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新日本プロレス:Best of G1 2018 part.4の分析


名勝負 G1公式戦:石井智宏vs.ケニー・オメガ(8/4/18)
好勝負 G1公式戦:飯伏幸太vs.内藤哲也(8/4/18)

G1公式戦:オカダ・カズチカvs.EVIL(8/5/18)

@G1公式戦:石井智宏vs.ケニー・オメガ(8/4/18)
 オメガが演舞の形にはめこまず、挑発的なキャラ出しを優先。
 無骨な石井との対象性を最大限に引き上げます。
 一進一退は一進と一退のベクトルが合っているので
 綺麗にボルテージを操って調整することができます。
 間でドラマを作りつつ終盤へ。
 耐えと気合受けを使って変化をつけます。
 オメガがチョップを放つと石井がエルボー連打。
 これ含めてここぞで連打するセンスが素晴らしい。
 一方で間を置いて絵を作る感覚も忘れていない。
 飛び切りのバランス感覚で気持ちよいフローに陥りつつ、
 最後の意図的な逸脱をヘッド・バッドとラリアットで作る。
 観客の盛り上がりを全てのっけって最高の試合を見せました。
 歴史的な名勝負。

AG1公式戦:飯伏幸太vs.内藤哲也(8/4/18)
 内藤が低空ドロップ・キック。
 まったりした試合運びに
 キレのあるムーブを入れて緩急を利かせています。
 上質なシークエンス、定番で盛り上げる一方で、
 内藤が観客の予想を良い意味で裏切って
 心地よい翻弄をしてくれます。
 両者の味が出ていますね。
 内藤の色に合わせつつ飯伏がパワフルなムーブを織り込むので
 終盤は完全に右肩上がりでケチのつけようがありません。
 文句なしに好勝負。

BG1公式戦:棚橋弘至vs.マイケル・エルガン(8/5/18)
 エルガンのショルダー・タックルに倒された棚橋が
 すぐに起き上がるも崩れ落ちてしまう。
 峠を超えて衰えが目立つ中で
 それを色気に盛り込もうとしているのは良いですね。
 エルガンはパワフルな動きを見せていますが、
 試合運びは相手に配慮しながらの進め方。
 この棚橋相手ならもう少し支配的になった方が
 むしろ棚橋を活かすことに繋がる。
 せめて相手を起こす所だけでも乱暴に見せれば違うはず。
 終盤はタッグを組んでいたこともあるので
 お互い相手を理解して攻防を作り出せました。
 最後が少しもたついたのが勿体無い。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

CG1公式戦:オカダ・カズチカvs.EVIL(8/5/18)
 EVILは凶器を使って主導権を握ります。
 オカダは花道で反撃するとそこでDDT。
 相手の領域で自分の持ち味も出せていますね。
 オカダがいつも通り単発、単発で
 効率よく中盤をこなすと
 終盤はこのカード鉄板の攻防で仕上げています。
 王座戦に比べると密度はやや劣るかもしれませんが、
 すっきりクオリティの高い内容となっています。
 ぎりぎり好勝負。

DG1公式戦:内藤哲也vs.SANADA(8/8/18)
 それぞれ相手の動きを阻害して
 細やかに主導権の綱引き。
 それぞれ場外を上手く使って攻めを骨太にしていますね。
 攻防の中で見せ方を変化させ、
 個の技量を遺憾なくぶつけあうことができています。
 ただ若干の粗も見えましたね。
 好勝負に少し届かず。
 
 (執筆日:8/?/18)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@G1公式戦:石井智宏vs.ケニー・オメガ(8/4/18)
AG1公式戦:飯伏幸太vs.内藤哲也(8/4/18)
BG1公式戦:棚橋弘至vs.マイケル・エルガン(8/5/18)
CG1公式戦:オカダ・カズチカvs.EVIL(8/5/18)
DG1公式戦:内藤哲也vs.SANADA(8/8/18)