新日本プロレス:Best of NJPW 2019 Aprilの分析
名勝負 | Jr.タッグ王座戦:六本木3K(SHO、YOH)vs.鷹木信悟、BUSHI(4/26/19) |
好勝負 | TV&NEVER無差別級王座戦:ウィル・オスプレイ(NEVER ch)vs.ジェフ・コブ(TV ch)(4/6/19) IC王座戦:内藤哲也(ch)vs.飯伏幸太(4/6/19) IWGPヘビー級王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.オカダ・カズチカ(4/6/19) IC王座戦:飯伏幸太(ch)vs.ザック・セイバーJr.(4/20/19) |
@TV&NEVER無差別級王座戦:ウィル・オスプレイ(NEVER ch)vs.ジェフ・コブ(TV ch)(4/6/19)
(USでROHとの裏WM合同興行)
コブがゴングが鳴るなり仕掛け。
彼の武器である機動力を活かし、
オスプレイもその流れでハイ・フライで対抗。
序盤から目が離せない攻防が展開されます。
中盤もコブにしかできない見せ場。
ヘッド・シザースを耐えて持ち上げてからのベア・ハグは驚きましたね。
ただアピール・ムーブ後のフォローが少し弱いですね。
マタンザ時とまでは言わないまでも
自身の強さをアピールして欲しいところ。
後半の間の不安定性さもコブが上に上がりそうであがりきらないところか。
細かな部分で完成度の向上が望まれるが、
基本的にはコブの魅力が詰まった試合です。
ぎりぎり好勝負。
AJr.ヘビー級王座戦:石森太二(ch)vs.ドラゴン・リーvs.バンディード(4/6/19)
切り返し合いの中で
第3者にダイブしたりと
3ウェイでアクションを繋いでいきます。
演舞要素が強い内容でバンディードとリーでブックしたのも納得。
ただ如何せん9分しかないのは何とも。
全部20分試合して、とは言わないが、せめて後5分欲しい。
中々良い試合。
BIC王座戦:内藤哲也(ch)vs.飯伏幸太(4/6/19)
内藤が主導権を握り場外でラフに。
巻き込まれたスタッフをいじるユーモアも見せ、
内藤色に一気に会場を染め上げます。
飯伏は主張少なく徹底的に受けるも
首攻めに対する受け表現は良い。
中々反撃が実らない中でエプロンでのカウンター・ラナは
目論見どおり大きな効果を生み出していますね。
ちょっとすんなり受けすぎで飯伏は
もう少し早く攻守バランス調整に動くべきところ。
それでもそれぞれの単発のスポットで大きく跳ねる。
デスティーノ・カウント2から更に、攻防が激しく
伸びて行っていったのは予想以上でした。
文句なしに好勝負。
CROH王座戦、ラダー・マッチ:ジェイ・リーサル(ch)vs.マット・テイヴェンvs.マーティ・スクール(4/6/19)
テイヴェンのダイブから早々にラダー投入。
そのラダー・ムーブの激しさはNJPWに見劣りしない、
ROHらしい凄い試合をしてやろう、という気概が見えます。
ラダー・ムーブの中にもスクールのキャラが見えたり、
今プッシュされているテイヴェンが
怪物っぷりを見せるハイパー・アーマー設定をしたりと工夫が見える。
しかしながら過激なスポットで一人がフェード・アウトするも
そんなに長くはダウンしないので
お互い足を引っ張り合う展開。
ベースのレベルは過激度で押し上げているのですが、
そのラインから右肩上がりにも右肩下がりにもならず
人を変えながら行ったり来たり。
最後のテーブル葬連発しながら
3人共が即座にラダー上で終結したシーンがその象徴です。
34分という長すぎる試合時間設定でなければ
この内容のままで完成度高めれたのでしょうけれども。
中々良い試合程度。
DIWGPヘビー級王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.オカダ・カズチカ(4/6/19)
ジェイがオカダにペースを握らせないすかし戦略。
柵へのスナップ・スープレックスから首攻め、と
ジェイの魅力を振りまく出だしとなっています。
オカダは相変わらず時節をしっかり捉えた綺麗な構築。
外道巻き込んでの柵越えダイブを決めたりと
少しフェイス/ヒールの流れにより過ぎているきらいはありますけどね。
これでいくならホワイトはもっとアメリカナイズなヒールでも合う。
大きなギアチェンジは無いものの
20分を超えても豊かな攻防のチェーン。
ホワイトは凄い化学反応を起こす試合もできるようになったので
このワン・オブ・ゼムの好勝負で
王者から一旦退くのは残念でなりません。
ぎりぎり好勝負。
EIC王座戦:飯伏幸太(ch)vs.ザック・セイバーJr.(4/20/19)
打/締の攻撃性がぶつかり合います。
セイバーは場外の柵で首4の字を決めたりと
いつもに比べて懐広く捕らえていきます。
細い逃げ道を落ちずに歩いて勝機を探る
飯伏の姿は観客の集中力を高めますね。
セイバーも飯伏のキレ・ネタを知っているので
ベストなタイミングで挑発して引き出します。
ムーブとしては地味ですが、感情的には合格点の切れ方。
セイバーが再びロープ越しに締め上げたりと
今回の試合ならではの特別感が最後まであり、素晴らしい試合となりました。
ぎりぎり好勝負。
FJr.タッグ王座戦:六本木3K(SHO、YOH)vs.鷹木信悟、BUSHI(4/26/19)
複数回戦っているだけにお互い引かずに
鷹木側が介入すれば3Kも介入。
序盤は技で見せてはいないですが、
主導権のこだわりで双方の気持ちが高まっています。
数え歌の雰囲気が出した上で、
切り替え点でしっかり見栄えするスポットを用意。
物量ではなく絵作りで控えが加わる攻防は好感が持てる。
SHOのアピール力は素晴らしく、
YOHも躍動していて3Kの良さが120%この試合で出ています。
鷹木、BUSHIの戦略的に場の回し方も素晴らしい。
お互いの攻め一つ一つがフォールの説得力に溢れ
個の力量以上にタッグのスキルを活かしたタッグ屋らしい試合としては
NJPWのJr.タッグ00年代移行でもベストの試合かもしれません。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:4/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@TV&NEVER無差別級王座戦:ウィル・オスプレイ(NEVER ch)vs.ジェフ・コブ(TV ch)(新チャンピオン!)(4/6/19)AJr.ヘビー級王座戦:石森太二(ch)vs.ドラゴン・リー(新チャンピオン!)vs.バンディード(4/6/19)
BIC王座戦:内藤哲也(ch)vs.飯伏幸太(新チャンピオン!)(4/6/19)
CROH王座戦、ラダー・マッチ:ジェイ・リーサル(ch)vs.マット・テイヴェン(新チャンピオン!)vs.マーティ・スクール(4/6/19)
DIWGPヘビー級王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.オカダ・カズチカ(新チャンピオン!)(4/6/19)
EIC王座戦:飯伏幸太(ch)vs.ザック・セイバーJr.(4/20/19)
FJr.タッグ王座戦:六本木3K(SHO、YOH)vs.鷹木信悟、BUSHI(4/26/19)