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新日本プロレス:Junior Battles of '84の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間です。
SlamBamJam製。

@Jrヘビー級王座戦:ダイナマイト・キッド(ch)vs.デイビー・ボーイ・スミス(7/20/84)
 (4分経過時から)
 スピード感に乏しく、またこの2人でしか出来ない意思疎通でもないですね。
 しかしシビアな戦いで安定している。
 終盤に関しては良い作り方が見られました。
 ただフィニッシュだけはその前に何故かクローズライン相打ちを挟んだために浮いている。
 まあまあ良い試合。

A高田延彦vs.山崎和夫
 ミサイル・キックが短時間の間に3発とUWFではなくJr色が強い内容。
 途中からで収録時間も短く、たいした試合ではありません。

B高田延彦vs.小林邦昭(3/?/84)
 打撃に対する認識のズレがありますね。
 ヒート・アップするのに攻防自体はそこまで高まらない。
 高田の独自性は出ず、小林の世界の中で描かれた内容です。
 終盤は丸め込みを上手く織り込んで盛り上げていきましたね。
 フィニッシャーがカウント2で返したように見え、ゴングも遅かったために締まらなかったのは残念。
 まあまあ良い試合。

C高田延彦、星野勘太郎vs.小林邦昭、寺西勇(3/?/84)
 ミサイル・キックでブーストすると大技を散りばめたハイ・テンション・ファイト。
 ただ持続させる工夫はなく後半は下降線を辿ります。
 また最後はわざとらしい両者フェンス・アウト・・・。
 平均レベル。

DJrヘビー級王座戦、三つ巴戦:ザ・コブラvs.デイビー・ボーイ・スミス(2/7/84)
 (4分経過時から)
 スミスが優れたパワー・スポットを連発。
 コブラもハイ・フライングのスポットだけでなく小技にもスケールの大きさを適用出来ていましたね。
 また、そんなに攻守が切り替わらないので難度も高くはありませんでしたが、
 コブラの意思疎通の悪さも特に出ず。 
 非常に見応えのある内容です。
 残念なのは内容自体は両者リングアウトにふさわしい激戦だったものの
 10分の内6分しか収録されていないために観ている方が完全に受け入れるには後一歩足りない事です。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

EJrヘビー級王座戦、三つ巴戦:デイビー・ボーイ・スミスvs.ダイナマイト・キッド(2/7/84)
 (4分経過時から)
 この2人にしか出来ないキレのあるレスリングからスタート。
 王座戦にふさわしいハードで重みのある凌ぎ合いに仕上がっています。
 しかし他の2試合に比べると空間的に地味でしたね。
 平均的な良試合。

FJrヘビー級王座戦、三つ巴戦:ザ・コブラvs.ダイナマイト・キッド(2/7/84)
 大技ではなくドロップ・キック等の中レベルの技で絶妙のテンションを作り上げています。
 コブラは前の試合と同じく攻防を適切にこなしていますし、打撃の打ち方も良かったですね。
 試合全体を通して上手く調整して運んでおり、
 終盤のニア・フォールはかなり盛り上がっています。
 バック・ドロップという選定はやや?ながらフィニッシュはタイミングばっちしでしたね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Gブリティッシュ・ブルドッグスvs.ザ・コブラ、ブラック・タイガー(1/20/84)
 トップ4人が集まったふさわしい内容。
 競い合うようにお互いが見せ場を生み出して行きます。
 後半はシングルよりもタッグに重きを映して。
 ただ物量押しで一時勝負から離れた所がありますし、
 またコブラ孤立のシーンが孤立の見せ方でもスポットでも弱かったですね。
 まあまあ良い試合。

Hリーグ戦:ダイナマイト・キッドvs.小林邦昭
 キッドが10点、小林が7点の時期の試合です。
 ベーシックで味気のない構築ですね。
 悪くはないのだけど。
 最後は想像の域を超えない大技連発から両リンという内容でした。
 平均レベル。

Iデイビー・ボーイ・スミスvs.小林邦昭(6/28?/84)
 (5分経過時から)
 小林のアピールが足りず、アピールしたかと思ったらダイブから両者フェンス・アウト。
 最初から収録すれば印象はちょっと変わるかもしれないけれど・・・。
 微妙な試合でしたね。

JNWA Jrヘビー級王座戦:ザ・コブラ(ch)vs.小林邦昭(2/9/84)
 (4分〜10分ぐらいをカット)
 素晴らしい試合になれる可能性は結構あったと思います。
 しかしこれでもかとその可能性は潰されている。
 最初の奇襲は認定宣言でリセットされるし、
 マスク剥ぎをするにはコブラがまだ人気を十分に獲得していない。
 小林が中々のリズムとサブミッションでコブラのハイ・スポットへのお膳立てをするも、
 コブラはコンセンサスの弱さ、踏み切りの悪さからやっぱり幾つかミスをしてしまっています。
 最後は実況席への危険な投げで両者フェンス・アウトです。
 平均より少し上。

総評
 バラバラな収録でカットもあり。
 Jrなのでクオリティはあるのだけどこれではちょっと満足度低め。
 しかし三つ巴戦はこの時代の中でも注目の試合です。
 (執筆日:8/13/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@Jrヘビー級王座戦:ダイナマイト・キッド(ch)vs.デイビー・ボーイ・スミス(7/20/84)
A高田延彦vs.山崎和夫
B高田延彦vs.小林邦昭(3/?/84)
C高田延彦、星野勘太郎vs.小林邦昭、寺西勇(ダブル・フェンス・アウト)(3/?/84)
DJrヘビー級王座戦、三つ巴戦:ザ・コブラvs.デイビー・ボーイ・スミス(ダブル・リングアウト)(2/7/84)
EJrヘビー級王座戦、三つ巴戦:デイビー・ボーイ・スミスvs.ダイナマイト・キッド(リングアウト)(2/7/84)
FJrヘビー級王座戦、三つ巴戦:ザ・コブラvs.ダイナマイト・キッド(新チャンピオン!)(2/7/84)
Gブリティッシュ・ブルドッグスvs.ザ・コブラ、ブラック・タイガー(1/20/84)
Hダイナマイト・キッドvs.小林邦昭(両者リングアウト)
Iデイビー・ボーイ・スミスvs.小林邦昭(両者フェンス・アウト)(6/28?/84)
JNWA Jrヘビー級王座戦:ザ・コブラ(ch)vs.小林邦昭(両者フェンス・アウト)