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新日本プロレス:Best of NJPW 2018 Julyの分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.EVIL、SANADA(7/7/18)

US王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.ジュース・ロビンソン(7/7/18)

IWGP王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.コーディ(7/7/18)

@タッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.EVIL、SANADA(7/7/18)
 数珠サブミッションやジャベを
 敢えて序盤に織り込んで掴むことに成功していますね。
 孤立シーンをしっかり控えも含めて演出すると
 ホット・タッグで縦横無尽に動いていきます。
 ここでYバックス任せにならず
 SANADAが合わせて2倍の演舞に仕上げていたのは感心しました。
 ロープで二段ステップ踏んでのトペコンなど
 特別な工夫が幾つも見られましたね。
 椅子も加えたりと様々なアイディアを加えつつ
 前回からクオリティを維持したのは見事でした。
 ぎりぎり好勝負。

AJr.ヘビー級王座戦:高橋ヒロム(ch)vs.ドラゴン・リー(7/7/18)
 リーがエプロンに上がったヒロムに
 不意打ちヘッド・シザースを仕掛けスタート。
 更に内藤の寝そべりアピールを真似する等
 感情的なファイトに寄せているので
 スケール感のある過激な打ち合いになっています。
 しかし打ち合うことありきで
 ライバリティを曲解している印象もある。
 終盤の投げっぱなしドラゴン・ドライバーも
 異常な技で迫力満点ですが、
 余り好感の持てない内容です。
 中々良い試合。

BUS王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.ジュース・ロビンソン(7/7/18)
 NJPWの生え抜き2人とあって
 道連れクロス・ボディから柵にぶつけ合う火花の散らし合いに
 観客もしっかりついていってリアクションを返していますね。
 格好良いヒールとして覚醒したジェイが
 挑発も加えて非常に良い試合運び。
 ジュースの父親の前で柵へのブレーン・バスターなんて
 印象的なシーン作りも素晴らしいですね。
 対するジュースもナチュラルなダウンで感情を表現します。
 普段なら噛み合っているとはいっても
 これで1ステージ作るぐらいのものですが、
 何ステージも複層的に作っていく。
 ジュースの反撃が失敗すれば
 手の痛みが更に増して窮地に追い込まれるという
 リスキーな攻防が良いですね。
 終盤のブックの演出が少し過剰で逆効果な印象もありましたが、
 それでも2人それぞれにとってキャリア・ベストの出来栄え。
 見事な試合内容です。
 文句なしに好勝負。

CIWGP王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.コーディ(7/7/18)
 打撃ベースで2人の荒々しい関係性を表現。
 コーディが奥さんを盾にしたりと
 得意のキャラを見せながら
 徐々に均衡から自分のペースへ引き込んでいきます。
 細やかな戦局の表現は良い感じですね。
 ROHでの前の試合と同じくロング・マッチの様相。
 後半はテーブルにラダー、とハードコア風味を加えていきますが、
 先ほどの細やかさとは違って
 スポットの威力量をコントロールしきれていない所が見られますね。
 Yバックス絡みのストーリーも交えながら
 終盤は更にギアをあげて迫力満点のスポットを十二分に。
 全てを出し尽くした34分の試合としました。
 前回と同じく試合時間をもう少し絞った方が良いように思いますが、
 内容は随分と改善されています。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/18)

 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.EVIL、SANADA(7/7/18)
AJr.ヘビー級王座戦:高橋ヒロム(ch)vs.ドラゴン・リー(7/7/18)
BUS王座戦:ジェイ・ホワイト(ch)vs.ジュース・ロビンソン(新チャンピオン!)(7/7/18)
CIWGP王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.コーディ(7/7/18)