TOP日本のプロレス新日本プロレス 10年代の大会 → 新日本プロレス:Best of Best of the Super Junior 2019 part.3

新日本プロレス:Best of Best of the Super Junior 2019 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 BOSJ公式戦:ドラゴン・リーvs.ティタン(5/24/19)

BOSJ公式戦:ロッキー・ロメロvs.エル・ファンタズモ(5/24/19)

BOSJ公式戦:ロビー・イーグルスvs.ウィル・オスプレイ(5/26/19)

BOSJ公式戦:鷹木信悟vs.石森太二(5/31/19)

BOSJ公式戦:ウィル・オスプレイvs.田口隆祐(6/3/19)

@BOSJ公式戦:ドラゴン・リーvs.ティタン(5/24/19)
 公式戦の一つでスペル・エストレージャ対決が見れるという豪華さ。
 使っているムーブ自体は定番のものですが、
 このカードに思うところはあるでしょう、
 お互いを意識しながら工夫を凝らし、
 相手に負けじと主張をしていますね。
 ティタンの個性である変調のスポット、
 脚狙いも良いアクセントになっている。
 終盤は少し勢いに任せている所もありますが、
 独特のキャンセル・ムーブも活用しながら盛り上げました。
 ぎりぎり好勝負。

ABOSJ公式戦:ロッキー・ロメロvs.エル・ファンタズモ(5/24/19)
 オスプレイ戦で時の人になったファンタズモは
 この前の名場面を生んだ会場入場口で
 ムーンサルトせず手すりを伝い歩くだけで終えたりと
 思いっきり観客を煽っていましたね。
 乗っているコンディションの時は何でも上手くいくし、
 この人を食ったようなファイトはロメロも得意とするところなので、
 ロメロも良く理解して合いの手を入れていますね。
 雰囲気作りからファンタズモの脚攻め、
 ロメロの腕攻めの織り込み方も良かった。

 ロメロも技量のあるレスラーですが、
 ファンタズモと違ってキャリアも長いだけに、
 いまさら変わるきっかけもなく、と思っていたら
 ここに来て化けてきましたよね。

 そしてこの2人に対してメインの位置付けを与えて
 セミの倍の29分という試合時間を与えた新日のブッカーも凄いですね。
 この期待に2人は見事に応えて見せ、間延びすることもなかった。
 王座ベルト絡みのズルして頂きの攻防は1,2分早めても良かった印象ですが、
 30分時間切れも見せた中での最後のスリリングさは素晴らしかったです。

 間違いなく2人の王座挑戦は約束されたであろうと確信させるワークでした。
 文句なしに好勝負。

BBOSJ公式戦:ロビー・イーグルスvs.ウィル・オスプレイ(5/26/19)
 オーストラリアのトップ・マッチながら
 NJPWでは認知されていないので
 まずは息の合った切り返し合いで
 イーグルスの存在価値を引き上げていきます。

 ただイーグルスは連撃から脚狙いの布石まで
 欲張り過ぎて進行のリズムは改善の余地あり。

 それでも一つ一つロング・マッチとしてスポットを配しており、
 脚狙いの布石も終盤に向けて意味性を持たせている。

 オーストラリアでの試合程
 全てがうまくいっている訳ではないが、
 終盤の攻防は実に素晴らしく、
 この2人だけの世界になっています。

 ファンタズモの椅子攻撃援護もありましたが、イーグルス勝利には納得感があり、
 イーグルスのNJPWでの地位向上に繋がったでしょうね。
 ぎりぎり好勝負。

CBOSJ公式戦:ウィル・オスプレイvs.DOUKI(5/30/19)
 DOUKIの奇襲をオスプレイが返り討ちにしてそのまま場外乱戦。
 オスプレイはこういう展開もお手の物なので問題ない。
 DOUKIはDOUKIボムという名の派手なダイビング・セントーンを見せていますが、
 基本的にはオスプレイのレベルより一段も二段も下がっている感は否めない。
 それでも終盤になるとスリリングな攻防を繰り広げました。
 直前のイーグルス戦でオスプレイが介入で負けている背景も
 良い方向に作用していたでしょうね。
 中々良い試合。

DBOSJ公式戦:鷹木信悟vs.石森太二(5/31/19)
 鷹木のパワーを見せるべき場面の絞込み、
 石森のロープ際のタクティクスが上手く嵌って
 序盤から自由度高い中で形を作っている。
 石森のゆったり間の試合運びの中で
 鷹木もその間による時間を活用して次を誘導する適切な受けをこなしている。
 終盤もマッシヴな打ち合い。
 ストップ鷹木を信じさせる白熱の攻防でした。
 文句なしに好勝負。

EBOSJ公式戦:ウィル・オスプレイvs.田口隆祐(6/3/19)
 田口がロープワークを繰り返し。
 横にずれて待機して油断したオスプレイにヒップアタック等
 ユーモアなスポットもありますが、
 一方ではハードに重みを感じるものも両立させている。
 田口独特の魅力が出ていますね。

 どちらのターンになっても
 噛み合いっぷりは変わらず。
 試合の進行に伴い適切に技のレベルを押し上げていく。
 田口の感性を生かしつつ売れ線にも配慮した素晴らしい試合。

 クライマックスもアンクル・ロックを織り交ぜ
 どっちにも転び得る見事な攻防を見せました。
 文句なしに好勝負。
  (執筆日:5/?/19)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@BOSJ公式戦:ドラゴン・リーvs.ティタン(5/24/19)
ABOSJ公式戦:ロッキー・ロメロvs.エル・ファンタズモ(5/24/19)
BBOSJ公式戦:ロビー・イーグルスvs.ウィル・オスプレイ(5/26/19)
CBOSJ公式戦:ウィル・オスプレイvs.DOUKI(5/30/19)
DBOSJ公式戦:鷹木信悟vs.石森太二(5/31/19)
EBOSJ公式戦:ウィル・オスプレイvs.田口隆祐(6/3/19)