屈な内容です。
 ひどい試合。
 (執筆日:6/25/10)

Dアントニオ猪木vs.ランバージャック・ジョニー・リー(4/4/78)
 リーは見せ方が悪く粗雑。
 それに対して猪木はピンチを演出しようとして
 結局格好のつかない事になってしまいます。
 リーは受け手に回るとひどいダウン受身をするし、見事な失敗作。
 ひどすぎる試合です。

Eアントニオ猪木vs.カール・ミルデンバーガー(11/9/78)
 実績もあるのでカールのボクサー・スタイルはしっかりしている。
 しかしその分柔軟性が足りずプロレスとして何か生まれる事はない。
 最後もボストン・クラブで面白みがないですね。
 悪い試合。
 
Fアントニオ猪木vs.ミスターX(2/6/79)
 黒人+マスク+柔道着という奇妙な容姿をしたミスターXですが
 殺気のさの字もなくこれといった武器も感じさせません。
 猪木がサブミッションを武器に攻め、苦労する事なく勝利。
 ひどい試合。

総評
 異種格闘技戦特集。
 まともにプロレスとして組み立てられたのは1試合目ぐらい。
 とてもパフォーマンスの良くない内容です。
 (執筆日:6/14/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アントニオ猪木vs.ウィリアム・ルスカ(2/6/76)
Aアントニオ猪木vs.ウィリアム・ルスカ(12/9/76)
Bアントニオ猪木vs.ザ・モンスターマン
Cアントニオ猪木vs.チャック・ウェプナー(10/25/77)
Dアントニオ猪木vs.ランバージャック・ジョニー・リー(4/4/78)
Eアントニオ猪木vs.カール・ミルデンバーガー(11/9/78)
Fアントニオ猪木vs.ミスターX(2/6/79)