TOP日本のプロレス新日本プロレス 2021年の大会 → 新日本プロレス:NJPW G1 Climax Final 10/21/21

新日本プロレス:NJPW G1 Climax Final 10/21/21の分析


名勝負 なし
好勝負 グラップリング・ルールズ:ザック・セイバーJr. vs.柴田勝頼

G1決勝:飯伏幸太vs.オカダ・カズチカ

@永田裕志、矢野通vs.グレートOカーン、ジェフ・コブ
AYOSHI-HASHI、石井智宏、後藤洋央紀vs.SHO、EVIL、高橋裕二郎
Bタイガー・マスク、本間朋晃、真壁刀義、棚橋弘至vs.チェース・オーウェンズ、タンガ・ロア、タマ・トンガ、KENTA

Cグラップリング・ルールズ:ザック・セイバーJr. vs.柴田勝頼
 サプライズでエキシビション・マッチ。

 セイバーが毎度ながら上質なレスリング
 柴田のボディ・コントロールも素晴らしく、決して見劣りしません。

 グラップリング・ルールズの中で
 4の字を織り交ぜようとする柴田の仕掛けから
 プロレスの定型、デフォルメを織り交ぜます。

 しかしそれは序盤のリアルなレスリングの延長にあって、
 見事な攻防の数珠で最後のストレッチは最高の終わり方でした。

 あっと言う間の濃密な5分間。
 幸せでした。

 ぎりぎり好勝負。

Dマスター・ワト、田口隆祐、小島聡、天山広吉vs.BUSHI、高橋ヒロム、SANADA、鷹木信悟

EG1決勝:飯伏幸太vs.オカダ・カズチカ
 誤嚥性肺炎から復活を遂げ前人未到の3連覇を狙う飯伏。
 対するはレインメーカーを完全解禁したオカダで決勝にふさわしいカードですね。

 エンジンをかけると一気にフル・スピード。
 鋭い打撃音飯伏に、スケール感のある技を使うオカダ。
 それぞれ個のスキルの平均値が極めて高いので、
 それを活かしてまずはじっくりと試合を進めていきましたね。

 会場を盛り上げながら飯伏が場外投げ。
 狂気の笑みを見せ、生来の飯伏のトンパチっぷりを感じさせましたね。

 両者自分こそが最高だと印象付け合って
 それぞれの価値を攻守を入れ替え合う中で高めていき、あっという間に15分経過。

 非常に狙い通りに試合を高めていきます。

 飯伏は復帰後、不完全さを抱えながら試行錯誤してきた感がありましたが、
 欠場前の完璧なコンディションが戻ってきた、と感じさせるレベルでした。

 いつまでも見ていられるような激戦でしたが、
 飯伏がフェニックス・スプラッシュ自爆して脱臼。

 それで飯伏が試合続行不可能になり
 まさかのドクター・ストップによる決着。

 オカダが茫洋とした眼差しを見せる中で勝ち名乗りを受けたように
 誰も予想していない呆気ない終わり方であることは確かですが、
 一方で文句なしに好勝負〜ぎりぎり名勝負にはなり得ることは確実なラインにはありました。

 どこまでこの最後の帰結で評価を下げるかだけですが、
 この終わり方も飯伏のコントロバーシャルな1年間の中で悲劇として絵になって、
 フォールで介錯を求めた飯伏に断ったオカダのやり取り、
 そして試合後の4代目IWGPの再燃には
 これが歴史として今後に繋がっていく、
 飯伏とオカダが背負って繋げていくことを確信させるものがあって
 そんなに大きく落とさなくても良いと思いましたね。

 ぎりぎり好勝負です。
(執筆日:10/?/21)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@永田裕志、矢野通vs.グレートOカーン、ジェフ・コブ
AYOSHI-HASHI、石井智宏、後藤洋央紀vs.SHO、EVIL、高橋裕二郎
Bタイガー・マスク、本間朋晃、真壁刀義、棚橋弘至vs.チェース・オーウェンズ、タンガ・ロア、タマ・トンガ、KENTA
Cグラップリング・ルールズ:ザック・セイバーJr. vs.柴田勝頼(5分時間切れ)
Dマスター・ワト、田口隆祐、小島聡、天山広吉vs.BUSHI、高橋ヒロム、SANADA、鷹木信悟
EG1決勝:飯伏幸太vs.オカダ・カズチカ(優勝!)