新日本プロレス:Best of G-1 2020 part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | G1公式戦:石井智宏vs.タイチ(10/5/20) G1公式戦:棚橋弘至vs.KENTA(10/6/20) |
@G1公式戦:石井智宏vs.鷹木信悟(9/30/20)
真っ直ぐ向かいつつ突っ走らないように抑制を効かせ
細かく積み上げる打撃戦です。
ベーシックに流しつつも
観客を乗せる為の煽りの混ぜ方や
鏡合わせの使い方は非凡。
ただロング・マッチの割に前半から飛ばしたので、
後半の変調が物足りず、試合時間設定は裏目に出た印象です。
好勝負に届かずも中々良い試合。
AG1公式戦:石井智宏vs.タイチ(10/5/20)
昨年のG1で飛び切りの試合をしたカードが再び。
タイチが木槌攻撃をする等
フェイス/ヒールのコントロール要素もあるので、
去年程全速力のハード・ヒットにはなっていません。
しかし石井のKOを食らった表現は素晴らしく
タイチの芯の強さを引き立たせ、
タイチの実力もありますが、
やはりこのマッチアップ自体の化学反応が特別と実感させました。
ぎりぎり好勝負。
BG1公式戦:飯伏幸太vs.ウィル・オスプレイ(10/5/20)
特別なライパリティを描く割には
ベースをテンプレに置いて構築。
少しオスプレイの体の重さが気になりますね。
飯伏の過激な打撃からギアを入れると
攻防の切れ味も増してきて本領発揮し始めますが、
比較的単発であっさりまとめました。
確かにフィニッシュの工夫もありましたが、肩透かしな内容。
中々良い試合。
CG1公式戦:SANADA vs.ザック・セイバーJr.(10/6/20)
セイバーがグラウンド地獄。
この動きの妙はセイバーにしかできませんね。
SANADAはこのセイバーの土俵に踏み込みますが、
前回の試合に比べると少し動きにキレが足りません。
セイバーがこれでもかと次々に布石を打って包囲網を固める中、
投げ等の技が一発逆転の位置づけになる世界観ではありますが、
SANADAには後一歩高いファイトを期待したかった。
良くも悪くもセイバーの凄さが目立ちすぎました。
好勝負に少し届かず。
DG1公式戦:内藤哲也vs.YOSHI-HASHI(10/6/20)
王者対決という背景を得て注目度が上がる一戦。
内藤が地味に抑える中、
YOSHI-HASHIが丁寧にアピール。
力学の裏打ちが少し弱いものの存在感を示します。
状況が整えば内藤も格通りしっかり反撃してくる。
そこでYOSHI-HASHIがハンマー・ロックを連打。
しっかり両者の王者ポジションを活かして盛り上げましたね。
終盤も予想以上に激しい一進一退でした。
好勝負に少し届かず。
EG1公式戦:棚橋弘至vs.KENTA(10/6/20)
棚橋が軽快に動き、それを止めるべくKENTAが脚攻め。
展開を導く為の攻防過ぎて違和感はありますが、
早々に脚攻め展開に移ってからは良かった。
棚橋のギター・アピールをパクったり、
攻撃的な鋭いロー・キックを放ったりとらしさを出します。
棚橋も耐え姿をしっかり見せた上でドラスクで対抗しますが、
KENTAが倍返しで移入度を更に高めていきます。
KENTAは観客と棚橋両方しっかり見れてましたね。
笑ってしまうような気迫の打撃戦や
王座戦張りのニア・フォール合戦があり、
右肩上がりのクオリティ・ラインでした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:10/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@G1公式戦:石井智宏vs.鷹木信悟(9/30/20)AG1公式戦:石井智宏vs.タイチ(10/5/20)
BG1公式戦:飯伏幸太vs.ウィル・オスプレイ(10/5/20)
CG1公式戦:SANADA vs.ザック・セイバーJr.(10/6/20)
DG1公式戦:内藤哲也vs.YOSHI-HASHI(10/6/20)
EG1公式戦:棚橋弘至vs.KENTA(10/6/20)