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新日本プロレス:アントニオ猪木最強タッグ戦シリーズ 70'sの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@3本勝負:アントニオ猪木、坂口征二vs.ルー・テーズ、カール・ゴッチ(10/4/73)
 序盤はセット・アップ。
 まず坂口を相手にテーズ、ゴッチが技術的優位性をアピールし、
 猪木がその技術に対して引けを取らず、むしろ抑える形でエースとしてアピールします。
 ここで立ち位置を作ったのは良いですが、タッグという形式がまだ未完の状態なので
 似たような内容が長ったらしく続き、その充実度に試合のクオリティは完全に依存します。
 個々を見ていくとまず57歳のテーズが厳しいですね。
 彼はタイミングを外すリング・ワークが中心でしょう。
 体のキレが無くなり、戦局という要素の薄いタッグになると
 それは小細工、集中力を削ぐ事にもなってしまいます。
 坂口もヘッド・ロック中心で色は出しているけれども
 他が密着度の高い攻防をするので形だけなぞった物に見えてしまいます。
 ゴッチは49歳ながらまだ美しい強さがありました。
 猪木は大ベテラン相手に良いレスリングを見せていますが
 技術的にはまだしもその若さ、身体能力を完全には使い切っていないですね。
 フィニッシュは当時を考えるとそれなりに考えられていたので形はついている。
 まあまあ良い試合。 
 (執筆日:6/24/10)

2試合目はいつものボッタクリ感をごまかすための収録か?
それより1試合目終了後のトロフィー授与のシーンを入れたらいいのに。
基本ムーブの力比べとかは
クラシックならではで凄く見せ方が上手いんですが・・・
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

@3本勝負:アントニオ猪木、坂口征二vs.ルー・テーズ、カール・ゴッチ
  国歌斉唱の後握手から試合開始。
  テーズ、ゴッチが坂口相手に老練なテクニックを見せる。
  猪木とゴッチの師弟対決になる。
  両者相手を知り尽くしている。猪木がやや圧倒。
  ゴッチはヘッド・ロックをバック・ブリーカーに返すとテーズに交代。
  テーズはロープに振られたところで坂口にテーズ・プレス。
  坂口がロープに振り今度はベア・ハグ。
  テーズはロープ・ブレイクで逃れるも崩れ落ちてしまう。
  坂口がロープに振るもテーズは2度も同じ手を食うかとロープを掴んで耐える。
  坂口はパワー・ファイトで技巧に対抗していく。
  猪木対ゴッチに。
  ゴッチは滑らかな動きで猪木の技をすり抜けて決めていく。
  猪木も負けじと対抗して行きヘッド・シザースでゴッチを苦しめる。
  ゴッチはヘッド・シザースから逃れると弓矢固め。
  猪木はロープ・ブレイクで逃れる。
  再びテーズ対坂口に。
  坂口がショルダー・タックルにヘッド・ロックで攻めていくも
  テーズが一瞬の隙を突きバック・ドロップを決め1,2,3!
  2本目。試合のペースが速くなる。
  テーズは坂口を軽くいなしゴッチと交代。
  坂口がグラウンド・コブラを狙うもゴッチは決めさせない。
  猪木対ゴッチになる。
  ゴッチが河津がけからアーム・バー。
  猪木は脚を取ると逆エビを狙うもゴッチは決めさせない。
  ゴッチが脚を攻めてからテーズに交代。
  テーズがラフな攻めに行き猪木から冷静さを奪う。
  猪木がテーズにボディ・シザース。
  リバース・スープレックスを決めるも
  テーズはブリッジから立ち上がるとバック・ドロップ!
  だが猪木もテーズの体勢を崩しテーズにもダメージを与える。  
  猪木がドロップ・キックから坂口にタッチ。
  坂口がアトミック・ドロップからカバーし1,2,3!
  3本目。
  坂口が河津がけに注意しながらヘッド・ロック。
  ヒップ・トスを交え再びヘッド・ロック。
  テーズは坂口に張り手を決めてからゴッチにタッチ。
  ゴッチ対猪木に。
  猪木がキー・ロック。
  ゴッチは何とか外そうとするも猪木は決め続けゴッチを苦しめる。
  ゴッチは猪木をそのまま持ち上げるとコーナーに持って行きロープ・ブレイク。
  ゴッチは腕のダメージを回復すべくテーズと交代。
  猪木とテーズが腕の取り合い。
  テーズが猪木を挑発するも猪木は応じず坂口に交代。
  坂口がコブラ・ツイストを決めるもすぐにテーズは逃れる。
  テーズは正面からのヘッド・ロックで締め上げる。
  テーズはチョークだとアピールし回復の時間を稼ぐ。
  猪木対テーズになる。
  テーズがバックに回るも猪木は脚をかけバック・ドロップに行かせない。
  今度はゴッチが出てくる。テーズとは違いクリーン・ファイト。
  猪木がコブラ・ツイストを狙うもゴッチは読んでいて決めさせない。
  ゴッチがチェーン・レスリングからボディ・スラムでカバー。カウント2。
  バックの取り合いになるも猪木はロープに逃げジャーマンを決めさせない。
  勢いあまって落ちたゴッチが戻ろうとしたところでドロップ・キック。
  バックを取るとジャーマンと見せかけ脚を取り
  逆エビ固めで1,2,3!
  猪木、坂口組の勝利!  

試合結果

@3本勝負:アントニオ猪木、坂口征二vs.ルー・テーズ、カール・ゴッチ(2-1)
Aアントニオ猪木、ストロング小林vs.ボロ&ジート・モンゴル