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新日本プロレス:壮絶!9.23幻の田園コロシアムの分析


名勝負 なし
好勝負 スタン・ハンセンvs.アンドレ・ ジャイアント

1枚、約55分です。

1981年9月23日に行われた田園コロシアムの試合を3試合完全収録したもの。

@ジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳 (ch)vs.エル・ソルタリオ
 ベーシックから入るとスピード、テクニカル、
 両面で上手く魅せれるように2人の間の関係を向上させていく。
 打撃で心理的優劣をタッチで加えているのも良いですね。
 グラウンドで込められた物を伝えてから
 鬩ぎ合ってそれぞれがダイブを決め幕、という当時の追う道中の王道を行く展開でしたね。
 好勝負に少し届かず。

Aスタン・ハンセンvs.アンドレ・ジャイアント
 乱戦というのは正確じゃないな。
 その拳は気持ちに駆られてはおらず、スケール・アップの意図を持って行われています。
 ハンセンは引かないファイト・スタイルと受けでバランスを上手く取っているし、
 ボディ・スラムや一本背負いという、この場にふさわしい技を用意している。
 アンドレも普通に能力の劣る部分を意識していて、
 腕狙いという理に頼りながら、一方でそのサブミッションでテンポを落とさないように考えている。
 雰囲気の面ではブッカーが良い仕事をしていて
 両者リングアウトを延長させる筋書き、
 そしてその延長戦をハンセンのラリアット炸裂、
 アンドレがそれに引けを取らないラリアットをレフェリーに打つ事で実質的勝敗をつけずに
 夢を夢のまま膨らませて終わらせているのが素晴らしい。
 全体的にもっと上手くできるような印象を受けましたが
 ヘビー級ならともかく、スーパー・ヘビー級の対決としてはこれで十分です。
 アンドレの生涯最高試合に位置づけられる、
 知性と能力によって作り上げられた好勝負。
 ぎりぎり好勝負です。
 
BIWGPアジア地区予選リーグ:アントニオ猪木vs.タイガー戸口
 雰囲気と攻防を完全に分けて2段構えにしているのは面白いですね。
 前半は猪木が速攻に対して沈黙の受けからナックル・パートで反撃し雰囲気を固めます。
 後半はまともに攻防を行う。
 戸口の荒々しさをやりこめて最後は必殺フルコース。
 まあまあ良い試合です。

総評
 見直してみると@、Bは猪木、藤波が思いの外魅力を出しているし、
 Aも本質が見えてきて評価が上がりましたね。
 試合単価の観点からこの日の全カードぐらい収録してくれても、とは思いますけど。
 (執筆日:5/22/10)

DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Aスタン・ハンセンvs.アンドレ・ジャイアント
  ハンセン入場。
  アンドレが入場。
  ロープをまたぐと近づいてきたハンセンに蹴り。
  殴りつける。
  ヘッド・バッド。
  ハンセンが蹴り。
  頭部にエルボーを打ちおろす。
  エルボーを打ちおろす。
  コーナーに振る。
  アンドレが近づいてきたハンセンに蹴りをいれ倒す。
  アンドレが近づいてきたハンセンにベア・ハグ。
  ハンセンがエルボーを打ち込んでいくも締め上げられて止まる。
  ヘッド・バッド。
  前腕を叩きつける。
  アンドレがふらつく。
  ハンセンがエルボーを打ちおろす。
  殴りつける。
  アンドレがリスト・ロック。
  ヘッド・バッド。
  グラウンドに倒す。
  脇固め。
  腕にヘッド・バッド。
  腕にストンピング。
  観客を挑発。
  ハンセンが起き上がりチョップ。
  チョップ。
  アンドレがヘッド・バッド。
  ロープに腕を巻きつけ引っ張る。
  ハンセンが殴りつけるもアンドレは放さない。
  アンドレがハンセンをコーナーに振りショルダー・タックルへ。
  ハンセンはかわして自爆させるとエプロンにダウンしたアンドレにストンピング。
  背中を殴りつける。
  ボディ・スラムを狙うも持ち上げられない。
  アンドレが殴りつけハンマー・ロック。
  ハンセンが脚を殴りつけていく。
  ゆれたアンドレをロープに押し込む。
  アンドレはカウント4で放すと腕を取る。
  腕折りで締め上げる。
  ハンセンが髪を掴んで倒す。
  ハンセンが腹にパンチ。
  アンドレがハンマー・ロック。
  ハンセンが腹にパンチ。
  アンドレが放さずブレーン・バスター。
  ヘッド・バッド・ドロップにいこうとするも避けられると見てこらえる。
  ハンセンが腹にパンチ。
  アンドレが背中を殴りつける。
  背中にニーを押し当てチン・ロック。
  胸を殴りつける。
  背中にヒップ・ドロップ。
  ハンセンがショルダー・ブロック。
  アンドレがハンセンをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  アンドレが蹴り上げボディ・スラム。
  エルボー・ドロップへ。
  アンドレがかわして自爆させる。
  ハンセンが先に起き上がり背中にストンピング。
  背中を殴りつける。
  キャメル・クラッチ。
  アンドレがロックを引き離そうとする。
  ハンセンがヒップ・ドロップ。
  アンドレが食らいながらもその隙をついて後ろにすり抜け脚を引いて倒す。
  ハンセンが起き上がりエルボーを打ちおろす。
  頭部にニー。
  頭部にニー。
  エプロンに出てストンピング。
  アンドレが脚を掴んで倒し両者場外。
  ハンセンが殴りつける。
  アンドレが殴りつける。
  ハンセンがチョップ。
  アンドレがハンセンをフェンスに押し付け殴りつける。
  鉄柱にぶつける。
  ハンセンがエプロンに叩きつける。
  アンドレが殴りつける。
  両者リング・アウトになる。
  ハンセンがリングに戻り延長戦を要求。
  アンドレがエプロンに上がりどういう事かと訊ねる。
  こちらも延長を要求している様子。
  延長戦を決定する。
  ハンセンがいきなり蹴り。
  エルボー。
  エルボー。
  一本背負い。
  蹴りつける。
  頭部を蹴りつける。
  エルボーを打ちおろす。
  ニー。
  アンドレの腕がロープに絡まる。
  アンドレを殴りつける。
  外れたアンドレを殴りつける。
  アンドレはハンセンをロープに押し付けると殴りつける。
  起こしてヘッド・バッド。
  ヘッド・バッド。
  ハンセンが崩れる。
  ハンセンを起こすとターン・バックルにぶつけようとする。
  逆にハンセンがアンドレをターン・バックルにぶつける。
  エルボー・ドロップへ。
  アンドレがかわしアーム・ロック。
  起こしてバタフライ・ロック。
  その状態で背中にヘッド・バッド。
  ロープに逃げようとするハンセンを中央に戻す。
  背中にヘッド・バッド。
  ボディ・スラム。
  ロープに走りボディ・プレスへ。
  ハンセンは避けるとエルボー・ドロップへ。
  アンドレは避けるとハンセンを倒してヘッド・バッド。
  起こすとロープに振りビッグ・ブーツへ。
  ハンセンはかわすとウェスタン・ラリアート。
  アンドレがたまらず場外に転げ落ちる。
  アンドレがサポーターをつけてリングに戻る。
  外そうとするレフェリーを突き飛ばす。
  間に入るレフェリーをロープに振りラリアート。
  ハンセンがアンドレの腹にパンチ。
  アンドレがヘッド・バッド。
  ロープに押し付け殴りつける。
  ハンセンが腹にパンチ。
  アンドレがハンセンをロープに押し付け殴りつける。
  ゴングが鳴らされる。
  アンドレはハンセンをコーナーに押し込み殴りつけヒップ・アタック。
  アンドレに反則が取られる!
  若手がリングに集まってくる。
  アンドレが若手を押し飛ばす。
  ハンセンがアンドレに殴りかかる。
  間に入る若手達を殴り飛ばす。
  若手が2人を何とか引き離す。
  ハンセンが若手を押し飛ばすもある程度落ち着いた様子。
  アンドレは俺の勝利だろ、とアピール。
  ハンセンがアンドレに殴りかかる。
  若手が引き離す。
  ハンセンは場外に下りるとブル・ロープをリングに投げ入れる。
  ハンセンが去っていく。
  アンドレも去っていく。 

試合結果

@ジュニア・ヘビー級王座戦:藤波辰巳(ch)vs.エル・ソルタリオ
Aスタン・ハンセンvs.アンドレ・ジャイアント(両者リング・アウト)
B延長戦:スタン・ハンセンvs.アンドレ・ジャイアント(DQ)
CIWGPアジア地区予選リーグ:アントニオ猪木vs.タイガー戸口