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新日本プロレス:Best of NJPW 2019 Mayの分析


名勝負 なし
好勝負 Jr.ヘビー級王座戦:ドラゴン・リー(ch)vs.石森太二(5/3/19)
 
石井智宏vs.EVIL(5/4/19)

IWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(5/4/19)

@イリミネーション・マッチ:オカダ・カズチカ、石井智宏、飯伏幸太、SHO、YOHvs.SANADA、EVIL、内藤哲也、BUSHI、鷹木信悟(5/1/19)
 オーバー・ザ・トップ・ロープ・ルール適用。
 それぞれ王座戦でトップ・クラスの試合を作っていますからね。
 その組み合わせをベースに試合を運ぶので
 クオリティは確かなものになっています。
 ただNJPWなので多人数スポットはないし、
 終盤にかけても思ったより伸びない。
 残した割りに3KとBUSHI、鷹木のタッグの攻防は余りないし
 オカダを脱落させて最後にSHOを残して
 こういう形式ならではのSANADAとの階級を超えた対決を見せるのかと思いきや
 こちらも普通にSANADAが押し切って決着。
 メインとはいえワン・オブ・ゼムということで省エネ・モードでしたね。
 中々良い試合。

AJr.ヘビー級王座戦:ドラゴン・リー(ch)vs.石森太二(5/3/19)
 序盤は敢えて演舞を廃し
 じっくりと間を置いて打撃の叩き込み合い。
 こういう試合運びにおいては
 Noahでの経験のある石森が良い働きを見せる。
 一方で間の置き方が一定範囲に収まっているので、
 ここに感情が加わって抑揚があると尚良いですね。
 また、IWGP Jr.の刺繍をマスクに縫いこんだ
 リーはしっかりと日本流の試合ができています。
 20分かけてじっくり溜めてきたものを
 最後5分で終盤の攻防に結び付けました。
 この5分も過剰な打ち合いにせず作っていたのは好感が持てる。
 ぎりぎり好勝負。

B石井智宏vs.EVIL(5/4/19)
 激しいエルボーの打ち合いから始めると
 石井のスーパープレックス、
 EVILの柵を使ってのネック・ブリーカー、と
 大技も比較的早い段階から盛り込んでタフな攻防に仕上げています。
 根性論的打撃戦を目玉に据えつつ
 相同性の高い構築と
 脚攻めによるニュアンスの追加で
 EVILのこれまで以上に深く石井を理解しきった妙技も光りました。
 ストレートに魅力を追求しつつ、
 23分の試合時間に出来ているのがその結果です。
 文句なしに好勝負。

CIWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(5/4/19)
 序盤のレスリングではSANADAが丸め込み連打など
 これまで数え歌で積み上げてきた割に
 若手っぽい下の立ち位置に下がってしまった印象。
 それでも引き出しから数多くの仕掛けで追っていき、
 オカダはオカダで一気呵成に引き離そうとして緻密なデッドヒート。
 中盤ならではの鬩ぎあいが見応えありますね。
 SANADAが攻防のチェーンの中に意図的な見得を挟み、
 その上で疲労感の演出を加えて
 エモーショナルな形で終盤戦に突入。
 SANADAの愚直な拘りとオカダの変則的な絡め手が対比で光る
 素晴らしい攻防でしたね。
 振り返ってみるとオカダvs.SANADAの数え歌を
 初期〜最新まで1試合に凝縮したような内容。
 文句なしに好勝負です。

  (執筆日:5/?/19)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@イリミネーション・マッチ:オカダ・カズチカ、石井智宏、飯伏幸太、SHO、YOHvs.SANADA、EVIL、内藤哲也、BUSHI、鷹木信悟(5/1/19)
AJr.ヘビー級王座戦:ドラゴン・リー(ch)vs.石森太二(5/3/19)
B石井智宏vs.EVIL(5/4/19)
CIWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(5/4/19)