新日本プロレス:Best of NJPW April 2021の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | NEVER無差別級6人タッグ王座戦:後藤洋央紀、石井智宏、YOSHI-HASHI(ch)vs.KENTA、石森太二、高橋裕二郎(4/20/21) |
@IWGP世界ヘビー級王座戦:飯伏幸太(ch)vs.ウィル・オスプレイ(4/4/21)
タイミングを探りつつ緊張感あるレスリング。
ただ荒々しい声を上げつつもあくまでレスリングですし、
飯伏が先手を取って攻撃的な振る舞いでオスプレイの負傷個所が目立つので、
ビーを切り捨てたオスプレイがどこに立ち位置を求めているか見えず、やや中途半端にも見えます。
最高峰対決としては荒々しい削り合いで十分に見応えあり。
オスプレイと飯伏それぞれの見据えているものが違うのか
総合的に試合をとらえて様々なポイントで布石となりえるものを散りばめている割には
有機的に試合が結びついて行かないもどかしさがあります。
また技に対する受け身のタイミングもやや外れており
少しわざとらしさが目立つ受け身も幾つかありましたね。
飯伏のニーがオスプレイの鼻に、
オスプレイが飯伏のみぞおちにハード・ヒットで打撃を叩きこむと
壮絶さも加わってギアがかかってきます。
これがきっかけとなるかと思いましたが、
テンションをコントロールしているのに
盛り上げ所で足踏みしたりと最後までこの2人ならではのゾーンには至らず。
決して考えが足りていない訳ではないし、
立て直すフォローも出来ているのに
それでもクオリティの加点部分が頭打ちになっている不思議な一戦でした。
ビーも特に乱入することもなし。
契約切れに伴う応急処置的演出だったようで…。
ユナイテッド・エンパイア面子が良い割には
ブランディングがそんなに上手くいっていない感もありますね。
好勝負に少し届かず。
AKENTA vs.YOSHI-HASHI(4/19/21)
YOSHIは抗争の感情表現と
ロング・マッチの試合運びを適切に両立させていますね。
KENTAは視野の広いプロレス。
カメラのポジションも意識しながら
どう見えるかを考えながら試合運び。
複合的に考えて動いているので、
KENTAが一方的に攻めるシーンも長かったので退屈しなかったですね。
技の攻防に踊らされず
しっかり呼吸と余韻を持ってストーリーを語りました。
最後までKENTAの微修正・コントロールは輝いていて
レフェリー気絶、棒を絡めた演出も上手くいっていました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
CNEVER無差別級6人タッグ王座戦:後藤洋央紀、石井智宏、YOSHI-HASHI(ch)vs.KENTA、石森太二、高橋裕二郎(4/20/21)
6人入ってトリオらしい制圧シーン。
後藤を捕まえ適切に回していきます。
能力スキルで一歩劣る裕二郎が前面に出つつ
しっかり個性を出せていたのが印象的でしたね。
KENTA x YOSHI-HASHIの切り返し合いも良く、
終盤の棒攻撃も良いアクセントでした。
シングルの見せ場の一方でトリオの見せ場もバランスよくミックス。
少し前みたいに無理に30分試合にしていないので、
気持ちよく上がっていた内容になっています。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:4/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@IWGP世界ヘビー級王座戦:飯伏幸太(ch)vs.ウィル・オスプレイ(新チャンピオン!)(4/4/21)AKENTA vs.YOSHI-HASHI(4/19/21)
BNEVER無差別級6人タッグ王座戦:後藤洋央紀、石井智宏、YOSHI-HASHI(ch)vs.KENTA、石森太二、高橋裕二郎(4/20/21)