新日本プロレス:Best of G1 Climax 2017 part.3の分析
名勝負 | G1公式戦:マイケル・エルガンvs.ケニー・オメガ(7/27/17) |
好勝負 | G1公式戦:永田裕志vs.棚橋弘至(7/23/17) G1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(7/23/17) G1公式戦:オカダ・カズチカvs.SANADA(7/25/17) |
@G1公式戦:永田裕志vs.棚橋弘至(7/23/17)
10年来の数え歌。
棚橋の脚攻めに、永田の腕攻め。
キャリアを積み重ねてきた分、
持ちネタは豊富なので構築に不足はありません。
張り手の打ち合いで
改めてベテランなりの気合を見せます。
棚橋もまた少し下り坂に入っていますが、
巧みな技使いで永田と素晴らしい攻防。
20分以下の無駄のない構築で好印象がもてる内容でしたね。
ぎりぎり好勝負。
AG1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(7/23/17)
感情を逆なでする打撃の打ち合い。
その一方で飯伏はグロッキーな受けから
スポットを的確に入れ込んでいく、気を使った構築。
石井もいつもよりしっかり溜めて起き上がっていますね。
反撃の際に受け手がまずしっかり受けるので
嵐の前の静けさとでもいうべき期待感が上手いこと起き上がっている。
素晴らしい試合でした。
文句なしに好勝負。
BG1公式戦:オカダ・カズチカvs.SANADA(7/25/17)
動きのよい両者が相手の思惑を外しつつ演舞。
まずはその中でSANADAが足を痛めた振りから
レフェリーの目をぬすんだTシャツ首絞め等ヒール・ワーク。
前半ロープ・ワークを多用する構築法は成功していますね。
攻め手/受け手ともにテンポの共通認識が取れています。
後半はロープ・ワークを控えて見せ方を変調。
SANADAがオカダの技をパクっての追い込みが印象的で
SANADAが勝利するかも、と観客に上手く信じ込ませて盛り上げました。
ぎりぎり好勝負。
CG1公式戦:内藤哲也vs.永田裕志(7/26/17)
内藤はすかして永田は真面目に。
それぞれのコントロール方法が明確な上に
お互いに相手の持ち技を活かす方法を知っているので
クオリティは高値安定です。
内藤の受身も光っていましたね。
好勝負に少し届かず。
DG1公式戦:オカダ・カズチカvs.小島聡(7/27/17)
オカダが思わぬ小島人気に動揺したり、
天山を絡めて観客を煽ったりと
小島仕様の試合運びを見せてくれます。
小島も技の後の間をしっかり取って余韻たっぷり。
非常に良い試合でしたね。
後半はどうしてもテンポ、切り替えしの上限が響いて
伸び悩んだものの想像以上の内容。
好勝負に少し届かず。
EG1公式戦:マイケル・エルガンvs.ケニー・オメガ(7/27/17)
エルガンがエプロンのオメガに
ラリアットを叩き込み柵に吹っ飛ばし、
場外ではベリー・トゥー・ベリー。
ハードコアに序盤から掴んでいきます。
オメガが凌いで主導権を取り返します。
この中盤でその序盤の過激度をどう処理するかが鍵ですが、
ヘッド・ロックの見せ方や間の取り方で上手くこなしていますね。
エルガンも受身で合わせています。
技が機能して一進一退。
無駄な時間がない手に汗握る鬩ぎ合いです。
ハイ・インパクトな技の数々。
どちらかが壊れて怪我していますのではないかと思わせる程の極地的攻防でしたね。
文句なしに名勝負。
(執筆日:11/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@G1公式戦:永田裕志vs.棚橋弘至(7/23/17)AG1公式戦:飯伏幸太vs.石井智宏(7/23/17)
BG1公式戦:オカダ・カズチカvs.SANADA(7/25/17)
CG1公式戦:内藤哲也vs.永田裕志(7/26/17)
DG1公式戦:オカダ・カズチカvs.小島聡(7/27/17)
EG1公式戦:マイケル・エルガンvs.ケニー・オメガ(7/27/17)