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新日本プロレス:Best of BotSJ 2023 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 BotSJ準決勝:マスター・ワトvs.マイク・ベイリー(5/26/23)

BotSJ決勝:マスター・ワトvs.ティタン(5/28/23)

@BotSJ公式戦:高橋ヒロムvs.ティタン(5/23/23)
 ヒロムがメリハリの利いた試合運び。

 ティタンも構成ポイントをついていて、
 ヒロムとハマった攻防を展開します。

 適切な一進一退。
 ヒロムが綺麗に合わせている一方で、
 ティタンのリミッターが外れる一歩手前という印象。

 素晴らしい試合ですがヒロムの四連覇が潰える一戦という意味では
 もう少しサプライズ感が欲しかった印象も。

 好勝負に少し届かず。

ABotSJ公式戦:エル・デスペラードvs.ロビー・イーグルス(5/24/23)
 メインではありますが。、
 じっくり場を温める所作で楽しませます。

 観客席乱闘挟んでロビーの足攻め。
 デスペも足攻めで応戦。

 技の攻防も部位の表現もバランスよく魅せました。

 ロビーが反撃を封じる為に続けた脚攻めは印象的でしたね。

 脚攻め合戦を拘りぬいた一方で
 焦点が明確すぎてもう少しサプライズ欲しいと思うところも。

 好勝負に少し届かず。

BBotSJ準決勝:マスター・ワトvs.マイク・ベイリー(5/26/23)
 ワトのスタイルの完成形とも言える相手で準決勝にふさわしいカードですね。

 序盤の入りはやや形式ばっていましたが、
 ちゃんとワトも誘導して繋ぎます。

 場外の工房の中でベイリーが腕攻めを開始という変わり種でフックをかけます。

 呼吸感合っていてアクションをしない間も関係性が築けています。

 ベイリーの執拗な腕攻めの支配を受けながら、
 ワトは良いリアクションを見せ、スムーズに反撃に繋げます。
 受けのバランス感覚も優れていましたね。

 BotSJの中でブレイクしたベイリーの実績に裏打ちされた流れからの逆転劇で印象的でした。

 ぎりぎり好勝負。

CBotSJ準決勝:エル・デスペラードvs.ティタン(5/26/23)
 序盤は噛み合うか不透明。
 やっていることが相手に活かされない印象。
 デスペの脚攻めに対してもティタンは動きすぎています。

 しかし、デスペの攻めに対してティタンの受けという構図ではなく、
 やられたらやり返す、という張り合いを試合の主軸に。

 ルチャドールの華麗さよりも熱いぶつかり合いを前面に押し出したことが功を奏し、
 どんどん試合は積み重なっていき右肩上がり。
 攻防もボリューム満点でした。

 とはいえ終盤ティタンの場外ダイビング・ダブル・ストンプがかわされた時の
 脚の痛みの見せ方の弱さには、とはいえ、やっぱり、と物足りなさが最後上回る結果に・・・。

 好勝負に少し届かず。

DBotSJ決勝:マスター・ワトvs.ティタン(5/28/23)
 ティタンの様式美にワトがスムーズに入り込み。
 
 ワトの個性は序盤では弱いものの
 その分ティタンが脚攻めから個性を強く押し出し。
 それに対して受け身でありながら飲まれないバランスをワトが維持。

 ダイブや打撃の打ち合いで終盤に向けての形を整えつつ、
 ティタンの強烈なムーブは終盤になっても色褪せません。
 ワトもまたクライマックスではこれまでにない程スケールを感じさせる技使い。

 終わりの印象が素晴らしく、ワトのキャリア・ベストといえる理想的な内容です。

 文句なしに好勝負
 (執筆日:5/?/23)