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新日本プロレス:Best of NJPW 2019 Octoberの分析


名勝負 なし
好勝負 WK14王座挑戦権争奪戦:飯伏幸太(co)vs.EVIL(10/14/19)
 
IWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(10/14/19)

SJTL公式戦:エル・ファンタズモ、石森太二vs.ウィル・オスプレイ、ロビー・イーグルス(10/16/19)

@獣神サンダー・ライガーvs.鈴木みのる(10/14/19)
 白塗りの鬼神ライガーを誕生させる等
 事前演出で盛り上がりましたね。

 お互いグラウンドに誘ったりと
 ストーリーにのって相手を挑発しあって序盤は良好。

 中盤。
 もう少しライガーのムーブに勢いがあれば感情もより伝わるし、
 ライガーから椅子を使おうとするぐらいならノーDQで良かった気もします。
 ただ試合運びすらもたついていて攻守の転換の緩急が弱いところを見ていると
 ライガーは年齢の衰えでスキル的にもう限界が来ていることを実感せざるを得ません。
 だからこそ事前に見せた白塗りの鬼神ライガーみたいな
 ブックによるサポート演出をこの試合でもしてあげても良かった気がします。

 終盤。 
 みのるが一本筋で試合が散漫にならないようにすると
 ライガーも残る力を振り絞って
 終盤の攻防は気力が伝わるドラマチックなものになりましたね。

 試合後みのるがお辞儀をしてリスペクト示したこと含め特別な一戦でしたね。
 好勝負に少し届かず。

AJr.ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.エル・ファンタズモ(10/14/19)
 SJC優勝のファンタズモが王座に挑戦。

 オスプレイから心理戦を仕掛け、
 トペコン後ファンタズモを観客席に投げ入れて
 場外戦から会場入り口上での攻防に移ったりと
 特別な大一番ならではの印象作りができていますね。

 ただ中盤はアクション優位になっている部分があるし、
 介入合戦からの終盤の攻防もやりすぎで
 構築の楔がついているようで少し不十分。

 SJCからのブックで、箔をつけようという意識が高すぎたか、
 28分という試合時間をもう少し絞った方が
 2人の魅力をロスなく伝えることができたはずです。

 好勝負に少し届かず。

BWK14王座挑戦権争奪戦:飯伏幸太(co)vs.EVIL(10/14/19)
 EVILはラフ要素を細かな部分にまで使っていて
 この試合では上手さが一層光っていますね。

 首への椅子攻撃を活かし飯伏もダウン・ベースで魅せる。
 反撃の緩急も素晴らしく両者完成度が高い。

 綺麗にカウンターの利いた一進一退で激闘を演出。
 素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

CIWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(10/14/19)
 ラフな殴り合いから初め、
 演舞の中でも得意技をフンダンに織り交ぜます。
 SANADAがオカダ越えを果たしたからこその
 新しい風景作りができていますね。

 オカダの安定感ある試合運び、流れの作り方は鉄板で、
 対するSANADAも上手く印象をコントロールして
 観客をしっかりついてこさせている。

 終盤も緊密なニア・フォールでしたが、
 均衡が取れているからこそ難しさがある中で
 37分という試合時間が余りに長すぎる。
 5分はカットできましたね。

 クライマックスで少し落とすも
 期待通りのクオリティを誇る一戦。

 ぎりぎり好勝負。

DSJTL公式戦:エル・ファンタズモ、石森太二vs.ウィル・オスプレイ、ロビー・イーグルス(10/16/19)
 空気を緩めて煽るシーンから
 トップ・ムーブの攻防で緊張感を高めるシーンまで
 自由自在に調整して盛り上げますね。

 ファンタズモ、石森はエンターテナーっぷりが素晴らしいし、
 オスプレイ、イーグルスもフェイスとして感情を揺さぶってくる。

 バックグラウンドの違う4人だからこその攻防の幅を見せました。

 ぎりぎり好勝負。

ESJTL公式戦:ロビー・イーグルス、ウィル・オスプレイvs.ロッキー・ロメロ、田口隆祐(10/28/19)
 ロメロが誕生日とあって
 それをネタに組み込みながらファン・スポットを生み出していますね。
 こういうファン・マッチにも合わせられるのがオスプレイの凄いところ。

 田口はいつもながらふがいないキャラですが、
 これをキャラとして成立させつつ
 一線級で渡り合っているのだからこれまた才能というものです。

 中盤までは基本的にエンターテイメントに帰結させつつも
 その中でテクニックは使っているので
 自然な流れで終盤のニア・フォール戦に延長させました。
 絶好調のオスプレイが一歩引いたことが
 それはそれで良い形の均衡した攻防を生みましたね。

 好勝負に少し届かず。

FSJTL公式戦:ロッキー・ロメロ、田口隆祐vs.六本木3K(SHO、YOH)(10/27/19)
 ロメロ、田口はネタで賑やかして、
 一方の3Kはストレートな連携技を狙って、
 違う角度から試合の熱を高めていきます。

 YOHは田口のカラーに上手く合わせているし、
 SHOは脚のセルをしながらロメロとシングル対決で
 この試合のトップ・シーンを引っ張っていく。

 バランスの良い攻防で両者の魅力を出しました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
  (執筆日:10/?/19)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@獣神サンダー・ライガーvs.鈴木みのる(10/14/19)
AJr.ヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.エル・ファンタズモ(10/14/19)
BWK14王座挑戦権争奪戦:飯伏幸太(co)vs.EVIL(10/14/19)
CIWGPヘビー級王座戦:オカダ・カズチカ(ch)vs.SANADA(10/14/19)
DSJTL公式戦:エル・ファンタズモ、石森太二vs.ウィル・オスプレイ、ロビー・イーグルス(10/16/19)
ESJTL公式戦:ロビー・イーグルス、ウィル・オスプレイvs.ロッキー・ロメロ、田口隆祐(10/28/19)
FSJTL公式戦:ロッキー・ロメロ、田口隆祐vs.六本木3K(SHO、YOH)(10/27/19)